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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2009年9月号

2009/09/29

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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2009年9月号    ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
 
 毎年、この時期に多摩川の清掃奉仕をしています。始めた頃は、空き缶や空
 き瓶が散乱しておりゴミを拾うのに非常に苦労したのですが、ここ2~3年、
 だいぶ少なくなってきています。河原でバーベキューや花火をされた後など、
 皆さんで協力して、お持ち帰り頂いているようでとてもうれしく思います。
 当たり前のことかもしれませんが、ゴミを捨てれば、それを拾って下さる方
 がいます。これからもいつでも相手のことを考えて行動したいと思います。

 さて、新型インフルエンザが猛威をふるっています。当院の近辺でも、学級
 閉鎖等が相次いでいるようです。ご自身が感染源とならないよう、マスクや
 手洗いの励行を心がけて下さいますようお願い致します。

 季節性のインフルエンザワクチン予防接種を、今年度は10月中旬より実施致
 します。詳細は、10月に入りましたらメルマガでご案内させて頂きます。

 
 
                                                                             (患者様サービス担当  正者忠範)

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 ┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況
 
  ─ 栄養コラム     ─> 血圧が気になる方の食事

  ─ クリニック情報 ─> 休診、お知らせ等

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 ┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2009年9月
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 新型の豚インフルエンザが流行してきています。

 東京都から「インフルエンザ流行注意報」が9月25日に発令されました。これは、都内のインフルエンザ定点医療機関からの9月14日から9月20日の患者報告数が流行注意基準に達したためです。その大部分(97%)が新型の豚インフルエンザと考えられています。

 http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/inf/2009/Vol12No3.pdf

 当院でも1日数人から10人程度の新規患者さんが発生しています。
 小学生、中学生、高校生などの子供さんに多く、そのご家族が二次感染されて受
 診されるケースが目立ちます。タミフルやリレンザで治療を開始すると、およそ
 1〜3日後には熱もすっかり下がり、比較的元気に再診されるケースが多く、通常の季節性インフルエンザよりも病状が軽いような印象を受けます。しかし、新聞をはじめメディアで報道されるような重症例もあるため油断はできません。

 日本感染症学会は、新型インフルエンザへの対応についての2回目の緊急提言を9月15日に発表しました。それによると、タミフルやリレンザ等の抗インフルエンザ薬で早期から積極的に治療をすべきだと述べています。WHOが8月21日に発表した新型インフルエンザの治療ガイドラインでは、軽症の若年者や健常成人ではタミフルやリレンザの投与は必ずしも必要ではないと記載されていますが、この見解は危険であると述べています。諸外国に比べて日本の新型インフルエンザでの死亡率が極めて少ないのには、医療制度の違いから患者さんが発症後早期に受診でき、その結果、タミフルやリレンザによる治療を適切な時期に開始できている例が多いからということです。
 
 最近、職場からインフルエンザの迅速検査をしてインフルエンザでないことを確
 認してくるように言われて受診されるかたが目立ちますが、これは大変困ります。
 検査キットはこの流行のなかで不足してきており、入手が大変難しくなっている
 状況で、限られた医療資源を有効利用するためにも、本当に検査をすることが適
 切な人に限らせていただいているのが現状です。また、今回の新型豚インフルエ
 ンザの場合、この検査での陽性率は低く、各地からの報告ではおよそ5〜6割の陽性率にとどまると言われています。
 
 検査が陰性であっても、インフルエンザを完全に否定できる根拠にはならず、臨
 床症状や身体所見、周りの流行状況などで総合的に判断することになります。

 検査は施行せずに医師の判断でインフルエンザと診断し、治療を開始するケース
 も増えてきているので、ご承知おきください。
 




                                                           (医師 田中 勝巳)

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 ┃▼┃栄養コラム: 血圧が気になる方の食事
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 秋の気配を感じる季節になりました。味覚の秋、食欲の秋の到来です。
 食欲をそそる味付けと言えば少し濃いめの味付け。食欲のない時も味が濃いとご
 はんが進みますよね。しかし、味が濃くなるということは、それだけ摂取する塩
 分量も多くなりがちです。この塩分量が多い食生活というのは血圧を高める原因
 の一つといわれています。そこで今回は、日頃血圧が気になる方へ、秋の味覚を
 塩分控えめでも美味しく食べられる方法についてご紹介したいと思います。

 秋に旬を迎える魚といえば、秋刀魚や鮭、サバにイワシ。脂が乗っていて美味し
 いですよね。これらの魚もどんな食べ方をするかによって塩分量が変わってきます。

 日本人の食事摂取基準によると健康維持のための1日の塩分目標摂取量は男性10g未満、女性8g未満といわれている中で、実際の平均摂取量は男女とも10~12g摂取しているといわれています。高血圧治療のガイドラインでは、1日塩分目標摂取量は6g未満と少なめです。その中で、塩鮭を選ぶのか、生鮭を選ぶのかでも1切れあたりおおよそ1.6g、みりん干しと生魚を比較するとおおよそ3.4gの塩分量の違いがあります。

 刺身や焼き魚に調味料として用いられるのがしょうゆやポン酢です。しょうゆの代表的なものに、濃い口しょうゆや薄口しょうゆなどがあります。薄口しょうゆの方が色が薄いので塩分少なめのようですが、実は薄口しょうゆは、色や香りが薄いことが特徴で、塩分量は濃い口しょうゆより少し多くなります。ポン酢もさっぱりとしていて、塩分少なめのようですが、しょうゆとの塩分量の違いは1回の使用量にするとほんの小さじ1杯程度の量なので、多くかけすぎてしまうとしょうゆの塩分量を上回ってしまいます。調味料の使い方の工夫として、しょうゆなどを直接食材にかけるのではなく、別のお皿に取って食べる直前に付けて食べることをおすすめします。こうすることによって、塩分が食材に浸みこむことを防ぎ、使用する調味料を少なめに抑えることができます。ですから、にぎり寿司なども食べる直前にしゃり(ご飯)の方にしょうゆをつけるのではなく、魚の方につけることをおすすめします。

 減塩のための魚の下準備の工夫として、塩気の強い干物や塩漬けの魚は、焼く15分位前から薄い塩水(塩味を感じない程度の水)に漬けておきましょう。焼く直前にお酒を少しかけると身がふっくらと焼き上がります。魚を塩焼きにしたい時の塩は焼く直前ではなく、20分くらい前にふっておくと焼くまでに水と共に塩分も出ていき、塩分は少ないのにうまみがある美味しい焼き魚が完成します。

 しょうゆで甘辛く煮付ける煮魚などは、魚に食べにくさを感じる方にはおすすめの調理法ですが、塩分量が多くなってしまうので、昆布や椎茸と煮るなど「だし」をきかせることでしょうゆを少なめにして調理し、食べる量や頻度に注意しましょう。

 食欲の秋、美味しく楽しい食卓を囲むためにも、是非、一度お試しください。

                                                      (管理栄養士  金城 果奈子)
                        
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 ┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ・10月10日(土)増田医師休診 → 代診 安斎医師

 ・10月14日(水)野間口院長休診 → 代診 田中副院長

 ・最新の医師時間割 

 http://www.plata-net.com/yoga/schedule.html




 急な変更等がある場合がございます。
 
 詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。

                   

                                                 (患者様サービス担当 正者忠範)

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