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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2010年9月号

2010/9/30

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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2010年 9月号    ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、ここ2~3日はすっかり涼しく、いや寒くなりました。急いで秋冬物の準備を始めたかたも多いのではないでしょうか。今となっては、暑さが戻ってきて欲しい、なんてことも考えてしまいます。

 さて、寒くなってくると流行するのが、インフルエンザです。昨年は、新型イン
 フルエンザが流行し、季節性インフルエンザワクチンが減産される、ということ
 があり、クリニックの現場でも混乱致しましたが、今年はそのようなことはなさ
 そうです。

 そこで、今月のコモンな病気ファイルでは、インフルエンザの症状を取り上げて
 おります。また、HOT Topics!でも、当院でのワクチン接種についてをご紹介しております。ぜひ、ご確認下さい。インフルエンザについては、未確定の部分も多く、情報が入り次第、HP等でご案内させて頂きます。

 
 ところで、皆様は「○○の秋」に何が入りますか?「食欲の秋」というかたもお
 られるでしょう。「中性脂肪」について書かれた栄養コラムもご覧になって、ご
 自身でチェックしてみては如何でしょうか。

    
                                                              (患者様サービス担当  正者忠範)

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 ┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況
 
  ─ 栄養コラム     ─> 「中性脂肪が気になる方の食事」

  ─ 医療コラム     ─> コモンな病気ファイル  その4:
          「インフルエンザ」の症状

  ─ クリニック情報 ─> 休診、お知らせ等

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 ┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2010年9月
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 10月1日(金)からインフルエンザワクチンの接種を開始します。

 先月号でもご案内させていただきましたが、今年度のワクチンは、これまでの季節性インフルエンザ(A香港型、B型)ワクチンと新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンが一緒になった3価混合ワクチンとなります。

 昨年度のような優先順位はないので、ご希望されるかたは、誰もが10月1日から接種可能です。

 ワクチン接種後、免疫がつくまでに2週間程度かかります。
 ワクチンの免疫効果は約5ヶ月といわれているので、流行前の12月上旬までには接種を受けておくと効果的です。

 当院での接種についてを、まとめてみました。

 【今年のインフルエンザワクチン接種について】


  ○価格     1回目  3,600円
                   2回目  2,550円
                 予診のみ 1,790円(医師の診察後、発熱等により接種を行えなかった場合)
    
    ※今年度は法定接種となり、東京都(国)が定めた金額となっています。
 ※お住まいの自治体により、助成がある場合がございます。
      広報やホームページ等をご確認下さい。
   (参照)世田谷区ホームページ 
              http://www.city.setagaya.tokyo.jp/020/d00030700.html

  ○お時間、ワクチンともにご予約はお取り致しません

  ○当院で使用するワクチンは、保存料としてチメロサールは含まれておりません

  ○13歳未満の人は2回接種、13歳以上の人は1回接種が原則ですが、医師の判断により13歳以上の人でも2回接種となる場合があります。 



 さて、ここ近辺の流行状況ですが普通風邪や溶連菌感染症、手足口病、胃腸炎などで受診されるかたが目立ちます。ちらほらとA型インフルエンザの患者さんもおられますが、流行しているような状況ではありません。

 急に涼しくなってきてから、風邪の患者さんが急に増えてきている印象があります。
 体が冷えないように十分注意しましょう。

                                                                                             (医師 田中 勝巳)
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 ┃▼┃栄養コラム:「中性脂肪が気になる方の食事」
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 猛暑もようやくひと段落してきました。秋刀魚、ぶどう、栗、さつま芋などおいしい食材がたくさん出てきていますね。

 でも、「おいしい分つい食べすぎて中性脂肪が気になる…」

 そんな方へ今回は中性脂肪を上げやすくする食事と対策をご紹介します。

 「中性脂肪は油の摂りすぎが原因で上がる?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?中性脂肪が上がりやすい食事は、油だけではありません。

 中性脂肪を上げやすくする食習慣をタイプ別に分けましたので、ぜひご自身の食習慣をチェックしてみてください。


 ○「ご飯だけ」「パンだけ」「麺だけ」の食事が多い

  ご飯・パン・麺に含まれる糖質は、体や脳を動かすエネルギー源になりますが、エネルギーとして使われなかった分は中性脂肪に変わります。パンは軽い食事のようですが、メロンパンなどの菓子パンはカロリーが高いので要注意です。

  また、「おにぎりとうどん」「チャーハンとラーメン」「パンとスパゲティ」など糖質の多い食事に偏っている場合も、中性脂肪が上がりやすくなります。


 ○甘いものが好き

  甘いものには、果物の甘さと砂糖の甘さがあります。果物や砂糖の糖質は、ご飯やパンなどの糖質よりも早く体内に吸収されるため、中性脂肪に変わりやすくなります。
  
  甘いお菓子は食べないという方でも、つい油断してしまうのが飲みものです。
  例えば清涼飲料水200ml(コップ1杯)に入っている糖質の量は、砂糖に置き換えると、炭酸飲料では大さじ2杯、スポーツドリンクでは大さじ1杯半に相当します。
  また野菜ジュースや果汁100%ジュースでも、大さじ1~2杯に相当します。
  
  水分補給はなるべく水かお茶で、果物はできるだけ形のままで食べることをお勧めします。

 ○アブラものをよく食べる

  アブラ(脂・油)は、1g当たり9kcalと高カロリーです。カロリーが高い、ということはその分余ったエネルギーが脂肪に変わりやすいので、中性脂肪の増加につながりやすくなります。

  アブラの多い食事には、カレー、ハンバーグなどのひき肉料理、ロースカツなどの揚げもの、とんこつラーメン、カルボナーラ(生クリームを使ったスパゲティ)などがあります。肉や乳製品が多めの洋食よりも、和食を増やすとアブラが少ない食事になります。

 ○お酒をよく飲む

  アルコールはカロリーが高いだけでなく、体内で中性脂肪に変わりやすいので、種類を問わず適量をおすすめします。1日の適量は、ビールなら500ml、焼酎なら1/2合(コップ 半分)、日本酒なら1合までです。
 
  毎日飲む習慣のある方は、飲まない日を週2~3日作ることをおすすめします。

  また、お酒のつまみは唐揚げやフライドポテトなど揚げものがよく合いますが、油で揚げていないものでも、チーズやミックスナッツなどアブラの多いものがあります。


 いかがでしょうか?思い当たるものはありましたか?
 食事の中身は意識していても、「食べすぎ・飲みすぎ」場合は、中性脂肪の増加につながりますので、少し物足りないくらいの食事が「腹八分目に医者いらず」で長寿の秘訣と言われています。健康な体づくりのために、食べすぎ・飲みすぎには注意しながら実りの秋を楽しみたいですね。


                                                                             (管理栄養士 伊藤ちえ美)
      
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 ┃▼┃医療コラム:コモンな病気ファイル その4:「インフルエンザ」の症状
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 10月1日よりインフルエンザワクチンの予防接種が始まるということもあり、今月は「インフルエンザ」の症状についてご紹介したいと思います。

 先々月取り上げた「かぜ(感冒・急性上気道炎)」と同じく、インフルエンザもウイルスによる呼吸器系の感染症です。

「かぜ」は軽症のことが多く、医療機関を受診してもしなくても自然治癒することがほとんどであるのに対して、インフルエンザの場合には時に肺炎を起こしたりして、生命にかかわるほど重症化することもあるので、この2つの疾患はしっかり判別しなければなりません。特に高齢者や、心臓や肺の病気など、慢性的な基礎疾患を有する方々にとっては非常に危険な病気といえます。

 しかし、インフルエンザを症状のみで診断することはけっして簡単ではありません。

 といいますのは、インフルエンザに特異的な症状や診察所見は一つもなく、複数の症状や所見を組み合わせても有用とされる診断基準は示されていないからです。

 インフルエンザの症状を、おおまかに全身症状と呼吸器症状に分けて考えると、全身症状としては、発熱(初期から38℃を超える)、頭痛、悪寒(さむけ)、倦怠感、関節の痛み、筋肉の痛み、食欲の低下などがあり、呼吸器症状としては、咳(痰を伴わない乾いた咳が多い)、のどの痛み、鼻症状(鼻みずや鼻づまり)などがあります。

 「かぜ」と比較して、インフルエンザでは呼吸器症状よりも全身症状の方が強いのが一般的で、医師がインフルエンザを強く疑うきっかけになります。

 ただし、この全身症状もウイルス感染症全般的に認められる症状であり、インフルエンザに特徴的ではありません。呼吸器症状のなかでは咳が多く、発熱も咳も両方なければ、ほかの症状があってもインフルエンザの可能性はかなり低いといえます。インフルエンザと同じように初期から高熱がありながら、咳がなく喉の痛みが強い場合には、インフルエンザよりもむしろ、以前ご紹介した急性咽頭扁桃炎を疑うことになります。インフルエンザのときに吐き気やおう吐、下痢などの消化器症状もあるとされていますが、頻度は少なく、特に成人ではまれな症状だと私は考えています。

 症状と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのは、地域でのインフルエンザの流行状況や、その患者さんのインフルエンザ罹患者への接触歴です。インフルエンザウイルスへの暴露状況や暴露から発症までの潜伏期間などを考えて診断の参考にします。

 一方、医師が行う診察所見では、なおさら診断に有用とされる所見は知られていませんが、私はのどの視診所見を参考にしています。「かぜ」でみられるのどの赤みと比較して、インフルエンザでは「リンパろ胞」と呼ばれる、のどのリンパ組織が敷石状に腫大して見えることが多く、この所見と問診結果をあわせて判断材料にしています。

 以上より、インフルエンザの診断過程では、症状と流行状況、接触歴を問診で確認し、身体診察で体温や脈拍数などの数値やのどの所見などを確認した上で、インフルエンザの可能性を総合的に判断します。

 インフルエンザの可能性が非常に高いと判断すれば、臨床診断として治療方針の検討へうつります。 もし、さらなる検索が必要と判断した場合には、鼻腔ぬぐい液などを用いた迅速検査を追加することになります。
 
                                                                                             (医師 増田 浩三)
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 ┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ・10月9日(土) 田中医師休診 → 代診 小澤医師

                                    増田医師休診 → 代診 安齋医師

 ・最新の医師時間割 http://www.plata-net.com/yoga/schedule.html


    急な変更等がある場合がございます。
    詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。

                                                                    (患者様サービス担当 正者忠範)

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