2011/1/28
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┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2011年 1月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
皆様、年末年始はいかがでしたでしょうか。旅行に行かれた方、ご実家でゆっ
くり過ごされた方、様々かと思います。幸いに東京は好天に恵まれたため、初
日の出をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
私自身は、初日の出は見られませんでしたが、近所の八幡様にお参りに行き、
一年の無事を祈って参りました。
パソコンや携帯電話がどんどん進化しており、買い物がインターネット上でも
出来るようになってはおりますが、年の初めは、きちんと自ら歩いてお参りを
したいと思っています。
今年は、用賀アーバンクリニックも11年目となります。
干支のウサギのように跳躍し、今まで以上に地域の方々に貢献出来るクリニッ
クを目指していきたいと思います。
よろしくお願い致します。
それでは、今月の情報です!
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2011年1月
─ 栄養コラム ─> 「免疫力アップ!細菌やウイルスに負けない食事」
─ 医療コラム ─> コモンな病気ファイル その7:機能性胃腸症
─ クリニック情報 ─> ・桜新町アーバンクリニック在宅医療部との連携について
・休診、お知らせ等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2011年1月
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インフルエンザが流行しています。
12月は、ちらほらとみられていた程度でしたが、1月に入り激増してきました。
年齢別にみると、今年は20歳代から40歳代の成人に多い傾向にありますが、小
中学生、高校生にも広がってきている印象です。
タミフルなどの抗インフルエンザ薬を投与すると翌々日には解熱され(早けれ
ば翌日に解熱)、幸い当院に受診されている患者さんでは重症化されているか
たはおられません。解熱してからも数日間は咳や鼻水などの上気道炎症状は続
きますが、独特の倦怠感は2日ほどで軽快されている場合が多いようです。
飲み薬のタミフルに加え、吸入薬のリレンザが治療薬として有名ですが、これ
らの薬は基本的には5日間使用しなければいけません。今年は、新薬として1回
の吸入で治療が終了し、これらの薬剤と同様の効果が期待できる「イナビル」
という吸入薬も発売されて使用できるようになりました。
流行の規模が大きくなると、インフルエンザの治療薬や検査キットの流通が滞
り、在庫がなくなる事態になる年もありましたが、今年は現段階では流通に支
障はでていないようです。
さて、花粉症でお薬をご希望され受診される患者さんが増えてきました。
今年の春の花粉量は全国的に多くなることが予想されています。
春に飛散するスギやヒノキの花粉数は前年夏の気象に大きな影響を受けるとさ
れています。2010年の夏は近畿から東北にかけて梅雨明けが早く、日照時間が
長くなりました。これらの地方ではスギやヒノキの花粉数がかなり多く、東海、
近畿では昨年春の10倍前後、関東でも5倍前後になる見込みです。
一方、梅雨明けが遅れ、雨が多くなった四国から九州では昨年春の2倍から3倍
になるものの例年よりはやや少ないと予想されています。
関東地方の花粉飛散開始時期は、2月中旬と予想されています。
花粉症対策には、毎日の花粉情報に注意し、できるだけ花粉に暴露しないこと
が最も重要です。また症状がでる前からの治療が症状を緩和してくれます。
この分野で期待される劇的な新薬はまだ発売されていませんが、花粉症をお持
ちのかたは早めにご相談ください。
(医師 田中 勝巳)
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┃▼┃栄養コラム:「免疫力アップ!細菌やウイルスに負けない食事」
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今回は流行しはじめた、風邪、インフルエンザ、ウイルス性腸炎などの予防に
役立つ食事について紹介いたします。
細菌やウイルスは、鼻やのどから侵入してきます。ですから鼻やのどの粘膜を
強くし免疫力(細菌やウイルスからの防衛と抵抗力のこと)を落とさない食事
をこころがけることが、予防につながります。
●冬においしい物は予防にぴったり!
鼻やのどの粘膜を強くする栄養には『ビタミンA(βカロチン)』があります。
ビタミンAは、春菊、小松菜、ニラ、人参、かぼちゃなどに多く含まれます。
また、免疫力を高めると言われている『ビタミンC』は、ブロッコリー、菜の
花、キャベツ、いちご、みかんなどに多く含まれます。
さらに、にんにくやネギなどに含まれる鼻にツンとする成分には、抗ウイルス
作用、大根や白菜、キャベツなどには、殺菌や細菌の力を弱める働きがあると
いわれています。また、キノコ類に含まれる成分は、免疫力にかかわる細胞の
数を増やし、高めることができます。この成分は、たんぱく質と結びつくこと
でより効果が上がるともいわれています。
冬は、夜ご飯を鍋料理にする機会が多く、たくさん野菜を食べていても、朝や
昼は野菜の摂取が少なくなることはありませんか?
夏は食べていたサラダなども、冬は冷たくて食べられないという方には、ブロ
ッコリーやキャベツをレンジで温めてホットサラダなどにすると食べやすくな
ります。
●おかずも中身に注目!
私たちの身体はたんぱく質が主な原料となって血液や筋肉、内臓などが作られ
ていますが、免疫を正常に働かせるためにも、たんぱく質が大きな役割を果た
しているのです。
たんぱく質は、魚介類、大豆製品、卵、肉類、乳製品などに多く含まれていま
す。ですから、「パンだけ」「麺だけ」ではなく、毎食1品はそれらの食品が
摂れるように心がけることで、体力の低下を防ぐことが出来ます。
しかし必要以上に摂ると、肥満や脂肪肝の原因になりますので、量はおよそ片
手半分くらいを目安にするとよいでしょう。
●食べ方でも予防!
体温が下がると免疫力も低下しますので、身体を温める食事にすることも大切
です。食事をすると、身体が温まりますが、食事を抜いたり、ご飯などを抜い
たりした食事だと、体温が上がりにくくなってしまいます。
ダイエット目的で、ご飯を抜き、おかずだけの食事にしてしまうと、免疫力を
下げる原因になります。食事は、身体を温めるごはん、血や筋肉を作るたんぱ
く質のおかず、そしてたっぷりの野菜を組み合わせてきちんと摂ることをおす
すめします。具沢山のみそ汁、スープなどをプラスすると、野菜もたっぷりと
れて、身体も温まり、満腹感も得ることができます。
<免疫力アップ!簡単スープ>
材料・2人分
豆腐(さいの目切り) 1/4丁
卵(とき卵) 1個
白菜(短冊切り) 1~2枚
小松菜(3cm程度に切る) 2~3本
人参(千切り) 1/8本
ネギ(ななめ切り) 適宜
しいたけ(千切り) 適宜
えのき(3cm程度に切る) 1/4株
中華スープの素 適宜
こしょう 少々
片栗粉(水溶き) 少々
生姜(絞り汁) 少々
<作り方>
①豆腐と卵、調味料以外の、白菜、人参を鍋に入れ火が通ったら、残りの野菜
を入れて煮る。アクをとり、豆腐と調味料を入れ、味を調える。
②卵と水溶き片栗粉を入れて、とろみがついたら火を止めて生姜汁を加えて出
来上がり。
※ねぎや生姜を増やすと、身体がより温まります。
忙しいとつい、食事を簡単に済ませてしまうことはありませんか?
忙しい時こそ免疫力を上げる食事をすることが大切です。
もちろん、手洗いうがいもお忘れなく。
(管理栄養士 大里 美紀)
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┃▼┃コモンな病気ファイル その6:機能性胃腸症
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今回は消化器系の症状を来す代表的疾患の一つである、「機能性胃腸症」について取りあげます。医学的には「機能性ディスペプシア(functional dyspepsia, FD)」と呼ぶ方がより正確な名称です。
この「ディスペプシア」というのは、胃の痛み、胃もたれ、みぞおちのあたりの張った感じ、食欲不振、食事の時にすぐにおなかがいっぱいになる(早期飽満感)、げっぷが多い、などのような胃を主体とする上部消化器系症状の総称名です。
これらのどの症状を訴えるかは患者さんによって異なるのですが、訴えがどれであっても症状名としてはすべて「ディスペプシア」になります。今のところうまい訳語がないため、われわれもそのまま「ディスペプシア」と呼んでいます。
一方、「機能性」というのは、「器質性(きしつせい)」という言葉の反意語で、「器質性」の疾患というのは、炎症、潰瘍、腫瘍などが原因となっていて、検査をすればそれらが検出されるものであるのに対して、「機能性」という場合には、検査をしても特に異常は検出されず、その動きやはたらきの調子が悪いためにおこるものを表現しています。
従来、上記のような症状を訴えて患者さんが受診され、内視鏡などの検査を行っても異常が認められなかった場合には、「慢性胃炎」、「神経性胃炎」、「ストレス性胃炎」「胃けいれん」、「胃下垂」、「胃アトニー(胃無力症)」、「非潰瘍性ディスペプシア(non-ulcer dyspepsia, NUD)」などといったような病名がよくつけられていましたが、今ではこれらはすべて「機能性ディスペプシア」あるいは「機能性胃腸症」と呼ばれるべきものです。
この疾患はまだあまり認知度が高くないように思われ、私も医学生の頃ほとんど教わった記憶がありませんが、実際はかなり頻度が多く、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のようなよく知られた疾患よりも圧倒的に患者さんが多いと言えると思います。
この疾患が十分認知されることによって、不要な内視鏡検査を減らすことができ、患者さんの不安も軽減できるのではないかと私は思っています。
「機能性胃腸症」の原因はまだ明確には解明されていませんが、不安や緊張などの精神的なストレスや、疲れなどの身体的ストレスが背景に認められることが多いです。
これらのストレスは自律神経の機能に影響を与えますが、消化器系の運動はほぼ自律神経のみで支配されているため、ストレスの影響を容易に受けやすいと言えます。
胃の運動機能が低下すると、胃が拡張しにくくなったり、収縮しにくくなって、胃内に食物が十分貯留できなくなったり、逆に胃内に食物が長くとどまったりしてしまいます。それが早期飽満感や胃もたれ感として感じられるわけです。
また胃の運動が過剰になってしまうこともあり、この場合には俗に「胃けいれん」と表現されるような強い胃痛を来すことになります。
「機能性ディスペプシア」の国際的な診断基準では、おおまかに2つに分類されています。一つは「食後愁訴症候群」と呼ばれ、食後に起こる胃もたれ感や早期飽満感を中心としたタイプで、もう一つが「心窩部痛症候群」と呼ばれ、上腹部に痛みを感じるタイプです。
これらの分類は、治療薬の選択にもかかわってくるのですが、「機能性胃腸症」・「機能性ディスペプシア」の治療に関しては次回に取り上げたいと思います。
(医師 増田 浩三)
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┃▼┃クリニック情報:桜新町アーバンクリニック在宅医療部との連携について
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当院では、姉妹クリニックである桜新町アーバンクリニック在宅医療部と連携しており、通院中の患者さんでご希望されるかたには、在宅医療へのご紹介が可能です。
在宅医療とは、歩いて通院するのが難しくなった方、入院せずにできるだけご自宅で生活することを希望される方に、医師が定期的にご自宅に訪問し、ご自宅での療養生活をサポートするものです。
24時間365日、いつでも医師と連絡が取れ、必要に応じて往診(臨時訪問)しますので安心して生活することができます。
「在宅医療」は、定期的な訪問診療です。普段外来でおかかりの方で、在宅医療を受けておられない方が、「朝から熱があるので往診に来て欲しい」という状況への対応は、原則出来ません。
詳しくは、担当医師にお問い合わせ下さい。
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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・最新の医師時間割 http://www.plata-net.com/yoga/schedule.html
急な変更等がある場合がございます。
詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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