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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2011年2月号

 2011/2/28
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2011年 2月号    ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

 2月も終わりになりました。東京では雪も降った月でしたが、ここ2~3日は、
 とても暖かく、過ごしやすい日が続いていました。
 
 花粉症を持っている私ですが、今年はまだ大丈夫のようです。このまま症状
 の出ない日が続いてくれることを願っています。今月の田中医師のコラムに
 花粉症について書かれておりますので、ご参考下さい。
 
 当院では、本年4月より野間口 聡医師より田中 勝巳医師へ院長の交代があり
 ます。この院長交代に伴っての外来担当の変更等はございません。
 クリニック情報に野間口医師から挨拶がありますので、ご確認頂ければと思
 います。

 それでは、今月の情報をどうぞ!  
 
                                                                           (患者様サービス担当  正者 忠範)

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 ┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2011年2月
 
  ─ 栄養コラム     ─> 「魚をもっと食卓に」

 ─ 医療コラム     ─> コモンな病気ファイル  その8:「機能性胃腸症の治療」
            

  ─ クリニック情報 ─> ・院長交代のお知らせ
      
                                              ・休診、クリニックからのお知らせ等

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 ┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2011年2月
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 インフルエンザの流行は、1月下旬にピークを迎え、その後は徐々に減少傾向に
 転じ、終息にむかっているようです。
 http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/inf/2010/Vol13No15.pdf

 このまま、第二の流行の波が来ないままに終息してほしいものです。
 今シーズンのインフルエンザの診療は、ワクチンも流通が潤沢で、タミフルやリ
 レンザなどの抗インフルエンザ薬、また診断キットも不足することがなく、大き
 な混乱がおこりませんでした。ニュース等で報じられていた重症例も頻度は低く、インフルエンザに罹患されたかたの大部分はそれほど長引くことなく軽快されていた様子です。

 まだまだ油断はできませんが、当院でもインフルエンザと診断される人は少なく
 なり、現在は普通風邪や胃腸炎症状で受診されるかたが目立ちます。

 さて、いよいよスギ花粉症の時期の到来です。東京都は2月16日(水)に今季初めてとなるスギ花粉の飛散を観測しました。まだあまり自覚症状はないものの、今年の花粉の予測飛散量が多いことをお聞きになり、お薬を希望されて来院されるかたが増えてきました。私自身も重症の花粉症で、ピークの時期には診察中でも患者さんの衣服についてきた花粉に反応してしまい、くしゃみや鼻水がでてしまうことがあります。すでに内服薬を服用しています。

 この時期、せっかくのお天気のよい日に外出がためらわれるのは憂鬱ですが、最
 近は花粉をガードする市販品も色々と発売されており、自分にあったものを探そ
 うかと考えています。

 まずは花粉にできるだけ暴露しないことが重要です。
 天気予報で花粉の飛散量を毎日チェックし、飛散量の多い日には厳重な花粉対策
 を施し外出するようにしましょう。

                                                                                                      (医師 田中 勝巳)

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 ┃▼┃栄養コラム:「魚をもっと食卓に」
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 寒い冬は、鰆(さわら)や鱈(たら)、鰤(ぶり)や鮪(まぐろ)、“あぶら”がのって
 いて美味しい季節ですが、これらの旬の魚を含めた魚料理を普段どれくらい食べ
 ていますか?

 生活習慣病の予防の為には肉より魚の割合を多くすることが良いといわれています。

 その理由は、魚のあぶら(脂肪)にあります。
 特に魚のあぶら(脂肪)には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれ、高血圧症、脂質異常症、動脈硬化や心筋梗塞などの予防や、アトピー性皮膚炎、花粉症、アレルギー症を予防する働きがあるといわれているからです。
 
 また、魚肉は良質なタンパク質源で、体に大切なアミノ酸をバランス良く含んでいるのも特徴の一つです。

 タンパク質は私たちの血液や筋肉など体の材料となる大切な栄養素なので、病気に負けない体づくりにとても重要です。

 さらに魚介類は、タウリンという成分を多く含むため肝臓の機能を高めたり、牛や豚、鶏などの食材に比べてカロリーが低めですので、お子様からお年寄りまで幅広い世代の方に、魚料理を食べる機会を増やしていただけたらと思います。

 しかし、魚料理は肉や卵料理に比べて調理が面倒、生臭さが苦手、後片付けが大変、といった理由から食卓にのぼる機会が減ってきているのも現実のようです。
 
 特に時間がとれない朝食では、パンにハムやウインナー、チーズ、卵、ヨーグルトといったメニューが定番になりがちですね。

 これらの料理を『脂肪(あぶら)の摂り方』という面から見ると、パンはバターを入れて作ったもので、チーズやヨーグルトも乳製品ですから『牛』の脂肪、ハムやウィンナーはほとんどが『豚』の脂肪、卵は『鶏』の脂肪と動物性脂肪ばかりになります。

 『夕飯は魚と肉が交替』という方も朝食がこのパターンであれば、肉と魚の割合でいうと、肉に偏りがちになることになります。

 さらに、おやつにクッキーやチョコレート、ケーキなどを食べるとバターや牛乳が使われているので動物性脂肪の摂取はもっと多くなります。

 ですから、何気なく食べている動物性脂肪を減らすためにも、もっと魚原料のおかずを増やすことが大切です。

 例えば、はんぺんやシーチキン、魚肉ソーセージなどのすぐに使える加工済みの魚食材をうまく利用することでも魚料理を増やすことができます。
 
 はんぺんに切り込みを入れ、中にシーチキンやレタス、少しのチーズやマヨネーズを入れてフライパンで焼くだけで、お子様が喜ぶ一品を作ることもできます。更に、これをお弁当に入れるときはのりで巻いてあげると食べやすく、彩りよく仕上がります。

 また、野菜炒めに入れるお肉の代わりにかまぼこやちくわ、さつまあげを使ったり、野菜サラダや海藻サラダに添えるハムやベーコンの代わりにカニカマボコやちりめんジャコをふりかけたりすることでも簡単に魚を増やすことができます。

 桜エビや刻みスルメ、刻み昆布、貝柱などをいつものおかずに加えるのも一つです。
 風味が良くなり、ひと味違った料理に仕上がります。

 今、世界的にも注目されている「日本食」。
 そのおかずの中心には魚の存在があるといわれています。日本人としての食文化を守りながら、体に優しい食材を選んでいただけたらと思います。


                     (管理栄養士  金城 果奈子)

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 ┃▼┃コモンな病気ファイル その8:機能性胃腸症の治療
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 今回は前回取り上げた「機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)」の治療についてご紹介します。

 この疾患は、主に胃の運動機能の低下や過剰によっていろいろな症状が引き起こされますので、治療は胃の動きを調整する消化管運動機能改善薬と呼ばれる薬剤を主に使用します。

 代表的な薬剤名としては「ガスモチン」、「ガナトン」というお薬が挙げられます。
 これらの薬は消化管の運動機能を支配する自律神経から分泌されるセロトニン、ドパミン、アセチルコリンなどの働きに影響して、その運動機能を調節してくれます。
 
 いくつかの大規模な臨床研究の結果から、機能性胃腸症に対する消化管機能改善薬の有効性は、専門家により賛否両論あるようですが、我々の印象では有効率はかなり高く、一般的に副作用も少なく、使いやすいお薬だと思っています。
 
 漢方薬のなかにも消化管運動機能改善を得意とするお薬がたくさんあります。
 そのなかで、前回ご紹介した機能性胃腸症の分類に応じて、使用される代表的な漢方薬を挙げておきます。

 胃の痛みを主症状とする「心窩部痛症候群」では「安中散(あんちゅうさん)」
 という漢方薬をよく使用します。これは実は市販されている「大正漢方胃腸薬」の主成分です。 

 食後の胃もたれや早期飽満感を主症状とする「食後愁訴症候群」では「六君子湯(りっくんしとう)」という漢方薬がよく使用され、胃の運動機能が改善され、有効なことが多いです。

 機能性胃腸症では、その背景に不安や緊張などの精神的ストレスや疲労などの身体的ストレスが認められることが多く、そのような場合には精神的、身体的に十分な休養を摂っていただくことも重要になりますし、場合によっては抗不安薬や抗うつ薬などの処方にいたることもときどきあります。

 これらのお薬を症状に応じて、いくつか組み合わせて使用しますが、さらに食事にもある程度注意していただく必要があります。規則的な食事習慣を保ち、ゆっくり時間をかけてよく噛んで食事を摂ることが望まれます。

 また脂肪分を取りすぎないようにして、バランスの取れた食事で、腹八分目までの摂取を心がけるようにします。

 お酒や香辛料は控えめにされた方がよいようです。

 機能性胃腸症という病気は、診断にしろ、治療にしろ、総合内科的な視点が望まれる疾患といえます。繰り返すことも多いので、胃のいろいろな症状でお困りの際には是非受診をご検討下さい。


                                                                                                    (医師 増田 浩三)

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 ┃▼┃クリニック情報:院長交代のお知らせ
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 平成23年4月1日より、私・野間口聡に替わりまして、現副院長・田中勝巳が院長に、また、常勤医・増田浩三が副院長に就任致します。

 私自身は、用賀アーバンクリニックの運営を田中新院長に任せ、医療法人社団プラタナスの理事長としてその運営にこれまで以上に関わっていく所存でおります。

 尚、当面院長交代に伴う診療時間・担当の変更はなく、これまで通り、外来診療には携わって行きたいと思います。

 今後もこれまで同様「家庭医」を志向して地域医療に貢献して参りたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                            (理事長 野間口 聡)

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 ┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ・システムトラブルのありました、オープンカルテですが、ようやく復旧致しました。
   大変ご迷惑をお掛け致しました。今後、更新にお時間を頂く場合がございます。
   お使い頂いてご不明な点等ございましたら、ご連絡下さい。

 ・最新の医師時間割 http://www.plata-net.com/yoga/schedule.html


    急な変更等がある場合がございます。
    詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。

                                                                  (患者様サービス担当 正者 忠範)

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 ━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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 〔バックナンバー〕     http://www.plata-net.com/blog/yoga/

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