2011/5/25
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┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2011年 5月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
九州南部では、早くも梅雨入りしているそうです。東京でもここ2~3日は寒暖
の差があり、安定しない天気が続いています。
半袖で過ごしたの次の日は、コートが必要なくらいな気温だったりと、体調管
理も難しいのではないでしょうか。
さて、夏の節電目標が打ち出されました。
クリニックは通常通り診療しておりますが、待合室の照明等を落としておりま
す。多少暗くお感じになられるかもしれませんが、ご理解とご協力をお願い致
します。また、今月の栄養コラムでも、「キッチンでできる省エネ」というこ
とで、冷蔵庫の節電策等を掲載しておりますので、ぜひご参考下さい。
それでは、今月の情報をどうぞ!
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2011年5月
─ 栄養コラム ─> 「キッチンでできる省エネ」
─ 医療コラム ─> コモンな病気ファイル その10:「急性副鼻腔炎の治療」
─ クリニック情報 ─> ・休診、クリニックからのお知らせ等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2011年5月
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ここ近辺の用賀・世田谷地区の流行状況です。
今シーズンのインフルエンザの流行はほぼ終息したと考えられます。
この2週間ほどは、当院でインフルエンザと診断された患者さんはおられません。
また、スギ・ヒノキの花粉症の時期もほぼ終息しました。
比較的落ち着いた時期ですが、気温差があるためか普通風邪で受診されるかたは
案外目立ちます。衣服等で、暑さ寒さ対策はしっかりと励行していきましょう。
先月号のメルマガでもお伝えしたとおりに、世田谷区をはじめ東京都内で麻しん
(はしか) の報告数が増加しています。麻しんは特効薬がなく重症化することが
あり、あらかじめ予防接種を受けることが大切です。
麻しんの予防接種は、風しんワクチンと混合の2種混合ワクチンとなり、予防接
種法に基づく「定期予防接種」となります。
該当する年代のかたは以下の通りで、自治体から配布される接種券にて無料で接
種できます。なお、以下の対象者以外のかたでも自費で接種することは可能です。
予防接種を済ませていない方は、大人、子どもに関わらず、早めのワクチン接種
をおすすめします。
☆平成23年度 麻しん・風しん混合(MR)定期予防接種対象者
第1期:1歳の誕生日から2歳の誕生日の前日まで
第2期:就学前1年 平成17(2005)年4月2日~平成18(2006)年4月1日生
第3期:中学1年生相当 平成10(1998)年4月2日~平成11(1999)年4月1日生
第4期:高校3年生相当 平成 5(1993)年4月2日~平成 6(1994)年4月1日生
なお、3期・4期は、2期の接種がなかった世代の平成24年度までの時限措置
となっております。
(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃栄養コラム:「キッチンでできる省エネ」
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うっとうしい梅雨も間近になってきました。
震災後の計画停電は回避されていますが、クーラーなどで電力需要が高まる夏に
向けて一層の節電が求められています。大変だと嘆いているだけでなく、工夫し
て生活を豊かにする良い機会ととらえましょう。
そこで、今回はキッチンでできる省エネについてお伝えします。
家庭消費電力の15%以上を占めるのが冷蔵庫です。食材を冷蔵庫の容量の7割程度にすれば、年間で1500円程度電気代(1kw当たり23円で計算)を節約できます。
必要ないものまで冷やしていないかチェックしてみましょう。
イモ類やバナナなどは常温で、きゅうりやオクラ、生姜は10℃以上で保存した方が長持ちします。
冷蔵庫内に食材を詰め込まないためにも、今、冷蔵庫に残っている食材でできる
献立を考えたり、いつもの料理にアレンジできるのでは?と考える事は大切なこ
とです。工夫すると料理のレパートリーが広がります。
また、献立を決めてから買い物に行けば、必要なものを必要な分だけ買うので、
作り過ぎ、食べ過ぎも防げるというメリットもあります。
例えば豆腐が1丁残っていたら、何を作りますか?
冷やっこ、味噌汁の具、白和え、ハンバーグに混ぜる、麻婆豆腐、豆腐ステーキ
等なども考えられますが、豆腐は約90%が水分なのでホットケーキの種作りに水の代わりに使えます。
ホットケーキミックスに絹ごし豆腐を、少しずつくずして入れ、練り込むだけ
です。ホットケーキ2枚分に豆腐1/3丁を加えれば、たんぱく質とカルシウムは
約1.5倍、鉄分は2.5倍以上摂取できます。
冷めても硬くならないので、お子様のおやつに最適です。
お子様と一緒に焼けば、楽しくクッキングできますね。
孤食が問題となってきた平成12年度に制定された食生活指針では
【家族の団らんや人との交流を大切に、また、食事づくりに参加しましょう】
という目標が掲げられました。
今回の節電対策がこの目標の達成を思わぬ角度から手助けするかもしれません。
省エネには調理時間を短縮したり作業を簡素化する事も有効です。
料理は手順を考えてから取りかかると無駄な時間が省けます。
必要な材料を一度に冷蔵庫から出せば、何回も扉の開け閉めをしなくて済みます。
野菜の下茹でや油揚げの油抜きの時には、一度沸かしたお湯を再利用できないか
考えてみましょう。
今が旬の空豆やスナップエンドウ、これからおいしくなる枝豆は少ない水でもお
いしく茹でられます。お湯をたっぷり沸かす必要はありません。豆に塩を少量ま
ぶし豆がやっと隠れる程度の水で蓋をして蒸すように茹でれば、味も濃厚でビタ
ミン類の流失も防げます。
また、洗い物を増やさない工夫も大切です。新聞紙やチラシで簡単な箱を折って
おくと、むいた野菜の皮を、そのまま捨てられて便利です。肉や魚を切る時には
牛乳パックを開いたものを、まな板の上に敷くとまな板を汚さずに済みます。
1回使った牛乳パックは不衛生ですので、再利用せずに使い捨てにしましょう。
調理に余熱を利用するのも良い方法です。
シチューやカレーなどの煮込み料理は特に余熱調理に向いています。
厚手の鍋を使い材料をいったん沸騰させた後、1時間ほど置いておけば材料はほとんど柔らかくなっています。
新聞紙とバスタオルなどで鍋を包んでおくとさらに効果的です。
煮物類の味は加熱後、冷めていくときに素材の中に入っていきますので余熱調理
は少ない調味料でおいしく仕上がり減塩にも役立ちます。
最後に余熱を利用した温泉卵の作り方をご紹介します。
1.小さめの鍋に1ℓの熱湯を沸かし、そこにコップ1杯の水を加えます。
2.その中に卵1個を入れて鍋の蓋をして20分放置して出来上がり
温泉卵は生卵やゆで卵に比べて消化が良く、口当たりもやさしいのでお年寄りや
胃腸の弱い方にもお勧めです。ぜひお試しください。
(管理栄養士 鈴木 今日子)
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┃▼┃コモンな病気ファイル その10:「急性副鼻腔炎の治療」
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今回は「急性副鼻腔炎」の治療について取り上げます。
「急性副鼻腔炎」では主に「かぜ」などに引き続いて、副鼻腔(上顎洞・前頭洞・篩骨洞・蝶形骨洞)内に粘液が溜まり、そこで細菌が増殖してしまうことにより炎症が引き起こされます。 そこで、その治療においては、「溜まった粘液を外へ出す、または出しやすくする」 ことと、「増殖した細菌をたたく」というのが大きな柱になります。
「溜まった粘液を外へ出す」ためには、まずは「まめに鼻をかむ」ようにします。
ただし、副鼻腔炎では粘液が膿性となり粘っこくなっていますから、圧をかけて
鼻をかもうとしても思ったように出てくれないことがあり、あまり無理をすると
耳が痛くなってしまうことがあります。
そこで「粘液を出しやすくする」ために、お薬では「去痰薬」とか「気道粘液調
整薬」と呼ばれるようなものを使用します。
熱い飲み物を少しずつ飲んだり、暖めたタオルを顔にあてたり、水蒸気スチームを吸引したりすることも補助的には有効とされています。
また、生理食塩水を用いて鼻を洗浄することも一時的な効果はあるようです。
一方、「増殖した細菌をたたく」ためには、内服薬で抗生物質を用います。
急性副鼻腔炎を引き起こす頻度が高い細菌の種類はだいたい分かっており、それらをカバーする抗生物質を使用するのですが、副鼻腔への組織移行性なども考慮し、アモキシシリン(サワシリン®、パセトシン®) という薬が一般的に第一選択薬とされています。
治療期間は少し長めで7日から14日間継続することが勧められていますが、患者様の状態によって必要な治療期間は変わってくると思います。
第二選択薬という位置づけになりますが、それ以外の抗生物質も使用されることがあります。
しかしながら、急性副鼻腔炎の治療は、大規模な臨床研究で明らかに有効性が確立された治療法がないのが現状で、上記の抗生物質による治療にしても有効とする研究もあれば、必要ないとする研究結果もあり、実際は患者様の状態を見て各医師が適否を判断して処方することになります。
抗生物質を使用しなくても過半数の例で自然軽快していくという臨床データもあり、実際病院などに受診せずに様子をみていて自然に治ってしまったという例はよくあります。
抗生物質などによる治療にもかかわらず、症状が快方に向かわない場合には、第二選択の抗生物質を選択したり、治療期間を延長したり、あるいは漢方薬を併用したりして改善を試みることがあります。漢方薬では、主に「葛根湯(かっこんとう)加川キュウ(かせんきゅう)辛夷(しんい)」というお薬がよく使用され、特に経過が長くなってきた例が良い適応とされています。
お薬が進歩した現代においては、急性副鼻腔炎に続発して重大な合併症がみられることは稀ですが、副鼻腔に隣接する眼窩(眼球が入っているスペース)に感染が波及して眼窩内感染症を起こしたり、深部の副鼻腔から頭蓋内に感染が波及して髄膜炎(ずいまくえん)を引き起こしたりすると、高熱と激しい頭痛が出現するようになります。これらの合併症が起こると入院治療を余儀なくされ、早期にしっかりとした治療を受ける必要があります。
今回は内科的な視点で話を進めてきましたが、耳鼻咽喉科を受診すると必要に応じてネブライザーという器具を用いてお薬を吸入する治療をしてもらえたり、直接鼻腔内にお薬を噴霧したりして粘膜の腫脹を軽減させるような処置をしてもらえることもあるようです。
(副院長 増田 浩三)
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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・6月11日(土) 増田医師休診 → 代診 小澤医師
6月18日(土) 増田医師休診 → 代診 小澤医師
6月25日(土) 増田医師休診 → 代診 安斎医師
・最新の医師時間割 http://www.plata-net.com/yoga/schedule.html
急な変更等がある場合がございます。
詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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