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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2011年6月号

2011/6/28
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2011年 6月号    ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
 
 急に暑くなりました。既に真夏のような空模様が続いています。梅雨が明けて
 いないので、折りたたみ傘を持ち歩いておりますが、これからはタオルも必須
 になりそうです。

 さて、今年は震災の影響もあり、今まで以上に節電を心がける必要があります。

 節電とはいっても、暑さを我慢しすぎることはよくありません。適度な水分補
 給が必要です。今月のメルマガでは、田中院長のHOT!Topics及び栄養コラムに
 て、「熱中症」について取り上げておりますので、ご参考下さい。

 また今月は、桜新町アーバンクリニックからもお知らせがございます。
 桜新町アーバンクリニックでは一般の内科診療の他に心療内科などの専門科外
 来を行っております。土曜日の午後も診療しておりますので、急な発熱等の際
 に受診して頂くことが可能です。
 
 詳しい診療内容等は、以下のお知らせをご参照下さい。

 それでは、今月の情報をどうぞ!  
 
                                                             (患者様サービス担当  正者 忠範)

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 ┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2011年6月
 
  ─ 栄養コラム     ─> 「血圧が気になる方の熱中症予防」

  ─ 桜新町アーバンクリニックよりお知らせ

  ― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等



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 ┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2011年6月
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 まだ6月というのに、気温が30度を超える真夏日が増えてきています。
 昨年のうだるような暑さが思い出されますが、この暑さのなか、熱中症で搬送
 される方が急増しているようです。
 
 当院でも軽症の熱中症で受診されるかたがおられます。
 前日より急に温度が上がった日や、温度が低くても多湿の時にはおこりやすい
 と言われており、重症であれば命にかかわる病態です。
 炎天下での無理な運動や作業は控えるようにし、スポーツドリンク等で塩分を
 含めた水分摂取を心がけましょう。


 さて、ここ近辺の用賀・世田谷地区の流行状況です。
 現在大流行している感染症はありませんが、夏場に流行しやすい手足口病や
 咽頭結膜熱(プール熱)、伝染性紅斑(リンゴ病)が増えてきている様子です。
 
 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、両頬がリンゴのように
 赤くなることから「リンゴ病」ともよばれています。
 大人が感染すると、頬の発疹は目立たず、関節痛、関節炎をきたすため「関節
 リウマチ」かと、ご心配されて受診されるケースがあります。

 小児の罹患時に比べて、臨床像が多彩で、なかなか診断がつかないケースもある
 ようですが、当院でも大人のかたの伝染性紅斑はまれな疾患ではありません。
 これから夏場にかけて流行のピークを迎えることが予想されます。

                                                                           (院長 田中 勝巳)

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 ┃▼┃栄養コラム:「血圧が気になる方の熱中症予防」
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 今年の夏は、節電のために室内の設定温度を高めにしているご家庭も多いのでは
 ないでしょうか。

 環境省のデータによると、2010年度、熱中症が発症した場所のうち最も多かったのが、住宅となっています。運動中や屋外作業中だけでなく、意外と身近な場所で発症している方が多いようです。

 今月は血圧のことも意識した、熱中症の予防になる水分補給の方法についてお話
 します。

 まずは、1日に必要な水分量と適切な飲み方を知りましょう。

 私たちの体は1日あたり、体重10kgにつき約500ml(500mlのペットボトル1本分)の水分が必要です。

 体重60kgの人なら、3000ml(1ℓの牛乳パック3本分)もの水分が必要になります。

 このうち約半量は、体の中で作られたり食事から摂取できるため、必要量の約半
 量を、飲み物として摂取することが大切です。ただし、腎疾患や心疾患で水分制
 限がある場合は、医師の指示に従ってください。

 適切な摂取方法は、まず日常生活で血液の水分が少なくなりやすい、
 ①起床時
 ②活動前
 ③入浴前
 ④睡眠前
 に、150~200ml(コップ1杯程度)の水を飲むことです。
 
 脳卒中や心筋梗塞は、血液中の水分が少なくなっている起床の時間帯に起きやす
 いので、睡眠前と目覚めの1杯の水はとても大切です。その他に、3回の食事の時と、食事の2~3時間後にも同じように飲むと、必要量の水を飲むことができます。
 
 加齢とともに喉の渇きを感じにくくなりますが、一度に沢山の水を飲むと、多く
 が尿となって排出され、腎臓にも負担がかかります。喉が渇いていなくても、コ
 ップ半分程度の水でも良いので、こまめに飲むようにしましょう。

 また、カフェインやアルコールには、体の中の水分を尿として体の外に出す働き
 があり、飲んだ量よりも多くの水分が体から出てしまいます。
 水分補給としてコーヒーやコーラを飲んでいる方は上記①~④のタイミングで、
 さらにお酒を飲む方はその後では、お茶や水を飲むようにすると良いでしょう。

 摂取する水分が少ないと、ドロドロとした流れにくい血液になってしまします。
 流れにくい血液は、心臓から勢いよく血液を送り出すため、血圧が上がりやすく
 なります。1日に必要な量の水を飲むことが、血圧を上げないことに加えて熱中
 症の予防にもなります。

 ここまで、水分摂取についてお話ししてきましたが、熱中症の予防として、水分
 の他に塩分の摂取が必要だとも言われています。しかし、血圧が気になる方は塩
 分を控えめにしていることと思います。それでは、血圧が気になる人にとって、
 熱中症を予防する水分と塩分の摂取はどのように考えれば良いのでしょうか。

 1日に3食を規則正しく食べている場合、食事と一緒に塩分の摂取ができています。
 しかし、「食事と食事の間隔が長い」「1日に3回の食事ができていない」場合は食事による水分と塩分の摂取が十分にできません。まずは、食事からの摂取を心がけましょう。

 同じ食事でも、何を食べるかによって水分量は大きく変化します。

 洋食と和食の朝食を例に挙げてみましょう。

【洋食:食パン(6枚切り)1枚、オムレツ、コーヒー】水分量→約250g

【和食:ご飯 150g(茶わん1杯)、味噌汁、卵焼き、緑茶】水分量→約450g

 和食では、約200g多くの水分を摂取できることがわかります。
 
 大きな理由として、主食の水分量の違いです。

 重さに対してご飯は60%、パンは35%、麺類は70%の水分を含んでいます。
 また、ご飯を食べるとおかずが必要になり、必然的に塩分の摂取もできるため、
 パンに比べて十分な水分と塩分が摂取できます(もちろん、減塩は必要です)。

 もし、パンを食べたい場合は、必ずサラダを添えたり、米粉のパン(水分量40%)に変えたりしてみてはいかがでしょうか?野菜の水分量は約90%なので、野菜料理は水分を多く摂取することができます。また、野菜には摂りすぎた塩分を体の外に出しやすくしたり、血管が硬くならないように予防するなどの働きがあります。血圧が気になる方には毎食たっぷりと食べていただきたい食材です。
 
 どうしても食事ができないまま汗をかくような活動をする場合、飲み物で水分と
 塩分を補いましょう。スポーツ飲料は体への吸収が良いのですが、塩分の他に糖
 分も入っているため、血糖値が上がったり、夏太りの原因になったりしてしまい
 ます。

 500mlペットボトルの水やお茶に塩2つまみ程度を加えると、糖分をとらずに水分と塩分を補給できます。外出先で購入する場合は、スポーツドリンクとお茶の両方を購入して、交互に飲むと良いでしょう。もし、日中に塩入りの水やお茶を飲んだけれど、思いのほか汗をかかなかったという場合は、味噌汁やお漬物のように塩分の多いものを控えるなど、夕食で塩分を調整しましょう。

 最後に、主食の中でも水分量の多い麺と野菜を使ったレシピをご紹介します。
 
 1、茹でて冷やしたそうめんを皿に盛ります。
 2、ちぎったレタス・大根おろし・ツナをのせます。
 3、麺つゆをかければ出来上がり。

 きゅうり、トマト等を添えると野菜も沢山食べられます。
 さらにシソやゴマ、生姜もプラスすれば、麺つゆを薄めて減塩をしても、香り良
 く美味しく食べられます。

 大根に含まれるビタミンには毛細血管を強くする働きがあり、ツナに含まれるDHAには血栓の予防や解消しやすくする働きがあるといわれています。どちらも、脳卒中や心筋梗塞の予防になるので、血圧が気になる方にはお勧めです。水分も豊富に含まれているので、血圧のためにも熱中症の予防にも、一石二鳥ですね。
 
                                                                        (管理栄養士 古村有加)

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 ┃▼┃クリニック情報:桜新町アーバンクリニックからお知らせ
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 こんにちは。桜新町アーバンクリニックです。
 
 
 ☆7月から新しく富塚太郎医師が着任します!

 富塚医師は北海道家庭医療学センターにて家庭医の研鑽を積んでおり、お子様からお年寄りまで、幅広く診察いたします。当院では内科、小児科、消化器内科、皮膚科の外来を担当いたします。診療日は月曜日、火曜日、金曜日となります。ご相談事などございましたら、お気軽にご来院ください。


 なお、桜新町アーバンクリニックでは、内科、小児科、皮膚科、心療内科、婦人科の外来の他に、「禁煙外来」や「もの忘れ外来」も行っております。禁煙に臨みたい方や、認知症のご不安をお持ちの方やそのご家族様は、一度ご相談ください。


 また、各種健康診断、胃内視鏡検査(胃カメラ)、腹部超音波検査(エコー)、子宮がん検診等も予約制で行っております。
 詳細につきましては、下記の連絡先までお問い合わせください。
 

 今後も宜しくお願い致します。

 <お問い合わせ先>
  桜新町アーバンクリニック
  〒154-0014 東京都世田谷区新町3-32-1 さくらウェルガーデン2F
     TEL: 03-3429-1192
 
     http://www.sakura-urban.jp/pc.html


             
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 ┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ・8月11日(木)~15日(月) 夏季休診

 ・8月16日(火) 満尾医師休診 → 代診 なし

 ・8月18日(木) 伊能医師休診 → 代診 増田医師

 ・8月19日(金) 伊能医師休診 → 代診 小澤医師

 ・8月23日(火) 小澤医師休診 → 代診 なし

 ・8月24日(水) 小澤医師休診 → AM 代診 なし
                                 PM 代診 伊能医師(14:00~)

 ・最新の医師時間割 http://www.plata-net.com/yoga/schedule.html


    急な変更等がある場合がございます。
    詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。

                                                                  (患者様サービス担当 正者 忠範)

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 ━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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 〔バックナンバー〕     http://www.plata-net.com/blog/yoga/

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