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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2015年12月号

2015/11/25
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2016年  12月号 ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
 
 街にクリスマスのイルミネーションが増え、晴れた日などは二子玉川の駅から
 雪をかぶった富士山もくっきり望めるほど、空気が澄んできました。
 朝晩の通勤時には、コートが手放せなくなっています。

 暖冬予想だったのが嘘のような寒さが続いていますね。
 インフルエンザの流行はまだのようですが、うがい・手洗いなどを心がけ、
 予防するようにしていきたいものです。

 今月より、常勤の西村医師が「医療コラム」を担当いたします。
 初回は「もの忘れについて」となっております。神経内科専門医のコメント、
 ぜひ、ご参考ください。

 いよいよ12月4日で当院も開院15年を迎えます。
 本メルマガも2,900名を超える方にお読みいただいております。
 引き続き、地域の皆様にお役立ていただける情報を発信してまいります。
 ご意見等ございましたら、お気軽にお寄せください

 それでは今月の情報をどうぞ!   

                                                               (患者様サービス担当  正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2015年11月

  ─ 医療コラム     ─> 「もの忘れについて」

  ─ 栄養コラム     ─> 「理想的な油の摂り方とは?」
  
 ― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2015年11月
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 風邪や胃腸炎で受診される患者さんが目立ちますが、当院では11月26日(木)
 時点では、まだインフルエンザと診断された患者様はおられません。
 これから年末にかけて、インフルエンザの患者様が徐々に増えてくることが
 予想されます。

 インフルエンザワクチンは接種後、効果がでるまで2週間程かかります。
 まだワクチンの接種をされていないかたで、ワクチン接種を検討されている方は、早めに接種をされることをお勧めします。

 さて、11月から年明けの2月頃にかけては、毎年、ノロウイルス性の胃腸炎が
 流行するシーズンです。今年は、新型ノロウイルスの大流行が懸念されています。

 人に感染するノロウイルスには主に31の遺伝子型があり、
 過去の流行では「GⅡ・4」というタイプが多くを占めていました。
 今年は「新型GⅡ・17」という型が流行するのではと懸念されています。

 「新型ノロウイルス」といっても、致死性が高いわけではなく、
 旧型と同じような症状(嘔吐、下痢、発熱、頭痛、悪寒等)をおこすのですが、
 免疫を持っている人が少なく、感染が蔓延することが懸念されているのです。

 予防法は旧型と変わらず、基本は手洗いです。
 新型といってあまり神経質になる必要はありませんが、今年の冬は、
 より普段よりも注意をして手洗いを励行していく必要があるようです。

 感染予防のポイント

 1)まず一人一人が手洗いをきちんと行うことが大切です。
   特に排便後、調理や食事の前には、その都度、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

 2)カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう
 (中心温度85?90℃で90秒以上の加熱が必要です。)。

 3) 吐物やふん便は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)を使用し、
    適切に処理をしましょう。

 4)吐物やふん便を処理する際は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、
   処理後は、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
        
                                                                                               (院長 田中 勝巳)    


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┃▼┃医療コラム:「もの忘れについて」
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 もの忘れが気になり始めて、ご本人やご家族が「認知症なのだろうか」との思い
 を抱いてから、じっさいに医療機関を受診するまでには、さまざまな気持ちの迷いを経験されることと思います。
 
 たとえば「もの忘れをする」という自覚はあっても、それが病気によるものか、
 年齢によるものか、なかなか判断しにくいということがあります。

 一般に認知症による病感は、風邪のひきはじめなどより一層微妙であるため、
 受診がためらわれる傾向にあります。

 また、たとえご本人が「自分は認知症かもしれない」と思っても、それを家族にすら打ち明けることがむずかしい場合もあります。認知症となると、他の病気には冷静に対処できるご家族も、「疲れているせいだよ」「気をしっかりもって」「昼寝が長すぎやしないか」といった具合に、つい目をそらせてしまう傾向にあります。

 認知症は、治らない病気・恥ずかしい病気・なったらこわい病気というイメージが根強いため、ご本人もご家族も、認知症という診断を受けることにおそれを抱かれるのも無理からぬことと思います。

 けれども、認知症の原因となる病気には、様々な種類があり、甲状腺疾患、慢性硬膜下出血、正常圧水頭症などの完治する病気と、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症なだの完治しない病気とがあります。

 いずれの病気であっても、早期に診断がついて、早期に対処しはじめるほうが、
 あとの経過がよいものです。

 完治する認知症の場合、早期に診断がついて、早期に治療をはじめれば、その分、回復も早いものです。反対に治療が遅れると、せっかく完治する病気であるのに、後遺症を残したり、いのちにかかわる病状に悪化したりすることがありますので注意を要します。

 また、完治しない認知症の場合にも、病気の型と時期(初期・中期・後期)ごとに、治療・ケア・養生の手立てがあります。とりこし苦労や見当はずれの努力もしないですみます。その分、ご本人もご家族もともに楽になります。

 さらに、診断の結果をふまえて、長期的な展望にたって、住まいを含めた養生環境の整備、財産の管理、事前に意思を表明しておくことなど、今後の人生設計について、あらかじめ備えておくことができるのです。

 当クリニックでは、毎週水曜日15:00~18:00に神経内科専門外来(要予約)にて、認知症の診断や治療を、地域の専門病院と連携をとりながら行っております。
 もの忘れが気になる方、心配な方は是非ご相談ください。


                                                                       (神経内科専門医指導医 西村敏樹)

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┃▼┃栄養コラム:『理想的な油の摂り方とは?』
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 「アブラ」と聞いて、みなさんはどんなものを思い浮かべますか? 

 今年は、ココナッツオイルや亜麻仁油、えごま油など様々な油が話題になりました。
 健康のために、と毎日の食事にとりいれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 では、どんなアブラが体に良いの?!…そのお話をする前に、そもそもアブラとは?について考えてみましょう。

 液体状のものを“油”、固形状のものを“脂”と表すことが多いのでここでは『油脂』と呼ぶことにします。

 油脂の主な栄養素は『脂質』です。そして、脂質の主な働きは主に2つです。

 1つめは、からだを動かし、体温を一定に保つためのエネルギー源として働きます。
 脂質は1g当たり9kcalのエネルギーがあります。
 同じ量の炭水化物やたんぱく質(1g当たり4kcal)と比べると、2倍以上のエネルギー(カロリー)を持っています。つまり、効率が良い栄養素ともいえます。

 2つめは、からだを形作る材料となります。
 わたし達のからだを形作っている細胞の膜や、からだの調整機能に関わるホルモンの材料となります。

 このように、脂質は私たちの身体にとっては、なくてはならない大切な栄養素です。
 さらに、油に溶けることでからだに吸収される栄養素(脂溶性ビタミン)もあるので、脂質を摂ることでそれぞれの栄養素が役割を果たしてくれます。

“油脂”と一言でいっても、色々な種類があります。その特徴ごとに分類してみましょう。

 まずは、目に見える油脂と目に見えない油脂。

 目に見える油脂には、常温で白く固まる脂と固まらない(液体状の)油があります。
 白く固まる脂には、お肉の脂身やラード・バターなどがあります。残り物のおかずが冷えて、一部が白く固まっていることを見たことはありませんか。これは摂りすぎると動脈硬化の促進などにつながりやすく控えた方が良い油脂です。

 固まらない油には、魚の油や植物油などがあります。これは、適度に摂ると良い脂質です。前者とは反対の働き、つまり動脈硬化を予防してくれます。

 次に、目に見えない油脂とは、食品に溶け込んでいる油脂です。
 これは目に見えないので、少し注意が必要です。例えば、ウインナーやハムなどの加工肉製品、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、バターやマーガリン・ショートニングが材料になっている菓子パンや洋菓子、インスタント食品やスナック菓子には、たくさんの油脂が溶け込んでいます。揚げ物や炒め物は控えていても、目に見えない油脂を知らず知らずのうちにたくさんとっていた、ということは防ぎたいですね。

 質の良い油脂の選び方は、常温で白く固まる脂や目に見えない食品に溶け込んでいる油脂を控え、常温で固まらない油を適度に摂ることです。質の良い油脂が自然にそろうコツのひとつに、“和食中心”の食事を増やすことがあげられます。

 d例えば、朝食は『バターを塗ったパン、ベーコンエッグ』から『ご飯、卵焼き』に。
 昼食は『インスタントラーメン』から『煮込みうどん』に。
 夕食は『白い脂身がついたポークソテー、ウインナーが入ったポトフスープ、ポテトサラダ』から『脂がのったさんま、野菜たっぷりのお味噌汁、ほうれん草のお浸し』に。

 もうひとつのコツとしては、食事以外の間食の摂り方を工夫することがあげられます。
 例えば、間食がクッキーやチョコレート・パウンドケーキ・シュークリーム・クリームパンなどの菓子パン類になっている方は、みかんやりんごなどの季節の果物にすることで、目に見えない油脂を控え、果物に含まれているビタミンやミネラルを摂ることができます。

 油の摂り方は、“種類”と“量”がとても大切です。

 様々な食品に油脂は含まれていますので、今の食事に体に良いという油をプラスするだけでは油脂を摂りすぎることにもつながります。どんなに質の良い油脂でも、摂りすぎると肥満や動脈硬化あるいは、胃腸に負担をかけ下痢などの消化不良の原因にもなります。脂っぽい料理を食べた後のお酒のお供がピーナツ菓子やミックスナッツになっている方は『おしゃぶり昆布、茎わかめ』などにすることで油脂の摂りすぎを控え、海藻に含まれる食物繊維やミネラルを摂ることもできます。

 どんなアブラが体に良いの?!の答えですが、
 理想的な油の摂り方とは、ある特定のアブラに頼るのではなく、様々な食品に含まれる油脂のことを考えた食材・メニュー選びになりますね。


                       (管理栄養士 脇山 薫)


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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ☆年末年始休診

  ・平成27年12月28日(月)~平成28年1月3日(日)

    ※平成28年1月4日(月)より通常診療となります

   (休日診療案内)

        ・玉川地域内科、小児科医療案内 03-3704-2481(9:00~18:00)
        ・東京都保健医療情報センター(コンピュータ応答)03-5272-0303(24時間)

 ☆休診予定

    野間口医師 1月4日(月)休診 → 代診 未定
          6日(水)休診 → 代診 未定
 
   急な変更がある場合もございます。
   ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
   詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です


                  (患者様サービス担当 越路 公雄)

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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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