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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2016年5月号

2016/4/26
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2016年   5月号 ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

 桜の季節も過ぎ、いよいよゴールデンウィークですね!
 今年は本当に飛び石で、長期の連休になる方は少ないようですが、
 新年度の疲れを癒せるようなお休みになるといいですね!!

 熊本での地震、大きい揺れが続いていますね。心配です。
 幸い、関係者に不幸はなかったようですが、お亡くなりになられた方に
 心より哀悼の意を表します。
 先日、福岡に出張していた際に、ちょうど新幹線が博多→熊本まで開通、
 というニュースがありました。少しずつ、復興していくお手伝いを微力ながら
 していければいいな、と考えております。

 今月のメルマガは医療コラムも栄養コラムもためになります。
 ぜひ、ご一読ください!
 それでは今月の情報をどうぞ!!
  
                                                                 (患者様サービス担当  正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年4月

  ─ 医療コラム     ─> 「頭痛について」

  ─ 栄養コラム     ─> 「子どもの健康被害の原因は大人の健康意識?
                    ~大人とちがう子どもの身体~」

                         
  ― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年4月
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 インフルエンザの流行は終息にむかっていますが、まだ毎日のように、新たに
 インフルエンザと診断される患者さんがおられる状況です。
 昨年のこの時期にくらべると多い状況ですが、そろそろ終息にむかうでしょう。

 東京都のインフルエンザ流行情報は以下のページをご参照下さい。
 http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/assets/flu/2015/Vol18No20.pdf

 花粉症の患者様は、症状が軽減されているかたが大部分です。
 スギだけではなく、ヒノキにもアレルギーがあるかたは、5月上旬頃まで症状が
 持続します。すでに治療を中止としている患者様も多いのですが、症状に応じて、もうしばらく治療が必要なかたもおられる状況です。

 診察をしていて、患者様から、「ここで胃カメラも出来るのですか?」
「健診や人間ドックは出来るのですか?」とご質問を受けることがあります。
 答えは、もちろん「出来る」のですが、患者様にとって、当院で施行できる検査
 項目がわかりにくいのだと思います。

 そこで、当院で施行できる検査を以下に示します。

  ・ 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ) 経鼻、経口、鎮静剤対応可能
  ・ 腹部エコー検査
  ・ 心臓エコー検査
  ・ 頸動脈エコー検査 
  ・ 甲状腺エコー検査
  ・ レントゲン検査
  ・ 心電図検査
  ・ ホルター心電図検査
  ・ 動脈硬化検査(脈波伝播速度)
  ・ 簡易型睡眠時無呼吸検査
  ・ 呼吸機能検査
  ・ 重心動揺計検査(めまいの検査)
  ・ 骨塩定量検査

 当院のホームページに「各種検査・設備」というコーナーがあります。
 こちらに詳しく記されていますので、ご参照下さい。

 http://www.yoga-urban.jp/guidance/various_inspection.html

 クリニックにしては、幅広い検査に対応しているところが特徴です。
 非常勤の胃カメラ担当医師や、各種のエコー検査を担当する臨床検査技師もおります。

 検査の濫用は問題ですが、必要に応じて必要な時に検査が出来る体勢を整えてまいりますので、用賀アーバンクリニックでも対応可能な検査があることをご承知おき下さい。

 また、当院の総合健診で、メニューを組んで各種検査を組み合わせすることも可能です。
 健診や人間ドックをご希望のかたは医師にご相談下さい。


                                                                                   (院長 田中 勝巳)    

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┃▼┃医療コラム:「頭痛について」
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 頭痛を一度も経験したことがない、という方は少ないと思います。
 頭痛は、発熱や腹痛とともに、日常生活のなかで一般的によく経験する症状であり、その原因にはさまざまなものがあります。

 たとえば、アイスクリームを頬張りすぎたためであったり、飲酒がすぎた翌日のいわゆる二日酔いのためであったりという、飲食の一時的な反応の場合もあり、また、脳腫瘍、髄膜炎、脳炎、クモ膜下出血や脳卒中など、生命を脅かしかねない脳の病気の場合もあり、あるいは、命に別状はないものの、長期間にわたり繰り返し、生活するうえで煩わしく支障をきたすような慢性頭痛(緊張型頭痛、片頭痛など)の場合もあります。

 ある医療機関の救急外来を頭痛で受診した872人の患者さんの原因疾患は、風邪などのウイルス感染症(39%)、緊張型頭痛(19%)、高血圧緊急症・切迫症(4.8%)、片頭痛(4.5%)、副鼻腔炎(1%)、クモ膜下出血(0.9%)、脳腫瘍(0.8%)、脳卒中(0.7%)、髄膜炎(0.6%)であったとの報告があります。

 このことから、クモ膜下出血や脳卒中などの命に係わる頭痛の頻度は、意外に少なく、頭痛のすべてをこのような重篤な病気と結びつけて考えなくともよいことがわかります。
 
 では、どのような頭痛の症状の場合には、気をつけなければならないのでしょうか。

 命に係わる頭痛の自覚症状の特徴として、突然にはじまった頭痛で、これまでに経験したことのないようなひどい頭痛、後頭部をバットで殴られたようにはじまった激しい頭痛、突発して短時間で動けなくなるほどの頭痛にともなって、嘔気・嘔吐がある(クモ膜下出血)、熱がある(髄膜炎)、手足の麻痺やしびれがある(脳卒中)、血圧180/120mmHg以上ある(高血圧緊急症/切迫症)場合には、早急に救急病院に受診して診断と治療を受けるほうがよいでしょう。

 一方、以前から同じような頭痛を繰り返している場合は、慢性の頭痛で生命の危険のないことが大部分です。片頭痛や緊張型頭痛がその代表的です。
 最近はよい治療法もありますので、一度神経内科を受診されるとよいでしょう。

 慢性頭痛でも、頭痛が経過とともに悪化してくるような場合には脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などの可能性もありますので、やはり一度神経内科を受診されるのがよいでしょう。

 慢性頭痛の中には難治性のものもありますので、必ずしもすべての頭痛に対して完全に痛みを消してしまえる治療法があるわけではありません。
 現在の利用可能な治療薬、治療法を駆使して、頭痛による日常生活・仕事・家事・学業などへの悪影響を最小限にする工夫を医師と患者様御自身との共同作業で行っていくことが大切です。


                                                              (神経内科専門医指導医 西村敏樹)

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┃▼┃栄養コラム:『子どもの健康被害の原因は大人の健康意識?
                    ~大人とちがう子どもの身体~』
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 子どもの日が近づき、子どもの体力など健康面のニュースも取り上げられる季節になりました。
 テレビでは連日のように健康番組が放送され、様々な健康情報があふれています。
 健康への不安があるために『体に良さそうな食べ物』を食べることで安心したい大人は、自身の子どもの食事においても同じような感覚をもって与えてしまうこともあるようです。

 しかし、内臓が未発達である子どもに大人と同じ感覚で与えるということは量にも中身にも注意が必要です。

 最近では、特にカロリーを低くおさえたものやビタミンや、
 カルシウムなど特別に栄養強化した健康食品やサプリメントなどが身近に売られています。

 しかし、子どもの健康のためにという大人の思いが、残念ながら子どもの健康被害の原因になることもあります。それはなぜなのか?今回は、その理由についてお伝えします。

 1. カロリーを低くおさえたもの

 「カロリーオフ」「カロリーゼロ」「ライト」「カロリー控えめ」などの表示のあるものは、そのほとんどが砂糖の数百倍もある甘味料を使って甘さを補っています。
 それは、カロリーをできるだけ摂りたくない大人やおいしい甘味に慣れている大人のために、カロリーにならない替わりのもので甘さをつけている商品です。

 こういった甘味料は消化吸収されず(栄養にならず)、体から出ていくことから、
 中には『一度にたくさん摂るとおなかがゆるくなることがあります』と書かれている商品もあります。

 大人は、『体重増加は良くないこと』と考えがちで『カロリーを抑えることは健康に良いこと』と思っている方は多いのですが、子どもは成長する必要があるため、未発達な内臓で効率よく栄養を補給して体重を増加していかなければなりません。

 例えばカロリーゼロの飲料500ml(500g)を与えた場合、
 50㎏の大人なら500mlは体重の100分の1の量ですが、15kgの幼児だと体重の30分の1の量です。
 大人と同じ100分の1の量は150mlですが、500mlを1本与えることで、カロリーゼロの甘味料を処理する子どもの体の負担は、大人の3倍以上になるわけです。

 病院で処方される子どもの薬は、必ず体重に応じた量と決まっています。
 それは、子どもは、肝臓や腎臓などの機能が未発達なため、思わぬ副作用を防止するためです。
 
 人工甘味料は薬ほどの影響ではないかもしれませんが、甘味に鈍感になったり、
 常に甘いものが手放せなくなり、摂り過ぎになりやすいとも言われています。
 ですから幼いうちからその味を覚えてしまうことはできるだけ避けたいものです。
 甘味のある飲料であれば、子どもに与える場合は、カロリーを調整したものではなく、果物や野菜を使ってしぼったもので『果糖ぶどう糖液糖』『ぶどう糖果糖液糖』の入らないもの、できれば『香料』の含まれていないものが最適です。

 2. ビタミンやカルシウムなどを栄養強化したもの(健康食品やサプリメント)

 ビタミンは、多くの種類があって、不足すると問題になるものも多いのですが、その一方で意識しなくても酸化防止剤や着色料としても入ってくるビタミンもありますし、サプリメントなどで多く摂ると過剰症になり健康被害がおきるビタミンもあります。
 「たくさん摂っても尿に排泄されるから大丈夫」といわれているビタミンでも
 尿にしてくれている腎臓の負担を重くしていることは、なかなか気づかれていないことです。

 また、カルシウムは、たくさん摂っても、必ずしも身長の伸びが良くなるとは言えず、骨はカルシウムだけでは丈夫になりません。吸収を悪くするものを多く摂っていたり、カルシウム以外の栄養が不足したり、運動なしでは骨の健康は保てないことがわかっています。

 このように体にいいはずの栄養も、摂り方を間違うと、健康増進にならず、
 お金の無駄にもなることもあります。

 口から入れたものはすべて肝臓の働きによって体に負担がかからないように代謝されて尿や便の中に排泄されます。尿への排泄に関わる仕事をするのが腎臓ですが、未発達であれば、排泄能力も低いので時間がかかってしまうわけです。

 ですから極端に食事の摂取が難しく、栄養状態が著しく悪化している場合を除けば、サプリメントのようにギュッとつまった成分をダイレクトに体に入れることは得策ではありません。

 食品そのものの匂いや味や舌触りなどを楽しんだり、魚の骨を飲み込まないように口から出す器用さを身につけることの方が大脳へ良い刺激となり健全な成長へとつながります。
 

 健康について無関心でも困りますが、健康意識が高まりすぎて冷静さを失うことも問題です。
 身近なお菓子や飲み物、健康食品なども安易に広告に惑わされないことが大切です。

 特に幼い子どもに与える前には表示を確認しましょう。

 新しい食品がたくさん出回っていて、何が安全かもわかりにくくなってきました。
 迷ったら、表示の材料名に長いカタカナ、英数字などたくさん表記があるものは注意して購入、摂取することをおすすめします。

 子どもの身体は、大人を小さくしたものではありません。
 子どもの健やかな成長のためには子どもが口に入れるものの中身には十分気を配ることが大切です。 

                                                                                            (管理栄養士 蛯原 啓子)
 
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ☆小児科診療担当変更のお知らせ(継続)

   3月19日(土)をもって小児科 安齋医師が退職いたしました。
   上記のとおり今後は「澤井  潤医師」が担当しております。

   澤井医師担当 火曜日
          金曜日(午前は乳幼児健診・予防接種外来担当)
          土曜日 

   
  急な変更がある場合もございます。
  ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
  詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です


                   (患者様サービス担当 越路 公雄)

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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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〔アドレス追加〕       mm-add@yoga-urban.ne.jp
〔アドレス変更〕       mm-change@yoga-urban.ne.jp
〔配信中止〕           mm-bye@yoga-urban.ne.jp
〔バックナンバー〕     http://www.plata-net.com/blog/yoga/

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