2016/6/26
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┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2016年 7月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
関東の水がめでは、取水制限が行われるくらいだというのに、九州では、
記録的豪雨が続いています。東京でも、ここ数日、梅雨らしい天気が続いて
いますので、少しでも潤ってくれるとよいのですが、災害には十分対策した
いところです。
梅雨が終われば、夏本番。今年はまた猛暑になるのでしょうか?
すでに30度を超える日もありますが、まだまだピークはこれからです!
夏休みに向けて、体調を万全にしておくためにも、今、しっかりメンテナン
スしておきましょう!
今月は、先月に続き頭痛のコラム、栄養士からは、朝ごはんのお話です。
ぜひ、ご参考ください!
それでは、今月の情報をどうぞ!
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年6月
─ 医療コラム ─> 「緊張型頭痛について」
─ 栄養コラム ─> 「忙しい朝の味方!コンビニで簡単朝食!」
― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年6月
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インフルエンザの患者さんは、みられなくなりました。
溶連菌感染症、普通風邪、感染性胃腸炎で受診されるかたが目立ちます。
溶連菌感染症は、のどの痛み(扁桃腺やのどの奥が真っ赤になって白い苔の
ような浸出物が付着することもあります)、発熱がみられ、皮膚に細かな発
疹が出現することもあります。
胃腸炎様の症状(腹痛や嘔吐)を伴うことがあり、ウイルス性胃腸炎との鑑
別を慎重に行わなければならないケースもあります。
のどを擦過した検体で迅速検査が可能で、抗生物質が特効薬になります。
糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症があり、当院では治療終了後に尿検査
を施行して、腎炎の徴候が出現してきていないかどうかを評価しています。
全国的に「おたふくかぜ」が例年に比べて流行しているようです。
「おたふくかぜ」は、耳の下の耳下腺が腫れて痛くなる病気です。
正式名称は、「流行性耳下腺炎」という病名になります。
その他の耳下腺炎である、「化膿性耳下腺炎」や「反復性耳下腺炎」と区別
が難しい場合がありますが、周囲の流行状況や臨床経過、場合によっては血
液検査で抗体価を調べることにより診断していきます。
特効薬はなく、対症療法により経過をみていきますが、1?2週間の経過で自
然に回復してきます。合併症として髄膜炎や睾丸炎、また生涯残ってしまう
難聴がありますが、発症後はそれを予防するすべがありません。
発症の予防には、ワクチンが有効です。任意接種のワクチンなので、区から
接種券が届くものではありません。1歳になれば接種可能なので、未接種の
子供さんや、子供の頃におたふくかぜの既往のない大人のかたにも接種が
勧められます。家族のかたが、おたふくかぜに罹患してからワクチンを接種
しても間に合わないので、あらかじめ接種しておきましょう。
さて、先月号でもお伝えしましたが、平成28年度の世田谷区特定健診が始ま
っています。お誕生月に関係なく受診できるので、インフルエンザの流行の
ない今の時期はお勧めです。世田谷区国民健康保険に加入されているかた、
後期高齢者医療制度に加入されているかたは、是非、ご利用下さい。
世田谷区の以下のHPをご参照下さい。
特定健診のご案内
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/101/112/237/243/d00127789.html
長寿健診のご案内
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/105/880/904/d00022934.html
(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃医療コラム:「緊張型頭痛について」
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緊張型頭痛は、さまざまな種類の頭痛の中で、もっとも頻度の多いタイプと
考えられています。
その特徴は、片頭痛のように片側でなく、またズキンズキン脈打つのでもなく、
きついヘルメットをかぶらされた様な、圧迫感や締め付けられるような感じが
します。
肩こりやふわふわした乗り物酔いをしたときのような浮動性のめまいを伴うこ
とがあります。
頭痛の強さは、片頭痛のように仕事に手がつけられないほどの、あるいは寝込
んでしまうほどの高度な痛みではなく、軽度から中等度の範囲のことが多いの
ですが、頭痛の起こる頻度が多くなれば、やはり生活に支障をきたすことにな
ります。
原因は、充分には解明されておりませんが、自律神経のうち、心身の緊張を促
す交感神経が過活動となり、リラックスを促す副交感神経の活動が低迷するこ
とが関与していると推測されています。
2月のメルマガでもお伝えしたように、朝方5時ごろから夕方17時ごろまでの12
時間は「昼モード」、これは「緊張モード」で、副腎皮質ホルモンが多く分泌
され、自律神経の交感神経系が活発に活動します。
反対に、夕方17時ごろから朝方5時ごろまでは「夜モード」、
こちらは「リラックスモード」で、成長ホルモンが多く分泌され、自律神経の
副交感神経系が活発に活動します。
緊張型頭痛は、夜間になっても交感神経の活動が持続し、いわば24時間体制で
心身の緊張が抜けなくなってくることから、肩から首筋、頭の周りの筋肉の緊
張が亢進して頭痛や浮動性のめまいが起きるようになると考えられています。
予防法としては、心身の緊張を就寝前にほぐしてから、6~7時間のまとまった
良質な睡眠をとることが有効です。
入浴を「緊張モード」から「リラックスモード」への転換のきっかけとして、
意図してゆったりつかること、また洗髪の際に、頭皮下から首筋の筋肉をよく
揉みほぐすこと、さらに入浴後にストレッチ体操をして、全身の筋肉を伸ばし
てほぐすこと。このようにからだの緊張をほぐすことで、メンタルな緊張がほ
ぐれてゆきます。
それでも緊張型頭痛が起きる場合には、頻度が月に数回程度の比較的少ない場
合には、頭痛時に鎮痛薬を頓服して対処します。また、月に15日以上ともなる
と、定期的に漢方薬や筋弛緩薬などを服用して、緊張とリラックスの生活リズ
ムを再建していきます。
(神経内科専門医指導医 西村敏樹)
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┃▼┃栄養コラム:「忙しい朝の味方!コンビニで簡単朝食!」
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近年、朝食の重要性は多くのメディアで取り上げられるようになりました。
朝食をとることによって、脳の働きを活発にして仕事や勉強の効率を上げたり、
大腸の働きをよくして便秘を予防しお肌の調子もよくなるなど、体に良いこと
がたくさんあります。
逆に朝食をとらないと、1日のスタートに必要なエネルギー補給ができず、
寝ている間に下がった体温も上がらないため、疲労感や体力の低下にもつなが
ってしまいます。
また前日の夕食から昼食までと食事の時間が空きすぎてしまうことは、
体が飢餓状態になるため、昼食で食べたものを吸収しやすく太りやすくなった
り、糖尿病になりやすい生活習慣のひとつとも言われています。
朝食をとる習慣がない方は、コンビニを活用して始めてみませんか?
今回は朝食習慣をつけるためのステップアップの方法をお伝えします。
<理想的な朝ごはんとは?>
朝ご飯は、
・エネルギー源となる『主食(ごはん・パン・麺類など)』
・体づくりの材料となる『主菜(肉・魚・卵・大豆製品など)』
・体の調子を整えてくれる『副菜(野菜・海藻・きのこ類など)』
を揃えることが理想です。
1日の始まりは、ストレスで消耗しやすいビタミンが摂れる『果物』や、
カルシウムなどのミネラルが摂れる『乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズなど)』を加えると更に栄養バランスも整います。
例えば、「ごはん・豆腐の味噌汁・目玉焼き・サラダ・オレンジ・牛乳」
といったメニューはバランスが良い食事ですが、いきなりこのような朝食を摂る
ことはとてもハードルが高いと思いますので少しずつ始めていきましょう。
<朝食習慣を身につけるための方法>
【ステップ1:食べやすいものからスタートしましょう】
朝は食欲がわかない、いきなり食事を食べると気持ち悪くなってしまう、
そんな方はまずは簡単に食べられる果物や飲み物からスタートすることを
お薦めします。
・バナナ・カットフルーツなど
・牛乳・豆乳・野菜ジュース・トマトジュース・ココアなど
・カフェオレ(牛乳多めで)
【ステップ2:主食+もう一品補給してみましょう】
脳の働きを活発にしてくれる主食と体を作るたんぱく質の多い食品をもう一品食べてみましょう。
・おにぎり + ゆで卵
・パン + チーズ
・シリアル + ヨーグルト
※おにぎりは玄米や雑穀、わかめや五目ごはん等、具材の入ったもの、海苔で
巻いたものを選ぶと食物繊維やミネラルなどの栄養素もプラスできます。
※パンはメロンパンやクリームパンなどの甘いパンではなく玄米やライ麦入り
のパンもしくはサンドイッチがおすすめです。
※これにステップ1の飲み物を追加すると、さらに栄養バランスがアップします。
【ステップ3:簡単にとれる主食・主菜・副菜を食べてみましょう】
バランスよく食べることを意識して選んでみましょう。
・おにぎり(鮭などの大き目の具材が入ったもの)、納豆巻き等ひとつ
+野菜サラダ・果物
・サンドイッチ + 野菜ジュース・牛乳・豆乳
※カルシウムを多く含むチーズやヨーグルト、タンパク質を増やす目的として
ちくわやソーセージなどをプラスするのもおすすめです。
健康を意識して高い健康食品を買ったりスポーツジムに通い始めたりすること
よりも、まずは朝食をとる習慣を身につけることが健康な体作りへの近道です。
朝の栄養のとり方が良くなると今まで以上に活力ある1日をスタートすることが
できます。
コンビニなどをうまく活用して、できるステップから朝食習慣をステップアップしていきましょう!
(管理栄養士 冨加見 恵)
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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☆休診予定
澤井医師 7月16日(土)休診 → 代診 小澤真津子医師
田中医師 7月21日(木)休診 → 代診 なし
急な変更がある場合もございます。
ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です
(患者様サービス担当 越路 公雄)
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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