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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2016年8月号

2016/7/28
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2016年   8月号 ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

 まもなく8月。多くの小・中学校では、夏休みに入っていますね。朝の通勤時、
 電車が空いているので、ありがたくも感じていますが、自身の夏休みの計画も
 立てないと、と考えているところです。

 小児科で長年勤務いただいた、伊能容子医師がこの7月末で退職となり、
 8月より、三戸直美(ミトナオミ)医師に勤務いただくことになりました。
 クリニック情報で紹介をご覧いただけます。

 例年よりは涼しい日が続いているようですが、熱中症や脱水には十分注意し、
 すてきなお休みとなるといいですね!
 
 それでは、今月の情報をどうぞ!

                                                                          (患者様サービス担当  正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年7月

  ─ 医療コラム     ─> 「しびれについて」

  ─ 栄養コラム     ─> 「プリン体オフで万全?? 
              ~尿酸値が気になる人のレジャーの楽しみ方~」

  ― クリニック情報 ―> 三戸医師の紹介
                         
  ― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年7月
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 現在、都内において「ヘルパンギーナ」の報告数が増加しており、
 警報基準を超え、大きな流行となっています。
 毎年夏に小児を中心に流行する感染症のひとつで、38℃以上の発熱、
 口の中にできる水疱が主な症状です。

 ウイルスが含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり、
 手についたウイルスが口に入ったりすることで感染します。
 特異的な治療法やワクチンはありません。
 感染予防として、こまめな手洗いや、咳やくしゃみをする時には口と鼻を
 ティッシュ等でおおうなどの咳エチケットを心がけましょう。

 また、症状が治まった後も、患者さんの便の中には、
 2~4週間ウイルスが含まれるのでトイレの後やおむつ交換の後、
 食事の前には手洗いを励行しましょう。

 今後、手足口病や咽頭結膜熱(プール熱)も徐々に増えてくると考えられます。

 幼稚園、保育園など集団生活ではタオルの共用を避け、
 お子さんが理解できる範囲で咳エチケットを心がけましょう。
 (人にむけてくしゃみや咳をしないなど)

 先月号でお伝えをした「おたふくかぜ」の流行は、
 都内での報告数は減少してきているようですが、
 過去5年間の同時期と比較してやや多い状況が続くようです。

 
 夏の暑い時期は、夏風邪、夏ばて、熱中症に注意が必要です。
 冷房や冷たいもので体が冷えすぎることも体に負担をかけてしまうので、
 注意していきましょう。

 こまめに水分をとりながら、炎天下での外出を極力控えて、
 涼しい時間帯や涼しい場所での定期的な運動が重要です。

 昨年も掲載しましたが、夏ばて予防の対策を以下に示します。
 体調を保ち、楽しい夏休みをお過ごし下さい。


 1)冷房はほどほどにしていきましょう。

   設定温度は27℃?28℃程度と冷えすぎないようにし、外出先など、
   自分で冷房の温度調整ができない時は、衣服で調整するようにしましょう。

 2)汗をかくようにしましょう。

   普段から汗をかかない生活をしていると、いざ暑い場所に出た時に
   体が反応しにくくなります。炎天下の日中を避けて、日の陰った涼
   しい時間帯に、短時間でも運動をして汗をながすことがお勧めです。

 3)お風呂に入りましょう

   夏は冷房で体が冷えています。シャワーだけではなく、
   ゆっくりと湯船につかり体を温めるようにしましょう。
   ぬるめのお湯で20分程度の入浴がお勧めです。
   入浴後の水分補給をしっかりとすることもお忘れなく。

                          (院長 田中 勝巳)    

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┃▼┃医療コラム:「しびれについて」
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 一般に「しびれ」を自覚するときには、長く正座をした後のようにジンジン
 するような異常な感覚であったり、手や足に力が入りにくい運動の麻痺で
 あったりします。

 からだのしくみとして、からだで感じた感覚を脳に伝える神経の経路と、
 脳で考えた動きのイメージをからだに伝える神経の経路とは、
 からだの中をそれぞれ別々のルートを通るために、
 感覚のしびれと運動のしびれとでは、原因となる病気も異なります。

 したがって、しびれが、感覚の異常なのか、運動の異常なのかによって
 病状の見当をつけることができます。

 また、からだのどの場所がしびれているかによって、病気が脳・脊髄・手足
 のどこでおきているのかの見当をつけることができます。
 さらに、しびれがどのような時間経過でおきてきたのか、

 ・何月何日何時ごろと突発的におきたか(急性)
 ・3か月まえごろから、出たり出なかったりしながら徐々に強くなってきたのか(亜急性)
 ・3年前ごろから少しずつ自覚されるようになったか(慢性)

 などによって、病気の種類の見当をつけることができます。
 
 たとえば、左の手足の運動のしびれが急性に発症した場合には、
 脳梗塞や脳出血などが疑われます。

 あるいは、右の薬指と小指あたりから前腕にかけての感覚のしびれが亜急性に
 発症してきた場合には、頸椎症などが疑われます。

 左右対称性に両手両足の先の感覚のしびれが慢性に発症してきた場合には、
 糖尿病やアルコール多飲による末梢神経障害などが疑われます。

 このように「しびれ」の原因は実にさまざまですので、「しびれ」が出たら、
 安易に放置しないで医療機関を受診されることをおすすめします。
 
 急性発症の場合には、救急外来の受診を、亜急性から慢性の発症の場合には、
 神経内科の外来受診をおすすめします。

 神経内科の受診時には、まず、「しびれ」の場所とその起こり方について
 お話を伺います。
 
 次に診察によって、どこの場所に、どの程度のしびれがあるかを確認します。
 これで大体どういう病気の可能性があるかがわかりますので、
 それを確かめるために血液検査やMRIといった画像検査をします。

 診断の結果、原因となる病気によって、神経内科での治療、
 あるいは整形外科や脳外科などにご紹介させていただくことになります。 

                                                                   (神経内科専門医指導医 西村敏樹)

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┃▼┃栄養コラム:「プリン体オフで万全?? 
┃ ┃             ~尿酸値が気になる人のレジャーの楽しみ方~」
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 各地で梅雨も明けて、いよいよ夏本番です。
 河川敷ではバーベキューを楽しんだり、地域のお祭りから大規模な花火大会など、夏祭りも開催される季節となりました。屋台の焼き鳥、フランクフルト、たこ焼き、枝豆。最近では牛串など、おいしそうな物も沢山。これらをつまみに、プシュッとビールの缶を開けてごくり。たまりませんね。

 そんな楽しい季節も、尿酸値の高い方にとっては気になる季節ではないでしょうか。
 昨今では、「ビールといえばプリン体」というイメージが定着してきています。
 実際、プリン体オフのビールなどが商品として登場し、売り上げも伸びているのが現状です。

 そこで、「プリン体オフのビールを選んでいれば尿酸値を気にせずお酒が楽しめる!」と思っていませんか?

 実は、プリン体オフのビールを飲んでいても、その飲み方や一緒に食べるおつまみにも気を付けないと、尿酸値を気にせずお酒を楽しむことはできないのです。

 そもそも、『プリン体』『尿酸』『尿酸値』とはどのような関連があるのでしょうか。

 簡単に説明すると次の通りです。

 『プリン体』とは、全ての細胞に含まれる成分で、ビールだけでなく、肉類・魚類・穀類・野菜類などほとんどの食品に含まれています。
 (=食事によって常に摂取している)
 
 このプリン体が、体内で分解された時に作られるのが『尿酸』です。
 尿酸は、尿中に溶けて排泄されるのですが、多すぎる尿酸は血液中に残ります。
 血液中に残った尿酸量を示す数値が『尿酸値』で、尿酸値が高いまま放置していると、
 痛風の原因となってしまいます。

 つまり、『プリン体』は食事により常に摂取しているため、ビールだけをプリン体オフにしても尿酸値の改善には足りないのです。
 
 まず着目したいのが、プリン体の含まれる量です。

 通常のビール(350ml 1缶)で20mg前後、発泡酒(350ml 1缶)で10mg前後が含まれています。一方で、鶏のから揚げ100g(3~5個)で125mg、焼鳥のレバー1本で約90mg、もも1本で約35mg、お刺身ではマグロの赤身1切れ20mg、イカ1切れ30mg、枝豆は1皿で約15mgと、ビールよりも周辺のおつまみからの方がプリン体の摂取量は多いのです。

 そこで、尿酸値を上げないようにレジャーを楽しむためには
 次のことを心掛けてみましょう。

 1, 食事全体量を意識しましょう

 食事により摂取しているプリン体なので、1日の食事を食べ過ぎていると、
 それだけプリン体摂取も多くなってしまいます。また、食べ過ぎは肥満にも
 つながります。肥満が改善されると尿酸値も下がってくるといわれていますので、肥満改善のためにも食事量は大切です。
 食品のなかでも、特にプリン体が多く含まれている肉類・魚類の食べ過ぎには
 注意が必要です。
 1回に食べる肉類・魚類の量は100g前後、ご自身の手のひらサイズを目安に
 してみましょう。
 また、プリン体は水に溶けやすい性質があるので、ゆでたり煮たりする調理法も
 お勧めです。
 ただ、バーベキューや屋台ではこのような調理法の物はあまりないので、
 前後の食事で意識するのも当日を楽しむ対策の一つです。

 一方で、野菜類や海藻類に含まれるプリン体は少なめです。
 例えば、冷やしトマトのプリン体は0mg、ポテトサラダやスティック野菜+マヨネーズで2~3mg程度。
 肉類や魚類を減らす一方で、バーベキューではピーマン、なす、しいたけ等の焼き野菜メニューを増やしたり、お祭りには人参、大根、きゅうりなどのスティック野菜を持参したりしてみてはいかがでしょうか。

 2, お酒の量にも気を付けましょう

 お酒の適量は、ビールなら500ml1缶、日本酒なら1合、焼酎なら1/2合です。
 プリン体の少ない焼酎でも、アルコールには尿酸値を上げる作用があるため、
 飲み過ぎには注意しましょう。
 ノンアルコール飲料を活用したり、夏祭りやバーベキューの前後などは、
 休肝日を設けるのも大切ですね。

 3, 水分摂取も忘れずに

 尿酸は尿に溶けて排泄されるので、尿量が減ってしまうと上手に体外に排泄されません。
 摂取量を減らすのも大切ですが、上手に排泄することも尿酸値を上げないためには大切です。普段から水分摂取を心掛けましょう。
 特に暑い夏の時期は、こまめな水分補給が熱中症の予防にもつながります。
 お酒を飲むと利尿作用はありますが、体内の脱水も進みやすくなります。
 暑い夏に、屋外でお酒を飲む機会のある方は、
 お酒の合間に、お酒と同量のお水やお茶なども積極的に飲むようにしましょう。

 プリン体オフの商品も上手に活用しながら、日々の食事量・お酒の量にも意識して今年の夏、レジャーを楽しんでみてください。

                                                                                     (管理栄養士 丸山有加)
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┃▼┃クリニック情報:三戸医師の紹介
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 はじめまして、8月から小児科で勤務させていただきます、
 三戸 直美(ミト ナオミ)と申します。

 滋賀医科大学医学部を卒業し、国立成育医療研究センター、
 滋賀県立小児保健医療センター、虎の門病院等を経て、
 都内クリニックで小児のプライマリケアに従事して参りました。

 「現状と見通し」を的確に分かりやすく説明し、ホームケアの主役であるご家族
 やお子様自身が、すこしでも安心できるようアドバイス出来たら、と思っています。

 どうぞよろしくお願い致します。

 [診療日]

 月曜日 午前 ・ 午後

 火曜日 午後(乳幼児健診、ワクチン外来担当)

 木曜日 午後

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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ☆休診予定

    増田医師 8月 3日(水)休診 → 代診 なし
  
    風戸医師 8月10日(水)休診 → 代診 AM 野間口医師 PM 田中医師

    小澤医師 8月10日(水)休診 → 代診 永元医師
   
  
 ☆夏季休診

  8月12日(金)~8月16日(水)
  ※ 11日(木)は祝日のため、休診となります。
  ※ 17日(木)から通常通りの開院時間となります。

  急な変更がある場合もございます。
  ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
  詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です


                  (患者様サービス担当 越路 公雄)

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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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