2016/8/26
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┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2016年 9月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
お盆休みも終わり、秋風が吹くかと思いきや、連日の不安定な天気。
東京にも台風が直撃しましたが、ひと月に3回も北海道に台風が上陸したのは、
観測史上、初めてのことだそうです。雨で地盤が緩んでいますので、
引き続き、土砂災害にはお気を付けください。
まもなく9月。1日は防災の日ですが、子供たちの始業式でもありますね。
夏休みの宿題、ラストスパートでしょうか。残りわずかですので、計画的に
行きたいものです。
まだまだ暑い日が続きます。体調には十分お気を付けいただき、
水分補給等をお忘れないよう、お過ごしください。
それでは、今月の情報をどうぞ!
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年8月
─ 医療コラム ─> 「めまいについて」
─ 栄養コラム ─> 「帰りが遅い人の夕食」
― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年8月
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先月号のメールマガジンでお伝えしていた「ヘルパンギーナ」の流行は、
ピークを過ぎ減少傾向にあるようです。
夏場の暑い時期であるため、「インフルエンザ」の患者さんはおられませんが、
「夏風邪」で受診されるかたは目立ちます。
暑い屋外と涼しい屋内での温度差や、エアコンや扇風機の風を直接受け続ける
ことも体調不良の原因になるので注意していきましょう。
千葉県松戸市内を中心に、「麻しん(はしか)」の流行がみられるようです。
麻しん(はしか)は、発熱・咳・鼻水といった風邪様の症状の後に、
高熱と赤い発疹が現れ、空気感染、飛沫感染、接触感染により感染し、
その感染力は非常に強いと言われています。
肺炎、中耳炎を合併しやすく1000人に1人の割合で脳炎が発症し、
死亡するケースもある怖い疾患です。
特別な根治療法はなく、対症療法になるのですが、予防にワクチンが有効です。
定期接種は確実に受けるようにしましょう。
☆麻しん(はしか)ワクチンの定期接種対象者
第1期 1歳以上2歳未満
第2期 5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学前の1年間
(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃医療コラム:「めまいについて」
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「めまい」を感ずるときには、天井や床など自分の周りがぐるぐる回ってしまう
「回転性めまい」と、周りは動かず自分のほうがふわふわして地に足がついてい
ない感じのする「浮動性めまい」の2つのタイプがあります。
その原因となる病気は、こうしためまいに、どのような症状がともなっているか
によって検討をつけることができます。
「回転性のめまい」や「浮動性のめまい」とともに、これまで経験したことの
ないような頭痛がする、呂律が回らずうまくしゃべることができない、
物が二重に見える、半身の手足の力が入らないといった症状をともなう場合には、脳卒中(脳梗塞や脳出血)をおこした可能性が考えられます。
このような場合には救急病院を受診されることをおすすめします。
また、「回転性のめまい」に、片側の耳鳴りや難聴、耳閉感をともなう場合には、メニエール病が、寝返りをうったときや棚を見上げたときに「回転性のめまい」が誘発される場合には、良性発作性頭位めまい症が、風邪をひいたときのような微熱や頭痛を伴う場合には、前庭神経炎が疑われます。
これらの病気は、耳鼻科領域の病気ですが、初めて経験される場合には、
自覚症状だけでは上述の脳卒中との鑑別は難しいので、やはり救急病院を受診
されることをお勧めします。
いずれの病気も、治療により数日~数週間にて治癒することが期待できます。
また、メニエール病や良性発作性頭位めまい症は、半年~数年間隔で反復することがありますが、その場合には耳鼻科や内科で加療することができます。
「浮動性めまい」に、乗り物酔いのような気分不快、頭に小さめのヘルメットを
かぶせられたような頭重感をともなう場合には、自律神経の緊張モードである交
感神経の過活動が原因である可能性が考えられます。
日中の緊張がとれず、夜間の睡眠が短かったり、浅かったりすることが続くこと
が誘因となります。こうした症状の場合には、神経内科を受診してください。
漢方薬や頭痛薬による加療とともに、ゆっくり入浴することや入浴後のストレッチ体操などにより、就寝までに心身の緊張をほぐし、良質な睡眠を確保することで解消されることが期待できます。
(神経内科専門医指導医 西村敏樹)
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┃▼┃栄養コラム:「帰りが遅い人の夕食」
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夜遅い時間に食事をとることは良くないとわかっていても、お仕事の都合や
家庭の事情で、どうしても食事の時間が遅くなってしまうという方も少なく
はないでしょう。
夜は昼に比べてエネルギーを消費する活動量が少なく、内臓脂肪が蓄積され
やすくなるため、体重増加を招く要因となります。
また、食べてから眠りにつくまでの時間が短いと胃への負担を招きますので、
翌朝の食欲不振や朝食抜きにもつながります。
このような生活を続けることで、栄養のバランスが乱れ、体の不調を引き起
こす要因にもなります。
そこで今回は、夜遅くに食事を摂る際のポイントを2つお伝えいたします。
1.夕食を2回に分けて食べる
たとえば12時に昼食を楽しんだ後、夕食が午後 10 時とすると、約10時間
の空腹を我慢しなければなりません。
食事と食事の間隔が長くなるほど栄養の吸収が高まるため、
エネルギー摂取量が同じであっても、食事の間隔が長い方が太りやすいと
言われています。
また、空腹時間が長くなると、食べ過ぎやドカ食いの原因になります。
どうしても残業で夕食が遅くなる時や接待や会合などで遅い時間の外食が
決まっている時には、おやつタイム、もしくは午後 7 時頃などの早めの
時間におにぎりやサンドイッチなどを食べておく方法がおすすめです。
ただし、あくまでも 1回の食事を 2回に分けて摂っているということを
忘れずに。夕方に軽く食事をしたのに、帰宅後しっかり食事を食べてし
まうと、これでは1日4回食事をしていることになってしまいます。
夕方に軽く食事を摂ったら、帰宅後の夜遅い食事では温かいスープや
カロリー控えめのおかず(豆腐、白身のお魚、脂身の少ないお肉など)
を選ぶようにしましょう。
腹8分目より少ない位が良いですね。
2.消化に良いものを食べる
眠気は、基本的には体温が下がるタイミグに合わせてやってきます。
そのため就寝時間が近づいたら体温を上げないようにすることが安眠へと
つながります。
夜遅い時間に胃の中に食べ物が残っていると胃の消化活動が活発になる
ため、体温が下がりにくくなります。
消化される時間は食材により異なり、揚げ物の消化にかかる時間は約4時間、
ご飯やパンなどの炭水化物は2~3時間、脂の少ないたんぱく質(白身魚、卵
の白身など)は2~3時間、野菜は2時間ほどと言われています。
胃内停滞時間が長い食べ物は、睡眠の質を落とし、疲労の回復が不十分と
なる上に朝の食欲が低下してしまいます。
さらに、消化不良になると胃腸への負担が重くなるだけではなく、
必要な栄養が吸収されにくくなります。
どんなに遅くとも22時までにはお食事を終えていただきたいですが、
それが難しい場合はなるべく消化時間が短いものを食べるようにしましょう。
どうしても22時を過ぎてから食事をする場合は、牛乳、豆乳、ヨーグルトを温めたものなど、固形物を避けた食品を選ぶことをおすすめします。
また、夜遅くに帰宅するということは肉体的にも精神的にも疲労が蓄積されて
しまいます。疲労回復のためには、肉、魚、卵などのたんぱく質がとても重要
となります。ご飯は軽く1杯、麺は、いつもの1玉の1/2~2/3にして、
半熟卵やとろろ等をのせて食べる方法はおすすめです。
調理方法は、生ものより、火を通したものの方が消化に良いと言われていますので、火を通し、油をあまり使わない調理法(蒸す・茹でる・煮る)を選ぶことをお勧めします。たっぷりの野菜と豆腐を入れたスープ、蒸し野菜などです。
お魚を使った献立の場合は、ムニエルのようにバターを使う調理法ではなく、
蒸してレモンを絞って食べる調理法の方が胃内滞在時間は短くなります。
お肉を使った献立の場合は、脂身の少ない部位を選び、消化を助ける酵素が含まれているおろし大根と一緒に食べることをおすすめします。
また、噛むことにより唾液が分泌されます。
唾液には消化酵素が含まれていますので、良く噛むことは消化に良いと言われて
います。今一度『噛む』を意識して、一口30回を目標にお食事を楽しんでみて下さい。
是非、ご自身に合った方法で、できることから少しずつ始めてみませんか。
(管理栄養士 青木智沙紀)
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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☆休診予定
・9月休診の予定はありません
急な変更がある場合もございます。
ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です
(患者様サービス担当 越路 公雄)
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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