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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2016年10月号

2016/9/26
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2016年  10月号 ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

 今年のシルバーウィークは、飛び石で大型連休とはなりませんでしたね。
 天候もあまりよくなかったので、どこにもいかず、自宅で静養していました。

 暦の上では秋ですが、まだまだ暑いです。
 しかし、北海道では紅葉が始まり、富士山では初雪を観測しているようです。
 確実に季節は進んでいるのですね。朝晩は冷えてきましたし、
 そろそろ上着の出番かもしれません。
 
 麻疹(はしか)が流行っています。詳細はHOT! Topics に記載がありますので、
 ご参考ください。

 それでは、今月の情報をどうぞ!


                                                                             (患者様サービス担当  正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年9月

  ─ 医療コラム     ─> 「ふるえについて」

  ─ 栄養コラム     ─> 「高齢者と一緒に食べる美味しい肉料理」
                         
  ― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年9月
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 先月号でもお知らせしたとおり、麻疹(はしか)の流行が拡大してきています。
 今年はすでに、昨年1年間の患者合計の3倍超にあたる患者数(9月11日の時点
 で115人)が報告されています。
 関西空港で発生した集団感染事例のほかにも、海外で感染して日本で診断
 されるケースもあるとのことです。世田谷区内でも1人、麻疹と診断された
 患者様がおられるようです。

 さて、インフルエンザの流行の規模に比べると格段に患者数は少ないにも
 かかわらず、なぜ、このような騒ぎになるのでしょうか。
 それは、麻疹(はしか)は、脳炎をおこし後遺症や死に至ることもある怖い
 感染症で、感染力が強いためです。

 感染リスクが高いのは、今の20代から30代の若者です。40代以上のかたは、
 自然感染をしていて免疫をもっているかたが多いのですが、今の20代から30代
 の世代は、麻疹(はしか)ワクチンが1回接種の世代で、1回では十分な免疫力
 がついていない人も多いことが懸念されています。
 
 麻疹(はしか)のワクチンは、そのような理由から、8年前(平成18年)に1歳
 時と小学校入学前の2回接種が定期化されました。

 当院では、まだ麻疹(はしか)と診断された患者さんはおられませんが、
 疑い患者さんには、明確な否定が出来るまでは、麻疹(はしか)に準じた感染
 隔離の対象とさせていただいています。
 発熱に発疹が出現して、麻疹(はしか)ではと、ご不安なかたは事前にお電話
 をしていただき、指示に従ったうえで受診をして頂くようにお願い致します。

 さて、季節の変わり目で涼しい日も増えてきました。
 天気の悪い日も続き、普通風邪や喘息症状の悪化で受診されるかたも目立ちます。
 インフルエンザの患者さんも1名おられました。

 体が冷えないように、体調管理を怠らないようにしていきましょう。

                           (院長 田中 勝巳)    

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┃▼┃医療コラム:「ふるえについて」
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 緊張したときや重たい荷物をおろしたあとに、手足がふるえることがありますが、病気が原因でふるえることもあります。

 完全にリラックスした状態なのに手や足がふるえ、反対に手足を動かすと、
 ふるえが目立たなくなったり、なくなったりする場合、これを「安静時振戦」
 と言います。多くの場合は、ゆっくりとした大きな動きです。
 大脳にある基底核の神経が障害されると起こります。
 そのような障害をもたらす病気の代表は、パーキンソン病です。
 また、抗精神病薬の副作用として起こることもあります。

 これとは反対に、リラックスした状態ではふるえがでないのに、
 コップを手に持つとふるえが顕著となる場合は、これを「姿勢時振戦」
 といいます。比較的小刻みなふるえです。
 こうした振戦が数か月~数年かけて生じてきた場合には、
 「本態性振戦」という疾患が考えられ、比較的急に始まった場合には、
 甲状腺機能亢進症、薬の副作用、アルコールや薬剤の急な中止などが
 原因として考えられます。

 また、エレベーターのボタンを押そうとした時や、物に手を伸ばそうとした時
 などに起こるふるえは、「企図振戦」といいます。
 比較的ゆっくりとした大きな動きです。
 これは小脳の障害によって起こり、原因として、小脳の脳卒中、アルコール多飲、脊髄小脳変性症などがあげられます。

 このように、手足にふるえの原因には、さまざまな病気があります。
 ふるえを自覚された場合には、神経内科を受診ください。
 

                                                                        (神経内科専門医指導医 西村敏樹)

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┃▼┃栄養コラム:「高齢者と一緒に食べる美味しい肉料理」
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 9月になり、朝晩は少しずつ涼しくなって夏の疲れがでやすい時期になってきました。
 高齢の方と同居されているご家族の中には、おばあちゃんやおじいちゃんに栄養価の高い食事を食べさせてあげたいと思うけれど、なかなか肉を食べてくれないから家族皆とは別メニューになるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 家族全員がなるべく同じメニューで食事ができると嬉しいですよね。
 肉は、体にあまりよくないのではないかと、つい消化がよくて手軽な卵や豆腐・
 うどんなどの簡単なもので済ませてしまうこともあるかと思います。

 しかし、そのような食事の頻度が多くなると血液の主な材料であるたんぱく質や
 ビタミン、鉄分などが不足することもあります。

 そこで今月は、少ない量でも栄養素が豊富な『ひき肉』を使い、高齢の方と一緒に食べられる肉料理の工夫をご紹介したいと思います。

 高齢になると、肉は硬くて食べづらいと敬遠されやすいのですが、
 肉を細かくしたひき肉は、量を調整できたり丸めたりバラバラにしたりと形を
 自由に変えることができるので比較的扱いやすい食材の1つです。


 *ひき肉を使用した料理の工夫*

 1. 味付けや香りで工夫

 ひき肉に塩麹(こうじ)を混ぜて成形すると、塩麹が分泌する酵素の働きによって食材のうまみや甘みが増し、美味しくなります。
 酵素によってたんぱく質やでんぷんの分解がはじまるので、
 肉もやわらかくなり消化吸収がよくなります。
 
 生地の中に塩麹を入れて混ぜるとハンバーグのソースをかけなくても
 そのままで味が付き、焼いた後もきれいな焼き色が付くので、見た目もきれいに
 出来上がります。
 注意点として、もう少し生地に味をつけたい時は、塩麹は『塩』を使用している
 ため、塩分の取り過ぎにならないように『塩コショウ』ではなく、
 ナツメグやコショウなど香辛料のみを使用することがおすすめです。
 
 塩麹の味付けだけだと物足りないと思われる方は、
 とろけるチーズを中に入れたり、ひとくち大にまとめた肉の上に、
 チーズをのせてみてはいかがでしょうか。
 また、ソースに生姜やからし・わさび・にんにくを少し加えてみると
 風味も増します。

 2. 食べやすさの工夫

 高齢になると、噛む力や飲み込む力が弱くなり、水気のないパサパサしたものや
 硬いものが食べにくくなります。そういった場合は、とろみをつけたり、
 使用する食材を工夫することで改善できます。
 ハンバーグのソースは、水溶き片栗粉などを使用し、
 とろみをつけて全体をあんかけ風にすると飲み込みやすくなります。
 
 ひき肉に小麦粉をまぜてから成形すると肉を加熱するとき溶けだしてくる
 脂やうま味成分を小麦粉のでんぷんが吸いとって外へ流れないようにして
 くれるため、冷めても美味しく食べやすくなります。
 
 小麦粉が焦げると香ばしい香りが出て肉の風味をひきたててくれます。
 ひき肉の中でも鶏ひき肉だけだと、冷えると固くて食べにくい場合があります。
 そんな時は、鶏ひき肉に豆腐を混ぜてまとめると柔らかく仕上げることができ、
 食べやすくなります。
 肉屋さんで購入する場合は、「二度ひき」にしてもらうとさらに細かくなるので
 やわらかな仕上がりになります。

 高齢になると自分の体調や今後に対する不安、孤独感などのストレスから
 自律神経を乱し、胃腸の働きを弱めることが食欲がわかない原因の一つにも
 なることがあります。
 しかし、食欲がないからと食べずにいると体を動かすためのエネルギー源が
 不足し、必要な栄養素が摂れず低栄養状態になります。

 とくに体重が減ってきている場合は、同じひと口でも肉や卵のように栄養価の
 高い食品を摂取することが必要です。
 毎日の味噌汁の中にひき肉をとり入れたり、御飯にはひき肉に味をつけたそぼろ
 を混ぜるなど普段の食事にちょっとひき肉を足して栄養量を増やすこと
 は、要介護状態の予防にもつながります。

 このように硬くて食べづらいと敬遠されがちな肉でも、材料を選んで調理方法
 をひと工夫すると、家族全員が同じ食事を食べることができます。

 ぜひ今回の食事の工夫を参考にし、ご家族で同じ肉料理を美味しく味わえる
 機会を増やしてみてはいかがでしょうか。


                        (管理栄養士 堀本愛香)
                                                  
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ☆休診予定

   ・10月休診の予定はありません


  急な変更がある場合もございます。
  ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
  詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です


                  (患者様サービス担当 越路 公雄)

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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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