2016/10/27
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┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2016年 11月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
ここ数日、朝晩の冷え込みを感じるようになりました。
一方で、まだまだ日中は半袖でも大丈夫かと思える日もあり、寒暖の差が
激しくなっています。皆様もどうぞお気を付けください。
今年度は、院内の感染対策と待ち時間を鑑み、インフルエンザ予防接種専門外来
を開設致します。詳細は、以下のクリニック情報をご参照ください。
流行の前に接種しておくことをお勧めいたします。
あっという間に、今年もあと2か月弱。
時節柄、クリニックにも多くの患者様が来院され、待ち時間が長くなっており
ます。また、診療終了間際が混雑する傾向になっておりますので、
お時間に余裕をもってご来院ください。
それでは、今月の情報をどうぞ!
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年10月
─医療コラム ─> 「認知症の早期診断の意義について」
─ 栄養コラム ─> 「気にしてみませんか? 飲み物の温度」
― クリニック情報 ―> インフルエンザ予防接種専門外来のお知らせ
― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年10月
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今年からの新しい取り組みとして、クリニックの2階を利用した、
インフルエンザ予防接種専門外来を設けることにしました。
期日や時間帯は「クリニック情報」をご参照下さい。
院内感染防止(1階の一般外来と2階の予防接種外来の分離)と、診療の効率化
の観点からの開設となります。大人の方も、子どもさんもインフルエンザ予防
接種のみをご希望の方は全年齢の方が対象になりますので、ご希望のかたは、
開催日の受付時間内にご来院下さい。
初めての取り組みのため、限られた日時のみの開催となりますが、状況をみて
来年度以降も、こうした取り組みを充実させていきたいと考えています。
勿論、通常の外来時間帯においてもインフルエンザ予防接種は可能であること
も申し添えておきます。
さて、季節の変わり目で、普通風邪で受診される患者さんが目立ってきました。
また、頑固な咳と発熱が特徴である、マイコプラズマ肺炎が流行しています。
これは、マイコプラズマという細菌が肺に感染しておこる病気です。
多くが外来治療(抗生剤の内服)で治りますが、近年ではマクロライド系と
いうこれまでの第一選択薬が効きにくいマイコプラズマ肺炎も話題になって
います。
肺炎であるにもかかわらず、聴診器で肺音に異常が出にくく、治療により熱が
下がった後も、頑固に咳が残ることが特徴です。
診断は、胸部レントゲンで肺炎の影を確認したり、のどを擦過する迅速検査、
血液検査で炎症反応やマイコプラズマ抗体価をチェックしたりなど、
状況にあわせて総合的に判断します。
詳しくは以下のページをご参照下さい。
<国立感染症研究所:マイコプラズマ肺炎とは>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/503-mycoplasma-pneumoniae.html
さて、インフルエンザの患者様もすでにちらほらとおられますが、まだ都内
周辺では、流行している状況ではないようです。
沖縄県では、すでに10月上旬頃から流行しかけており、今年の全国的な流行の
ピークは例年より早くなるのではないかという意見もあります。
ワクチン接種を検討されているかたは、11月から12月上旬までには接種を終了
しておくことがお勧めです。
インフルエンザ予防接種専門外来も含めて、ご検討下さい!
(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃医療コラム:「認知症の早期診断の意義について」
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ご自分やご家族が認知症かもしれない、という不安をかかえる方々から承る質問
として、「治らない病気なのに医療機関を受診する意味があるのでしょうか?」
という趣旨のことがしばしばあります。
たしかに「自分は認知症なのだろうか」「父は認知症にちがいない」との思いを
抱いてから、実際に病院を受診するまでには、さまざまな気持ちの迷いを
経験されることと思います。
たとえば「もの忘れをする」という自覚はあっても、それが病気によるものか、
年齢によるものか、自分でも、家族でも判断しにくいということがあります。
一般に認知症による病感は、風邪のひきはじめなどより一層微妙であるため、
受診がためらわれる傾向にあります。
また、たとえご本人が「自分は認知症かもしれない」と思っても、
それを家族にすら打ち明けることがむずかしい場合もあります。
認知症となると、他の病気には冷静に対処できるご家族も、
「疲れているせいだよ」「気をしっかりもって」「昼寝が長すぎやしないか」
といった応答に終始してしまい、つい目をそらせてしまう傾向にあります。
いまから千年も前に紫式部によって書かれた『源氏物語』にも、
主人公の光源氏が、最愛の妻に先立たれた際の独り言として、
「人に、ほけほけしさまに、見えじ」
(他人さまに、いよいよぼけてきたぞ、とは見られたくないものよ)
と述懐する場面がありますが、今日にあってもなお、
認知症は、治らない病気・恥ずかしい病気・なったらこわい病気というイメージ
が根強いため、ご本人もご家族も、認知症という診断を受けることにおそれを
抱かれるのも無理からぬことと思います。
けれども、認知症の原因となる病気には、様々な種類があり、完治する病気と
完治しない病気とがあります。いずれの病気であっても、早期に診断がついて、
早期に対処しはじめるほうが、あとの経過がよいものです。
完治する認知症(甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症など)の
場合、早期に診断がついて、早期に治療をはじめれば、その分、回復も早い
ものです。
反対に治療が遅れると、せっかく完治する病気であるのに、後遺症を残したり、
いのちにかかわる病状に悪化したりすることがありますので注意を要します。
また、完治しない認知症(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、
血管性認知症、前頭側頭型認知症など)の場合にも、
病気の型と時期(初期・中期・後期)ごとに、治療・ケア・養生の手立て
があります。とりこし苦労や見当はずれの努力もしないですみます。
その分、ご本人もご家族も楽になります。
さらに、診断の結果をふまえて、長期的な展望にたって、住まいを含めた
養生環境の整備、財産の管理、事前に意思を表明しておくことなど、
今後の人生設計について、あらかじめ備えておくことができるのです
当クリニックでは、診察の結果、必要と判断される場合には認知症の
専門病院へご紹介することや、ご家族だけのご相談(自費となります)
も承っております。お気軽にご相談ください。
(神経内科専門医指導医 西村敏樹)
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┃▼┃栄養コラム:「気にしてみませんか? 飲み物の温度」
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朝夕の冷え込みも日に日に増し、一段と秋が深まってまいりました。
自動販売機の飲み物も温かいものが増えてはきたものの、
冷たい飲み物を口にしている方をよくお見かけします。
外気温が下がった中、冷たい飲み物を口にして、お腹が冷えて寒くなった経験
をお持ちの方もいらっしゃると思います。
涼しい季節でも、水分補給が大切なのはもちろんなのですが、
その際に、飲み物の温度を意識するとメリットがたくさんあることをご存知ですか。
人間の体は外気温に関係なく、体温を一定に保つ働きがあります。
私たちの体温は36.6~37度に維持されており、体の機能がうまく作用するようになっています。昔から「冷えは万病の元」と言われていますね。
なぜ、体が冷えるといけないのでしょうか。
体温が1度下がると、免疫力は30%低下すると言われています。
免疫力が低下すると、がんやウィルスと戦う力が低下すると言われています。
これからの季節は風邪やインフルエンザなどの感染症に気を付けたいですね。
体温を1度上げることができれば、免疫力は高まり、
代謝も13%上がると言われています。
体温を上げるには、体を動かしたり、入浴したり、ごはんを食べたりと様々な
方法がありますが、一番手軽な方法は、温かい飲み物を口にすることです。
身近な飲み物には、緑茶やほうじ茶、紅茶、コーヒー、みそ汁やスープなどが
あげられます。
胃腸の負担が軽くて、赤ちゃんからご高齢の方まで、
安心して飲める白湯(さゆ)が一番おすすめです。
飲むタイミングでも効果が違うのですが、一日の中で最も体温が下がる朝に
特に飲んでいただきたいです。
<白湯(さゆ)の作り方> 50~60度くらいが飲み頃です
1. レンジで簡単すぐ飲める白湯
マグカップに水を入れる(7~8割まで)
電子レンジ500Wで1分半温める
2. 火にかけて作る白湯(水道水の場合)
鍋かやかんに水を入れて火にかける。
中の水が沸騰したら10~15分そのまま沸騰させておく。
火を止め、そのままゆっくり冷ます。
水筒に入れておけばいつでも飲めて、持ち歩きに便利です。
*ペットボトルの水や浄水器からの水でも差異はありません。
熱すぎると口の中をやけどする可能性があります。
カップを両手で包んで持てるくらいの温度でゆっくりお飲みください。
<簡単なアレンジ法>
キリッと生姜味にすると、さらに体を温める効果が期待できます。
すりおろしが効果的ですが、おろしチューブや粉末タイプが使いやすくて
便利です。調味料コーナーで手軽に買えます。
やさしい甘みで味わうには、黒砂糖やはちみつを少々(小さじ1杯程度)を
加えてください。血糖値が高い方は加える量にご注意下さい。
温かい飲み物を飲むことで徐々に体が温まっていき、同時に腸も温められます。
温かい飲み物を飲んだ時にホッコリするのは、副交感神経が優位にはたらく
リラックス効果によるものです。
腸を冷やさないためにも、冷たい飲み物を飲む時には、ゆっくりかむように
飲み込むことをおすすめします。外気温が低い季節は、温かい飲み物を口に
して体の中から冷やさないことを心がけていただけると、カゼをひきにくくし、
疲労をためにくくすることにつながります。
尚、運動後や発熱などにより体温が上昇していて早めに冷やす必要がある場合は、冷蔵庫で冷やした飲み物(5~15度)などで早めに体の熱を下げる温度の調整が必要です。
水分補給をつい怠りがちになるこの季節も、意識してこまめに温かい飲み物をとり、腸を冷やさないで元気な毎日を過ごしましょう。
腸を温めるのは白湯だけではありません。寒くなると温かい飲み物の種類が増えてきます。美味しく、心も体も温まる飲み物をお好みでお探しください。
(管理栄養士 大出 理香)
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┃▼┃クリニック情報:インフルエンザ予防接種専門外来について
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今年度より、院内感染防止と診療の効率化の観点から、
インフルエンザ予防接種専門外来を開設いたします。
【概要】
・実施日 11月12日(土)、19日(土)、26日(土)の3日間
・受付時間 9時~12時
・場所 用賀アーバンクリニック2階
・担当医 小澤真津子医師
・費用 1回4,200円 世田谷区のお子様は3,200円、65歳以上は2,500円
※お支払いは現金のみです。
お釣りのないよう、ご協力いただけると大変助かります。
※世田谷区民の方は、助成に必要な用紙をお持ちください。
【注意事項】
・事前予約制ではありません。
実施当日の受付時間内に来院・受付してください
・インフルエンザ予防接種以外の診察も同時に希望される場合は、
通常通り、1階での受付となります
・問診票、母子手帳など接種に必要な用意が整った順にご案内いたします
特に問診票は事前にご記入の上、持参いただくご協力をお願いいたします
用賀アーバンクリニックHPより、ダウンロードが可能です
・ご家族そろっての接種が可能です
【お子様に関して】
・母子手帳は必ずご用意ください
・脱ぎ着しやすい服装にてお越しください
・ほかの予防接種と同時に行いたい場合は、
1階または火曜日/金曜日のワクチン外来をご利用ください
・小学生までは保護者同伴必須、中学生は事前に問診票に保護者のサインが
必要です
・医療証などで、世田谷区民であることを確認いたします。
必ずお持ちください
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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☆休診予定
・11月4日(金)西村医師休診 → 代診 宮坂医師
・11月5日(土)西村医師休診 → 代診 久富医師
急な変更がある場合もございます。
ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です
(患者様サービス担当 越路 公雄)
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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