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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2016年12月号

2016/11/28
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2016年  12月号 ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

 11月も終わりに近づき、二子玉川駅前がクリスマスイルミネーションで飾られ
 ている中、東京でも積雪がありました。用賀近辺では薄っすら白くなった程度
 ですが、甲府や河口湖などでは、記録的な大雪だったようです。
 一昨年の2月のような大雪があるかもしれませんね。

 さて、用賀アーバンクリニックは、来月より、17年目を迎えます。
 本メルマガも3,000名を超える方に配信できるようになりました。
 インフルエンザ予防接種専門外来を含め、
 また新たなサービスを提供していけるよう、進めて参ります。
 
 HOT! Topicsにもありますが、インフルエンザも流行に入ったようです。
 どうぞ早めに予防接種を済ませ、周囲の方への影響を最小限に抑えましょう。

 それでは、今月の情報をどうぞ!

                                                                            (患者様サービス担当  正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年11月

  ─ 医療コラム     ─> 「もの忘れの診断の流れについて」

  ─ 栄養コラム     ─> 「鍋料理で考える腎臓にやさしい食事」

  ― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2016年11月
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 11月というのに、都内でも雪が積もりました。
 真冬のように寒い日があり、体調が安定しない人が多いようです。

 こうした天候のせいもあるのか、風邪や胃腸炎で受診される患者さんが
 目立ちます。メディアの報道であるように、今年はインフルエンザの流行が
 例年より2、3週間早いと指摘されています。

 東京都は、11月24日にインフルエンザの流行が始まったと発表しました。
 例年より早いペースについて、空気の乾燥が影響していることが疑われています。

 昨年のインフルエンザの流行が例年より遅かったために、
 まだインフルエンザワクチンを接種されていない人も多いようです。

 インフルエンザワクチンは接種後、効果がでるまで2週間程かかります。
 まだワクチンの接種をされていないかたで、ワクチン接種を検討されている
 方は、早めに接種をされることをお勧めします。

 今年からの新しい取り組みとして、土曜日の9時から12時まで、
 クリニックの2階を利用したインフルエンザワクチン専門外来を開設いたしました。

 http://www.yoga-urban.jp/news/detail.php?eid=00127

 11月12日、19日、26日と3日間、無事終了し、インフルエンザワクチンの接種のみでご来院された患者様には比較的待ち時間も少なく、安全に効率よく接種することができたと思います。今年は、11月26日(土)で終了となりましたが、来年以降もこうした取り組みを患者様にとってより利用しやすいよう検討していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

 もちろん、インフルエンザワクチン専門外来以外の一般外来でも、
 インフルエンザワクチンの接種は可能ですので、ご安心下さい。
         
                                                                                                (院長 田中 勝巳)

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┃▼┃医療コラム:「もの忘れの診断の流れについて」
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 もの忘れでお困りのかた、ご心配のかたのために、当クリニックでは、
 世田谷区の認知症の診断専門医療機関である関東中央病院、至誠会第二病院、
 昭和大学附属烏山病院、都立松沢病院、日産厚生会玉川病院への、ご紹介の窓口
 としての役割を担っております。

 もの忘れのことで当クリニックの神経内科外来を受診されたときには、
 まずは、ご本人の心配されている症状やエピソードなどについてうかがいます。
 そして、これまでどのようなご病気をされたかを、また、現在治療中の病気や
 服薬中のお薬の有無についてもうかがいます。
 よろしければ、日ごろのご本人のご様子を知っておられるご家族からもお話を
 うかがえると、たいへん参考になります。

 つぎに、一般的な健康状態を知るために、また、認知症の原因となる病気や
 それに似た症状をきたす病気の、それぞれに特徴的な症候があるかどうかを
 確認するための診察をします。

 そして、認知機能の低下があるかどうかのスクリーニング検査をします。
 これは質問形式によるもので、数分で終わります。

 以上の結果から、上記の専門医療機関での精査が必要と思われる方をご紹介
 させていただいております。

 専門医療機関では、問診、診察、認知機能検査を再検査するとともに、
 血液検査にて、認知症の原因となる病気やそれに似た症状をきたす病気の有無
 を調べます。

 感染症の有無、肝臓や腎臓の機能、血糖、アンモニア、甲状腺ホルモン、
 ビタミンなどの項目を検査します。

 そして、頭部画像検査を行います。それには

 ・脳の形をみるもの(CT、MRI/MRA)
 ・脳の働きをみるもの(SPECT、PET)

 とがあります。
 脳の形をみる検査では、

 ・脳の萎縮している場所やその程度
 ・脳の血管の障害(脳卒中)や腫瘍
 ・血がたまる病気(慢性硬膜下血腫)
 ・脳髄液の流れがとどこおる病気(水頭症)

 などの有無を調べます。
 さらに診断のつきかねる場合には、脳の働きをみる画像検査によって、
 脳の血流が低下している場所や程度を調べ、診断の確証を得ようとします。
 
 あるいは、レビー小体型認知症が疑われる場合には、MIBG心筋シンチグラフィ-
 という心臓の画像検査を行うことがあります。

 このような過程をへて、認知症の有無、原因となっている病気の病型と病期
 (初期・中期・後期)、治療・ケア・養生の方針を見立てることになります。 

                                                                 (神経内科専門医指導医 西村敏樹)

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┃▼┃栄養コラム:「鍋料理で考える腎臓にやさしい食事」
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 11月になり気温が低い日が続くようになりました。
 寒い日にはあつあつの鍋料理を食べて身体の中から温まりたいものですね。
 いろいろな食材を手軽に食べることができる鍋料理ですが、
 ご飯、メインのおかず、サラダ、味噌汁の定食スタイルを普段の食事量とすると、鍋料理の時は何回もよそって食べるため、普段よりも食事量が増えている方も多いのではないでしょうか。

 1回の食事量が増えると、内臓への負担は胃腸だけでなく腎臓にも多くかかって
 きてしまいます。

 腎臓は腰あたりに左右1個ずつある臓器で、血液から老廃物をろ過して
 尿として体の外に出す働きのほか、血圧や体液の調整をしたり、
 骨を作るカルシウムの吸収を助けるなど、
 私たちの体を正常な状態に保つために重要な役割を果たしています。

 腎臓は一度機能が低下してしまうと元には戻らないので、
 腎臓に負担をかけない食事が大切になります。

 そこで今回は、鍋料理を例にポイントを2つお伝えします。

 1. たんぱく質の摂り過ぎに注意

    たんぱく質は主に肉類・魚類・大豆、大豆製品・乳製品に多く含まれます。
    たんぱく質はエネルギーになったり、筋肉や血液やホルモンをつくる材料に
    なりますので、なくてはならない栄養素ですが、
    摂りすぎると腎臓での仕事が増え、その結果大きな負担をかけてしまいます。

    鍋料理のメインになるのはやはり肉、魚、豆腐などです。
    すき焼きや寄せ鍋、水炊き、おでんなど、たんぱく質を多く含む食材を
    食べていても、鍋の特徴として食べた量がわかりにくいので、
    ついつい食べ過ぎてしまいます。

    とくにご飯を食べない場合は食べ過ぎになりやすいので、
    野菜やきのこ類を間にはさんでゆっくり食べるようにしましょう。

    ※ただし65才以上の方は筋肉量の低下を防ぐため、
   腎臓に問題がなければ特に控える必要はありません。

 2. 塩分の摂り過ぎに注意

    鍋料理だと具を何度もよそって食べたり、残ったスープを雑炊にして食べる
    ことにより塩分の摂取量が増えます。鍋料理でたっぷり野菜を食べている方
    は、その野菜にも塩分がプラスされるのでうす味でも摂取する塩分量が増え
    ます。

    過剰な塩分摂取が続くと余分な塩分を尿に排出しようと腎臓への負担が増え
    るため、血圧を上げたり、心臓にも負担をかけてしまいます。

    厚生労働省による1日の塩分摂取目標量は、男性だと8g未満、女性だと7g
    未満です。
    日本人の平均摂取量は、1日約10gと言われますが漬物やラーメン、味噌汁
    など汁物をよく食べたり、外食が多い方はそれ以上に塩分を摂取しています。

    市販のお鍋用スープだと1人分で約4gの塩分量になりますので具も食べて、
    スープも雑炊にして全部食べてしまうと1日の半分ほどの塩分を1回の鍋だけ
    で食べてしまうということになります。

   塩分を減らすためには、
     1. タレをつけすぎない
     2. 薄味で作って、すだちやゆずこしょう、七味、生姜などで風味をつける
     3. 具をたくさん食べたら、普段シメに作っている雑炊や麺は翌日の朝食に

    などの方法があります。
    いずれにしても、全体量としては、やはり食べ過ぎになりやすいので量に
    注意しましょう。


 鍋料理には、すき焼きや寄せ鍋、水炊き、おでんなどたくさんの種類があるため、冬は食べる頻度が増えがちですが、一度に摂るたんぱく質・塩分の量が少し減るだけでも腎臓への負担は軽くなります。

 あまり話題になることのない腎臓ですが、高血圧の患者数は日本で1000万人を
 超えています。血圧を調節しているのは腎臓の働きによるものです。

 今回は、冬料理の代表である鍋料理を例に説明いたしましたが、
 決して鍋料理が体に良くないということではありません。

 塩分もたんぱく質もほとんどの食事に含まれている栄養素で、特にたんぱく質は
 体に必要です。しかも、普段野菜不足の方にとって鍋料理は野菜を手軽にとれる
 メニューのひとつでもあります。

 食べ方や食べる量を意識するだけで、腎臓にやさしくなり、高血圧などの生活習
 慣病の予防にもつながります。鍋料理を楽しむ時もちょっと健康に役立つ食べ方
 を意識してみてはいかがでしょうか。

                                                                                          (管理栄養士 長澤 幸奈)                                                
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ☆年末年始休診

  ・平成28年12月29日(木)~平成29年1月3日(火)

    ※平成29年1月4日(水)より通常診療となります

   (休日診療案内)

  ・玉川地域内科、小児科医療案内 03-3704-2481(9:00~18:00)
        ・東京都保健医療情報センター(コンピュータ応答)03-5272-0303(24時間)
 
  ☆医師休診
 
  ・野間口医師 1月27日(金)休診 → 代診 未定
           28日(土)休診 → 代診 未定


  急な変更がある場合もございます。
  ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
  詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です


                  (患者様サービス担当 越路 公雄)

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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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安心して医療サービスを受けて頂きたいと願い、発行しています。
  
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配信中止の際は、お手数ですが以下のメールアドレスまでご連絡下さい。

 ※メールでの医療相談は承っておりません。

〔アドレス追加〕       mm-add@yoga-urban.ne.jp
〔アドレス変更〕       mm-change@yoga-urban.ne.jp
〔配信中止〕           mm-bye@yoga-urban.ne.jp
〔バックナンバー〕     http://www.plata-net.com/blog/yoga/

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