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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2017年3月号

2017/2/27
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2017年  3 月号 ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

 梅・桃・桜、春の訪れを知らせてくれる花ですが、すでに梅の花が咲き始めて
 います。寒暖の差が激しい日が続いていますが、着実に春に近づいていますね。

 花粉症にお困りの方は、嫌な季節が近づいています。
 私も眼のかゆみに悩まされていますので、そろそろ目薬が手放せなくなりそう
 です。HOT! Topicsでも触れていますので、ご参考ください。

 いよいよ年度の最後の月を迎えます。
 新年度、いいスタートが切れるよう、しっかり準備をしていきましょう!

 用賀アーバンクリニック通信も、きちんと続けて参ります。
 それでは、今月の情報をどうぞ!
 

                                                                       (患者様サービス担当  正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2017年2月

  ─ 医療コラム     ─> 「脳卒中と脂質異常症」

  ─ 栄養コラム     ─> 「野菜ジュースの上手な活用方法」

  ― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2017年1月
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 インフルエンザの流行は峠をこえ、減少傾向にあります。
 シーズン終盤は、B型の小流行がみられることが多いのですが、
 ちらほらとB型インフルエンザは増えてきている印象です。

 すでにA型インフルエンザに罹患されたかたでも、
 型の異なるB型に罹患することはあるので、引き続き注意していきましょう。

 風の強い日も多く、花粉症で受診される患者様が増えてきました。
 東京都は2月11日にスギ花粉飛散の開始を確認しています。
 これは、過去10年平均(2月16日)より5日早く、昨年(2月13日)より2日早い
 飛散開始です。

 今春の花粉飛散量は昨春と同程度(0.7から1倍)となる見込みで、
 それほどの大量飛散ではないようですが、例年同様の対処が望まれます。
 症状が悪化すると、改善するまでには、ある程度の時間が必要となります。
 重症化予防にも、早めの治療を推奨しています。主治医にご相談下さい。
       
                                                                                    (院長 田中 勝巳)

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┃▼┃医療コラム:「脳卒中と脂質異常症」
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 前回の「脳卒中と高血圧」につづいて、今回は、「脳卒中と脂質異常症」
 についてお伝えしたいと思います。

 脂質異常症とは、血液中の「悪玉」のLDLコレステロールや
 中性脂肪(トリグリセライド)が増えすぎたり、
 あるいは「善玉」のHDLコレステロールが減りすぎたりする状態を言います。
 その基準は、LDLコレステロールが140mg/dL以上、中性脂肪(トリグリセライド)が150mg/dL以上、HDLコレステロールが40mg/dL以下です。
 
 LDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が、
 こうした基準値をこえてくると、動脈の内壁を傷つけることが知られています。
 この傷がついた動脈の壁の中へLDLコレステロールが次々に入り込んでしまい、
 動脈の内側にとび出たコブとなって、だんだん大きくなってしまいます。

 コブが一定の大きさになるとその表面が破れてしまい、
 これを塞ごうと血小板という血液の成分が集まってきて血栓という塊ができて
 しまいます。この血栓で動脈がつまってしまうと、そこが心臓の血管であれば
 心筋梗塞、脳の血管であれば脳梗塞を発症してしまいます。

 このように脂質異常症は、心筋梗塞や脳梗塞を起こすまでは自覚症状がなく、
 また、自覚症状がでてしまうころには、すでに全身の血管が重篤な病状になって
 いることが特徴的で、早期に基準値内におさめておくことがとても大切です。

 職場健診や区民健診を定期的に受診することの意義は、
 自覚症状の出ていない早期の段階から、脂質異常症を含めた生活習慣病を発見し、これをよい状態で経過させることによって、後々の生命・生活・人生の質(Quality of life)を良く保つことにあります。

                                                                   (神経内科専門医指導医 西村敏樹)

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┃▼┃栄養コラム:「野菜ジュースの上手な活用方法」
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 健康意識が高まっている昨今、野菜と健康に関する情報をよく耳にするように
 なりました。スーパーやコンビニでも野菜ジュース売場が充実しているところ
 も多く見受けられます。

 日々の食事の中で、野菜不足を少しでも解消しようと野菜ジュースを利用され
 ている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
 野菜に含まれている栄養成分をジュースでとることにはメリットとデメリット
 があります。

 今回はその両方を知っていただいて、上手に活用するコツをご紹介いたします。

 <野菜ジュースのメリット>

  1. 楽に野菜が摂れる

  野菜は食べた方がよくても、かさがあって一度にたくさんは食べにくいもの
  ですが、ジュースにすると楽にとることができます。
  例えば、生のトマトを3個食べるのは大変ですが、
  トマトジュースはコップ1杯で生のトマト約3個分に相当します。

  特に自宅やジューススタンドなどで飲む直前にミキサーで作ったものは、
  新鮮な素材をまるごと使い、すぐに飲むため損失する成分が少なく、
  香料や酸味料などが使われていないためおすすめです。

  2.種類が豊富でいつでも飲める

  市販されている野菜ジュースは、商品名が同じであれば味が一定していて、
  紙パックや缶、ペットボトルに入っているため保存ができ、
  味も飲みやすくして売られています。水分補給と同時に手に入りにくい
  野菜や果物の味も一度に楽しむことができます。

  3.手軽に健康効果を得られる

  野菜がなかなか摂れない時や二日酔いなど食欲のない日の朝、
  災害時のような非常事態の時には貴重な栄養補給のひとつになります。
  また、胃腸の病気などで食物繊維を多くとることが困難な時や、
  歯の具合が悪く噛むことが負担になる方も、
  ジュースという液体でなら負担をかけずに野菜を摂ることができます。

  トマトジュース用のトマトは、生で食べるトマトとは品種が違って
  赤い色が濃いためリコピンという細胞や血管など体の内側を守る働きのある
  成分が多く含まれています。

  野菜ジュースには、トマトや人参、ほうれん草などの色の濃い野菜が多く
  使用されますが、これらの野菜にはビタミンAが豊富に含まれています。

  ビタミンAは、目の健康維持や、粘膜や肌の新陳代謝を促して老化を防ぎ、
  肌を若返らせる働きなどがあります。
  また、免疫力を高めてウィルスと戦う力を強めてくれるなど、
  この時期にはとても嬉しい効果もあります。
  最近では、野菜ジュースを食事の30分前に摂ることで食後の血糖値の上昇を
  緩やかにしてくれるという報告もあります。

 <野菜ジュースのデメリット>

 1.栄養素の損失

 市販の野菜ジュースは、工場で濃縮、加熱など加工の段階で、
 野菜に含まれているビタミンCや食物繊維などの栄養素が失われています。
 不足しがちな栄養素の中でもビタミンCは紫外線やストレスから体を守って
 くれたり、疲労回復や風邪の予防にも効果があります。
 また、食物繊維は余分なコレステロールを排出したり、
 腸の働きを活発にしてお通じを良くしてくれるなど、
 健康維持のためには大切な栄養成分です。

 ですから市販の野菜ジュースが『1日分』と書かれていてもそれだけで
 十分な栄養素が摂れるということではないのです。

 2.添加物

 全く使われていないものもありますが、加工途中で濃縮したものを
 水と混ぜる時に、香りや味を一定させるために添加物(香料・酸味料など)が
 使われているものもあります。

 3.噛まない

 飲み物なので形ある野菜と比べて噛む必要がないため、
 噛むことによる健康効果(唾液によるガン予防、脳の活性化など)が得られず、
 満腹感が得られにくくなります。

 このような野菜ジュースを毎日の生活の中でうまく活用するためのポイントは
 下記になります。


【表示を確認】

 市販品は便利ですが、パッケージの表示をよく確認して購入しましょう。
 最近では加工の際にビタミンや食物繊維も後から添加されているものも
 ありますので目的に合わせて選ぶことが大切です。

 原材料名は、多く入っているものから順に記載してあります。
 野菜の栄養を摂る目的でも果物の名前が先にあるときは、
 果物の割合が多くなるので同じ1パックでも糖分が増えカロリーが高くなります。

 特に注意してほしいものは、『砂糖』、『果糖ブドウ糖液糖』の表示です。
 これらは、飲みやすくするために一般のジュースには多く使われていますが、
 肥満や生活習慣病の原因になることがあります。

 血圧が高めの方や医師から減塩の指導を受けている方は、
 『塩』が添加されていないかどうかを確認することも大切です。

【料理に活用】

 例えば、トマトジュースや人参ジュースにご飯を入れるとトマトおじや、
 人参リゾットにできます。

 特に今の時期、冷たい野菜ジュースも、電子レンジで温めたり、
 スープにすると飲みやすくなります。

 肉、魚介類を加えて煮込むと料理のバリエーションも増やすことができます。
 また、寒天やゼラチンでゼリーにすれば、
 幼児や高齢者も野菜の栄養をおやつで摂取することができます。

 このように、野菜ジュースには様々な種類があり多くの活用法があります。

 いずれにしても、栄養素をそのまま摂りたいときは、
 自宅のミキサーで作ると一番安心です。
 市販品の場合は、1日に必要な野菜のあくまでも補助的、
 あるいは非常食的手段として位置づけ、野菜ジュースだけで十分と考えず、
 可能であれば噛んで食べる野菜のメニューを多く選ぶことが大切です。

 健康的な食生活の基本は、様々な食品をバランスよく噛んで食べて、
 必要な栄養素を摂取することです。
 日頃野菜不足になりがちな方は、野菜ジュースのメリットデメリットを知った上で、上手に活用してみてはいかがでしょうか。

 
                                                                            (管理栄養士 澤田 真由子)                                             
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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  ☆医師休診
 
  ・澤井医師(小児科)3月4日(土)休診 → 代診 小澤医師


  急な変更がある場合もございます。
  ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
  詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です


                  (患者様サービス担当 越路 公雄)

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