2017/3/27
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┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2017年 4 月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
「三寒四温」とはよく言ったもので、寒暖の差が激しい日が続いています。
東京では桜の開花宣言がなされました。まだまだつぼみが固い木が多いよう
に感じますが、来月の入学式には、満開で新入生を迎えてくれそうです。
いよいよ4月。新年度の始まりです。
新しい生活になる方もおられるでしょう。
環境の変化で体調を崩されないよう、十分ご注意ください。
少しでも体調不良と感じた際は、早めの受診をお勧めいたします。
それでは今月の情報をどうぞ!
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2017年3月
─医療コラム ─> 「神経疾患と糖尿病」
─ 栄養コラム ─> 「リンの摂り過ぎにご注意を!
~丈夫な骨と健やかな体調のために」
― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2017年3月
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学校の卒業式も終わり、春の兆しを感じる今日この頃となりました。
受験生やそのご家族は、一息つけた方が多いのではないでしょうか。
インフルエンザの流行は、峠をこえて終息にむかっていますが、
まだ続いています。
今シーズンの流行開始が12月上旬からと早かったことを考えると、
この時期にきてもまだ少し多い印象があります。
A型インフルエンザに昨年末に罹患され、
この時期にB型インフルエンザに罹患されてしまう患者様もおられます。
まだまだ肌寒い日も多いため、体が冷えないように注意していきましょう。
流行状況は以下のページを参考として下さい。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/assets/flu/2016/Vol19No19.pdf
スギ花粉症で、来院される方も多い状況ですが、
こちらもピークを越えて終盤に向かっていきます。
例年、桜が咲く頃にはスギ花粉の飛散もピークを越えていることが多く、
ちらほらと届き始めている「桜の開花をしらせる便り」が、
スギ花粉飛散も終盤へと向かっているサインと考えてもよさそうです。
しかし、次はヒノキの花粉の飛散が始まります。
都内ではヒノキ花粉の飛散のピークが4月上旬から中旬にかけての予報なので、
引き続き花粉対策を励行していきましょう。
自分が何に対してアレルギーをもっているのか、スギだけなのか、
ヒノキにもアレルギーがあるかなどを血液検査で調べることも可能です。
担当医にご相談下さい。
(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃医療コラム:「神経疾患と糖尿病」
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日本人の糖尿病を患う人のうち、
心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化に関連した病気を発症する人は、
糖尿病でない人の2~4倍にのぼります。
糖尿病により高い糖濃度の血液が動脈内に流れることにより、
太い動脈の内側に糖分が付着します。
この糖分と血管の内膜のタンパク成分とが反応して、
炎症が起きるようになります。
この炎症をおさえるために血液中の白血球が血管の内側に入り込んできます。
今度は、この白血球に血液中のコレステロールが付着して、
動脈の内膜にコブ(プラーク)ができて、次第に大きくなって動脈硬化が
進行していくことが知られています。
そのため、糖尿病でない人に比べ、動脈硬化性疾患を合併する人が多い、
と考えられています。
以上は、太い動脈でおこる現象でしたが、
一方、細い動脈では、高い糖濃度の血液が流れることにより、
ある酵素によって糖分が変化して、これが細小血管内に蓄積されていきます。
そのため、細い血管の豊富な、眼・腎臓・神経の臓器に、
糖尿病網膜症・糖尿病腎症・糖尿病神経障害という合併症があらわれてきます。
糖尿病神経障害は、手袋と靴下でおおわれる部分に左右対称性にしびれがでて
くるために、これを手袋靴下型末梢神経障害と呼ぶことがあります。
このように糖尿病は、治療せずに高血糖の状態がつづくと、
太い血管と関連した脳梗塞、細い血管と関連した末梢神経障害という神経疾患
を合併してしまいます。
血糖をよい値にコントロールすることは、全身の血管の状態をよく保つことを
意味し、結果、さまざまな合併症の予防につながっています。
(神経内科専門医指導医 西村敏樹)
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┃▼┃栄養コラム:「リンの摂り過ぎにご注意を!
┃ ┃ ~丈夫な骨と健やかな体調のために」
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最近、「ミネラル補給」という言葉をよく見聞きするようになりました。
私たちの身体は約96%が炭素、水素、酸素、窒素から作られており、
残り4%が16種類からなる元素で成り立っています。
この4%の元素のことを『ミネラル』といいます。
代表的なミネラルには、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、鉄、
亜鉛、マグネシウムなどがあります。
これらは、次のような働きがあります。
・血液や細胞液、リンパ液などの量の調節や血液の酸性とアルカリ性
のバランスを整える。
・骨や歯、酵素を作るもとになる。
・ホルモンや神経を調節する。
このようにミネラルは、私たちが生きていくうえで、
必要不可欠なものといえるため、盛んにミネラル不足が話題にあがります。
しかし、一方でミネラルの摂り過ぎにも注意が必要です。
たとえば、「塩分」にはナトリウムが含まれており、
一時期流行った「にがり」にはマグネシウムが含まれています。
これらを摂り過ぎると、「塩分」だと血圧を上げる要因になりますし、
「にがり」だとお腹をくだすことがあります。
さらに、これら以外で摂り過ぎに注意したいミネラルは「リン」です。
リンはカルシウムと結合することで、骨や歯を作るもとになります。
さらに、体内のエネルギーを蓄えたり、細胞のもとになるため、
わたしたちの身体にはなくてはならないミネラルです。
リンは様々な食品に含まれており、魚介類や肉、
牛乳やチーズなどの乳製品などの動物性食品と、
野菜や豆類など植物性食品をバランス良く食べていると、
自ずとリンとカルシウムがバランスよくとれ、
身体に必要な量をとることができます。
ミネラルの中でも欠乏しにくい栄養素と言われています。
しかし、インスタント食品やレトルト食品、ファストフード、
ハムやウィンナー、ソーセージなどの肉加工品、清涼飲料水を多く
とっていると、リンの摂り過ぎに繋がってしまいます。
これらの食品には、添加物としてリンを含む一方で、
カルシウムがほとんど含まれていないからです。
リンは摂り過ぎると、ホルモンバランスが崩れ骨量や骨密度の低下
を招いたり、腎臓病の方だと腎臓に負担を与えると言われています。
日々の生活の中で、少し工夫することでリンの摂り過ぎを防ぐこと
ができます。
STEP.1 普段の飲み物を意識してみよう
のどが渇いて、味や風味のある飲み物を飲みたいときには、
清涼飲料水などより、麦茶、ほうじ茶、玄米茶、ウーロン茶
などがお勧めです。
これらは、リンを含む量が少ないうえに、カルシウムとのバランス
が良いというメリットがあります。
清涼飲料水などを愛飲している方は、1日のうちに1杯でもお茶や水
に変えるなど、飲み物を見直してみてはいかがでしょうか。
STEP.2 朝食は和食の頻度を意識してみよう
朝食が洋食になると、ハムやウィンナー、ベーコンなどの加工品が
おかずになりやすい傾向があります。
これらの加工品はカルシウムを含む量が少なく、リンを多く含む
食材です。
しかし、朝食が和食(ごはん食)になると納豆や豆腐などをおかず
に選ぶことができます。
納豆や豆腐もリンを多く含みますが、カルシウムを多く含むため、
体内でのバランスを整えることができます。
普段、朝は洋食という方は、今より和食の頻度を増やし、
おかずに納豆や豆腐を選んでみてはいかがでしょうか。
STEP.3 食材を選ぶときやお惣菜を買うときには加工度の低いもの
を意識してみよう
肉も魚も加工が進むほど、リンを含む量が増えていきます。
食材を選ぶときには、ハムやウィンナー、かまぼこなどの
加工品より、肉、魚など原型に近い食材を選ぶことをお勧めします。
また、市販のお弁当などお惣菜を選ぶときにも、
ハムカツ弁当より焼肉弁当や焼き魚弁当など、
加工されていない食材を調理されたものを選んでみてはいかがでしょうか。
このように選び方を意識することで、
リンの摂る量が変わってきます。
丈夫な骨や健やかな体調を作るために、
今日から無理なくできることを始めてみませんか。
(管理栄養士: 上園 葉子)
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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☆医師休診
・野間口医師 4月15日(土)休診 → 代診 久富医師
急な変更がある場合もございます。
ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です
(患者様サービス担当 越路 公雄)
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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