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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2020年3月号

2020/2/27
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┃■┃■┃ 月刊  用賀アーバンクリニック通信 2020年 3月号   ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

今冬は、あまり寒い日がなく、暖かくなってきたと思っていたら、
新型コロナウイルス感染症が猛威を奮い始めました。
今月のHOT! Topicsは特集とさせて頂いております。
HPやFacebookにも随時情報をアップ致しますが、まずはご覧下さい。

新型コロナウイルス感染症の影響で、マスクが入手困難になっております。
花粉症をお持ちの方も、確保に困っていることと存じます。
不要不急の外出を控える、ということが最大の感染防御なのかもしれません。

うがい、手洗い、しっかり行っていきましょう!

それでは、今月の情報をどうぞ!

                  (患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

─ 栄養コラム ─> 『「昼食は軽く」の落とし穴』

— クリニック情報  —> 休診、クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2020年2月
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☆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

今月号は、新型コロナウイルス感染症の特集とします。

この感染症について、2020年2月25日現在、今わかっていることを以下に示します。
情報が氾濫していますが、まずは正しい知識をもつことが重要です。
いたずらに恐れず、落ち着いた日々の行動が重要です。是非、ご参考にして下さい。

【感染症の原因ウイルス】

コロナウイルスというウイルスの感染症です。
これまで、人に感染を起こすコロナウイルスは 6 種類あり、
そのうち4種類は普通の風邪の原因ウイルスです。
残りの 2種類は、「中東呼吸器症候群(MERS)」「 重症急性呼吸器症候群(SARS)」という感染症の原因ウイルスです。
今回の新型コロナウイルス感染症は 7 番目の新しいコロナウイルスが原因です。

【症状】

熱と咳、体のだるさが主な症状です。風邪に似た症状です。
鼻水,くしゃみ,のどの痛み、下痢は、あまり目立ちませんが、出ることもあります。

【臨床経過】

感染してから症状が出るまで(潜伏期間)は、「約 1〜12日間(多くは3日〜7日間)」と推定されています。無症状の人からも感染する可能性を指摘されていますが、詳しくはまだわかっていません。

多くの感染した人は、普通の風邪のような症状で、特に治療しなくても 1 週間ほどで治るといわれています。
重症になる方は少数です。
重症になる場合は、症状が出始めてから約1 週間後に、呼吸が苦しくなるなどの症状が悪化してきます。
1週間後がキーワードです。
これまでの報告では、流行している湖北省以外の中国での死亡率は 0.4%、 中国国外の死亡数は数名ですので、それほど致死性の高い感染症ではないことがわかってきています。

WHOの見解(中国の調査チームによる)では、軽症が80%、呼吸困難になるなどの重症が14%、呼吸不全や多臓器不全の重篤例は5%、致死率は2%(湖北省は2.9%、湖北省を除く地域は0.4%)とされています。

ちなみに、重症急性呼吸器症候群(SARS)の致死率は9.6%、中東呼吸器症候群(MERS)の致死率は40-50%と、それに比べると致死率は相当低いと考えられています。

【感染経路】

くしゃみや咳、つばなどに含まれたウイルスを、他者が口や鼻から吸い込んで感染します。
(飛沫感染)
また、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れると
ウイルスが付きます。他者がその物を触って、ウイルスが付いた手で口や鼻を触っても感染します。
(接触感染)

【感染の予防方法】

石けんによる手洗いや、アルコール消毒液などによる手指消毒を徹底しましょう。
咳やくしゃみなどの症状がある方は、咳エチケットをお願いします。
(咳・くしゃみをする際、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、肘の内側などを使って、口や鼻をおさえること)

睡眠をよくとって、体を休めましょう。

マスクは感染の予防には効果がないと言われており、過信は禁物です。
またマスクの取り扱いが不適切だと、かえって感染リスクを高めてしまいます。

例1 マスクの表面が不潔であることを忘れ、マスク表面を素手で触る
例2 食事や睡眠などで外したマスクを再利用する
例3 外したマスクをすぐに袋に密閉して廃棄しない

目からも感染するとされているので、目の周りを含めて、顔をさわらないように注意しましょう。

【感染力】

1人の感染している人から 1.4〜2.5人が感染すると言われています。
毎年冬に流行するインフルエンザは 1〜2 人ですので、
ちょうどインフルエンザと同じくらいの感染力です。

ちなみに、麻疹(はしか)は12〜18人、風疹は6〜7人、水痘(みずぼうそう)は5〜7人、おたふくかぜは4〜7人と、こうした感染症の感染力よりも低いと考えられています。

【検査】

インフルエンザのように、すぐに結果の出る検査はまだありません。
また、疑いのある症状のあるかた全員が、検査を受けられるものでもありません。
詳しい検査(PCR法)は、渡航歴や患者さんとの接触歴、症状や診察の所見などから、医師が検査をするかどうかを判断します。

しかしPCR法の検査は決して万能ではなく、最初の検査で陰性で、2回目の検査で陽性となった症例もあり、検査結果の判定を難しくしています。
また、検査態勢にも限りがあり、現在は主に重症者を対象に検査がされている状況です。

【重症になりやすい人】

どのような方が肺炎など重症になりやすいか、十分に明らかではありません。
通常の肺炎と同様に、高齢者や基礎疾患(糖尿病、気管支喘息、心臓病など)のある方のリスクが高いと言われています。

重症にならないようにするためには、基礎疾患のあるかたは、
日頃の治療をしっかりと継続してその疾患のコントロールをはかること、
熱・咳・だるい症状がある時は、十分な睡眠とバランスの良い食事、水分を摂って、安静に過ごすようにすることです。

【こんな症状がある時は、注意して下さい】

「いつもの風邪よりも症状が重い」、「日常生活に支障があるほど症状が重い」などの「いつもの風邪と違う」と思う症状があるとき
(例:とてもだるい、水分が取れない、咳がひどい、高熱が続くなど)

は注意が必要です。
また風邪症状が出現してから、1週間後に急に症状が悪化する場合も注意が必要です。

【大切なこと】

基本的な手指消毒と咳エチケット、そしてバランスの良い食事と十分な睡眠で予防しましょう。
軽症で治る人が多いといわれていますが、侮らずに体調が悪い時はしっかり体を休めてくたさい。
いつもと同じ軽い風邪症状なら自宅安静が大切です。
風邪症状が長引いて高熱が続き、息苦しい、咳がひどいなど、いつもの風邪とは違うと感じたら、医療機関の受診が必要です。
「帰国者・接触者相談センター」にまずは電話をして、指定された医療機関を受診するようにしましょう。
現在、センターに相談する目安は以下とされています。

「帰国者・接触者相談センター」にご相談していただく目安
・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方
(高齢者や糖尿病、心不全、呼吸器疾患の基礎疾患がある方や透析中の方、
免疫抑制剤や抗がん剤での治療中の方は2日以上で相談を)
・ 強いだるさや息苦しさがある方
・ 妊婦の方は、2日や4日以上など日数に関係なく早めに相談を

都道府県の地区ごとに、「帰国者・接触者相談センター」が設置されています。
以下の厚生労働省のページを参考として下さい。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

                         (院長 田中 勝巳)
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┃▼┃栄養コラム:『「昼食は軽く」の落とし穴』
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栄養相談では、食事の状況を必ずお尋ねしています。
その中で多い回答に「昼は軽くしている」があります。
軽くの中身は『パンと果物もしくは野菜ジュース』、『そばやうどん』、『おにぎりだけ』、『サンドイッチ』『カップラーメン』『はるさめスープ』が多く、炭水化物が中心で、体の材料となるたんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラル等の必要栄養量は不足しています。
中には、やせたいためにカロリーを減らす目的でだけメニューを選び、
肉魚などを避けている方も多く見受けられます。

1日を朝から昼、昼から夜、夜から朝の三等分で考えたとき、
どの時間に活動するエネルギーが一番多く必要で、
どの時間の身体活動が一番少ないでしょうか?

ほとんどの方は、明るい時間帯はよく動き、夜から朝の活動量は最も少ないと思います。
夕食は昼間の疲労の回復に必要な栄養量は必要ですが、
たくさん食べれば、消化に時間がかかり、睡眠の質は低下し、
その結果、朝の食欲は低下しやすくなります。

そうなると栄養量が必要な、1日のスタートにしっかり食べられません。
それで、昼食まで軽くするとますます栄養不足となります。

栄養量が足りないと、「体にとって毎日必要な体の作り替えのための材料が足りない」ということなので体の持つ本来の働きが十分ではなくなります。
それは、脳や心臓などの内臓の働き、ホルモンや骨、成長発達、免疫力にも影響します。
必要な栄養が摂れないために、代謝が低下し、余分な脂肪もためやすく、便秘や肌荒れ、脱毛、体力や気力の低下、血糖や血圧、コレステロールの上昇の原因にもなります。

また、ダイエットがうまくいかない方に多いのは、
昼を軽くすると「小腹がすいて」、「ちょっとだけ」と日中のお菓子が増えたり、夕食量が増えてしまうことです。

体の食事からの影響は、食べるタイミングによって違うことが分かってきています。
体内時計に合わせて分けて食べることのメリットを活用した方が、
生活習慣病が改善することがすでに実証されています。

お腹が空かなくて、昼食を軽くしか食べられない方は、胃腸など消化器やストレスでの問題、老化現象でもおきますが、何か他にも原因があるかもしれません。
ずっと食欲がなく、体重が減ってきているようであれば、医師にご相談ください。

食べると眠くなるなどデメリットを感じている方もいらっしゃいますが、
体は食べ物で作られているので、分食(間食)で少しでも補うことをおすすめします。

昼食こそ、軽くせず、肉魚などをしっかり食べられる胃腸とそれを食べられる時間を確保し、健康な体づくりをしたいものです。

                       (管理栄養士 蛯原啓子)
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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☆診療体制

◎休診・代診情報

1. 内科(土曜日の診療担当医)

3月7日(土) 金子医師
3月14日(土) 田形医師
3月21日(土) 中村医師
3月28日(土) 小森医師

2. 野間口医師休診

3月21日(土) 代診 上原医師

3. 田中医師休診

4月1日(水)代診 大瀧医師

4. 阿部医師休診

3月6日(金)代診 未定
27日(金)代診 大石医師

急な変更がある場合もございます。
ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。

                 (患者様サービス担当 浅野 悠)
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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