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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2015年10月号

2015/9/30
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2015年  10月号 ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

 9月も終わりに近づき、すっかり朝晩が涼しくなりました。
 あれだけ暑かった日が嘘のように、風も冷たく感じますね。

 先月のこの欄にも書きましたが、木曽駒ケ岳では紅葉のピークを迎えている
 ようです。
 用賀近辺ではまだまだですが、葉が色づいていくのを見るのも楽しみですね。

 さて、10月1日(木)よりインフルエンザの予防接種を開始いたします。
 今年度はHOT Topics!に記載がありますように、4価ワクチンになっております
 ので、接種料金に改定がございます。
 クリニック情報に詳細がありますので、ご参考ください。  

                                                         (患者様サービス担当  正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2015年9月

  ─ 栄養コラム     ─> 「高齢者の水分補給について」
  
 ― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2015年9月
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 10月1日(木)からインフルエンザワクチンの接種を開始いたします。
 今年は、従来の3価ワクチン(A型2株とB型1株)から、
 4価ワクチン(A型2株とB型2株)へ変更となりました。

 平成27年度インフルエンザワクチン製造株

  A型株 A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
     A/スイス/9715293/2013(NIB-88)(H3N2)

  B型株 B/プーケット/3073/2013(山形系統)
     B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

 インフルエンザワクチンは、流行しているインフルエンザウイルスの詳細な解析
 から、翌シーズンの流行の主流となりそうなウイルスを予測し、ワクチン製造株
 としています。
 WHOでは、専門家会議によって、次シーズンに向けたインフルエンザワクチンに用いる推奨株が毎年2回(北半球用と南半球用)選定されます。
 わが国では、国立感染症研究所で外部専門家を含むインフルエンザワクチン株選定検討会議が開催され、WHO推奨株を参考にし、そのシーズンの国内での流行状況や国民の血清抗体保有状況等から次シーズンの流行の主流となりそうなウイルスの検討を行い、さらにワクチンの製造に適した株(卵での増殖がよいことや、継代による抗原性の変化がないこと等の検討)を選択して厚生労働省に報
 告し、これに基づいて次のシーズンのワクチン株が5?6月頃に厚生労働省から最終決定されます。

 ワクチンメーカーはこれに基づいてワクチンの製造に入る、
 という流れとなっています。

 今年のワクチン株はどのようにして決まったのでしょうか。以下に示します。

 ○ 「A(H1N1)」についてはこれまでに抗原性の変化は見られていないことから、これまでのワクチン株と同様「A/カリフォルニア/7/2009」とされました。

 ○ 「A(H3N2)」については昨シーズンの流行ウイルスは抗原性の変化が78%ほど
    見られていたことから、流行の主流となった「A/スイス/9715293/2013」に変更、とされました。

 ○ 「B型」はインフルエンザ全体の流行の中心ではありませんでしたが、
    流行したウイルスは山形系統が主流であり、抗原性がもっとも類似している
    「B/プーケット/3073/2013(山形系統)」に変更されました。
    さらに、近年B型は、世界的に山形系統とビクトリア系統が混合流行すること
    がしばしば見られていることなどから、WHOはB型について両系統を含むワクチンを推奨しており、わが国もインフルエンザHAワクチンに関する生物学的製剤基準を変更し、最近の代表株である「B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)」を加え、A型2種類、B型2種類の4価ワクチンとしています。

 なお、接種方法については、これまでと変わりはありません。

 ワクチンが十分な効果を維持する期間は、接種後約2週間後から約5ヶ月後とされています。通常わが国のインフルエンザの流行は1月上旬から3月上旬が中心であることを考えると、ワクチンの接種時期は10月から12月中旬までの間に行うことが適当です。

 大人は1回の接種で効果が期待できますが、13歳未満の子供さんは2?4週間の間隔をあけての2回接種が基本となりますので、接種時期に十分注意するようにしましょう。

 さて、季節の変わり目で寒暖の差があるためか、普通風邪や胃腸炎で受診される患者さんが目立ってきました。咳嗽症状が強いマイコプラズマ感染症の患者さんもみられます。

 この時期、半袖や長袖、上着の着用など、衣服の調整が難しい時期です。
 体が冷えないように、また日中の暑い時間帯には薄着になれるように、
 天気予報に応じて重ね着をして、体が冷えすぎないように注意していきましょう。


                                                                                                  (院長 田中 勝巳)    
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┃▼┃栄養コラム:「高齢者の水分補給について」
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 秋の気配がいっそう濃くなってきました。
 秋風もひんやりと、8月の猛暑がうそのように感じます。

 気温が高く発汗も多かった夏には、小まめに水分補給をしていても、少し涼しくなると
 水分摂取量が減ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 自覚する汗の量は減っても、尿や便、自身で気が付かない程度の汗等でも身体の水分は失われています。

 今回は、敬老の日にちなんで、高齢者の水分補給について、ご紹介いたします。

 人は生まれた時が一番体重における水分比率が高く、年を重ねるごとに少しずつ減少していきます。
 通常、体重の約1%の水分が失われると、喉の渇き等の不快感を抱きますが、
 高齢者は機能の低下により、喉の渇きを感じにくいため、水分摂取量が不十分になりやすくなります。
 水分不足になると身体がだるくなったり、便秘になりやすかったり、不調により転倒しやすくなるだけでなく、熱中症や心筋梗塞、脳梗塞などの、命に係わる重大な疾患を招く恐れがあります。

 そのため高齢者は、“喉が乾いたら飲む”では遅い場合が多く、より意識的に水分補給をして、不足させない工夫をする必要があります。

 成人の一日の水分摂取量の適量は2L程度と言われておりますが、食事から摂取する量を除くと、一日約1.2L程度必要と言われています。

 ご自身で水分を摂ることの大切さを認識し、意識的に摂取していくことが大切ですが、周りの方々のサポートがあるとより安心です。

 ・1時間に1度は声掛けをする
 ・香りの良いお茶を入れてあげる 

 など、いくつか選択肢を用意したり、

 ・すぐに飲むことができるように水筒などに入れて手元に置いておけるように準備する

 ことも大切です。

 また、一度たくさん飲むと、吸収されずにすぐに尿として排泄されてしまうので、コップ1杯(100~200ml)程度ずつ小分けに飲むのが効果的です。

 そうは言ってもなかなかこまめに摂取しにくいという声もよく聞きます。
 そのような時は食事の中で少しずつ増やしていくことをおすすめします。

 パンよりはご飯、ご飯よりも野菜や豆腐の方が水分を多く含みます。
 パンだけ、ごはんだけ、でお腹を満たしてしまうよりも、野菜や豆腐など水分の多い食材を組み合わせると、水分だけでなく、必要な栄養素も摂ることができます。

 例えばおやつでは、ようかんを水ようかんに、まんじゅうをぜんざいにすると水分が増えます。果物やゼリー、葛湯(くずゆ)もおすすめです。

 葛は天然のとろみがあり、嚥下もしやすく、漢方にも使われる食材です。
 通常、葛粉を水で溶いて砂糖を加え、鍋で緩やかに加熱しながら透明になるまで混ぜながら作ります。鍋を使わず、お湯や電子レンジを利用し茶碗やカップで直接作ることもできます。おろし生姜を混ぜたり、抹茶を混ぜたり、果汁やコーヒー、牛乳や豆乳を混ぜて作ると、味に変化が出て、楽しみも増します。
 葛がなければ、片栗粉で代用もできます。

 定番の卵料理では、目玉焼きやいり卵より、だし巻き卵にして水分を足して作ると、しっとりして食べやすくなります。さらにその水分も、だし汁だけでなく、牛乳にするとカルシウムやビタミンも摂取できるのでおすすめです。

 卵にヨーグルトを混ぜて炒めると、ふわふわでしっとりした美味しい仕上がりになります。

 また、もずくやめかぶなどの海藻類も、水分を多く含みます。そこに、オクラやきゅうりやトマトなどの野菜を入れたり、大根おろしを混ぜると、野菜の栄養素も併せて摂ることができます。

 身体の状態に合わせて、塩分や糖分の量、固さやとろみ具合などの食べやすさを調整しながら、食事や間食からの水分補給を心がけてみましょう。

 腎疾患や心疾患など、疾患によっては、水分制限が必要な場合もありますので、
 医師に確認してから、お身体に合った適切な水分補給をしてください。

 水分補給は健康維持のために欠かせません。
 水分補給をつい忘れがちになるこの季節も、意識して十分に水分をとって、
 毎日を元気に過ごしましょう。

                                                                                                 (管理栄養士 力石 愛)
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ・10月1日(木)より、インフルエンザの予防接種を開始いたします。

 ☆接種費用 4,200円(1回目、2回目とも)
       1~15歳(中学3年生まで)の世田谷区民の方は、助成券記入で
       3,200円になります。

       ※生年月日が平成27年1月1日~1月31日の方は、1歳になっても
        助成の対象とはなりませんので、ご注意ください

 【ご注意】

  ・お時間、ワクチンともにご予約は承っておりません

  ・中学生のお子様は、予診票に保護者のサインがない場合の接種は
   お受けすることができません
   お一人での来院の際は、前もって保護者の方による予診票のご記入を
   お願いいたします

  ・休診予定なし

   急な変更がある場合もございます。
   ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
   詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。

                   (患者様サービス担当 越路 公雄)

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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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