COLUMN

管理栄養士の栄養コラム

カボチャで暑さとウイルスに負けない身体を

2021.07.31

野菜は、旬の時期の栄養価が一番高いのですが、カボチャの旬は、夏から秋なので、今の時期に食べるのがおすすめです。カボチャにはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが豊富で、細胞の老化を防ぎ、動脈硬化やガン細胞の増加を防ぐ効果があるといわれている野菜です。なかでもビタミンA(ベータカロチン)は鼻やのどの粘膜を強くする働きがあるため、感染症予防に力を発揮してくれます。

また、カルシウムやカリウム、ビタミンB1、ビタミンB2,鉄なども含まれ、水分が少ないので緑黄色野菜の中でもひと口あたりの健康効果が高いので、暑さで弱った体にも効果的な野菜ともいえます。

しかし、カボチャは加熱しないと食べられない、固くて切るのが大変、など手間がかかる野菜のイメージが強いので料理することが敬遠されがちです。そこで今回は、簡単に食べられるカボチャの食べ方についてご紹介します。

カボチャは1個まるごとであれば、冷蔵庫に入れずに、新聞紙で包んで、冷暗所に置くと1~2カ月保存できる野菜です。しかし、カットすると日持ちしなくなるので、カットカボチャを買ってきたら2,3日中に使いきりましょう。

<手順>

  1. 大きめスプーンで真ん中の種とふわふわしたワタの部分を取り除きます。
  2. サッと水で洗ったら、ラップして皿にのせ、電子レンジに入れる
    100gくらいで600W 約1分でカットしやすくなります。
    *この時、全部使わないのであれば、その分はさらに1分ほど加熱して、冷まして保存袋に入れて冷凍しておくと、後で使えるので便利です。
  1. 少し柔らかくなったカボチャは、食べやすいサイズに切って煮物や汁物の具に。
    薄切りにしたものはソテーに、くずれたものはサラダやスープ、離乳食に。

くずれにくい煮物をつくるには砂糖は後で加えること

  1. 味付けの砂糖は煮くずれしやすいのでみりんを先に入れ中火で煮て、後で砂糖をお好みで足す
  1. 沸騰して煮えてきたらしょうゆ(めんつゆでも)を入れて落し蓋

(アルミホイルをのせる)をして煮汁が少なくなるまでゆっくり煮る

ビタミンA,ビタミンEの吸収力アップのポイントは、油と一緒にとること

  • 皮ごと5~7mmに薄く切って油、バターなど使ってプライパンで焼く
  • オーブントースターで焼く場合、アルミホイルにのせ、

焼いてからオリーブオイルやマヨネーズを付けて食べる

冷凍食品コーナーには旬のカボチャを冷凍したものが売られています。冷凍カボチャは8割火が通っているので解凍せず、そのまますぐ使えます。

暑さとウイルスに負けない身体づくりに、手軽にカボチャの栄養をプラスしてみませんか。

(管理栄養士 蛯原 啓子)

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