COLUMN

管理栄養士の栄養コラム

自分のカラダを知る一歩 食事記録

2022.02.28

体重や体調、検査値など気になる方におすすめしたいのは、食べたものをメモしてみることです。身体は長年の習慣で作られているので、その材料になっている食べものを改めて見直すことで問題点がみえてきます。

新型コロナ感染症の影響で免疫や健康に良い、と言われている食品もたくさん販売されていますが、それだけで解決することはありません。

食べても、どう吸収されてどう体内に使われるかは人それぞれ違います。
私たちの体は、同じものを食べていても同じ体(検査値や腸内環境など)にならないので、その食事が合っているかどうかは総合的に判断する必要があります。

朝から時系列で食べたものを記録して振り返ると、冷静に自分の食べ方のくせ、つまり習慣がみえてくるので自分を知るための大切な一歩となります。

お酒やお菓子が気になる方は、それを記録するだけでも問題点に気づくことができます。大事なことは、まず現状を把握することです。ここで大切なことは、写真を撮るだけの記録にしないこと。面倒でも写真を撮った時でも手帳や携帯のメモ欄に書き込む(手入力)
ことが大切です。

写真にとると記録したつもりになるのですが、そこにメモを付けなければ、記憶に残らず、振り返りができません。

問題点の抽出や反省点をあいまいにしないためには、食事を入力すると診断してくれるアプリなどもありますから、利用してみるのも方法のひとつです。

口に入れたもの以外にも時間や体重、歩数、天気や気分、金額など日記のようにつけていくと、自分のデータを客観的に見ることで、対策していくこともできます。

栄養相談では食事記録があると問題点が早くみつかるので、2日分だけ記録していただくことが多いのですが、それでも日常のほんの一部にしかすぎないので面談で確認しながら、改善方法を提案しています。

もし、記録されたものがあればどうぞ記録ご持参の上、栄養相談(毎週木曜日、月1回土曜午前中)にお越しください。
予約制です。詳しくは、受付、または担当医師にご相談ください。
(管理栄養士 蛯原 啓子)

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