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用賀アーバンクリニック通信
用賀アーバンクリニック通信2023年9月号
2023/8/31
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┃ ■ ┃■ ┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2023年 9月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
残暑の厳しい日が続いています。
今年は沖縄のほうが北海道より涼しい日もあったそうです。
東京の真夏日連続記録(今までは2010年の71日)も更新するのも確実かと。
(8月30日現在で69日)
涼しい午前中に宿題を終わらせましょう、と言われていた夏休みが嘘のようです。
その夏休みの宿題に追われている子どもたちも多いでしょうか。
9月からの新学期、思い出話に花が咲くことでしょうが、
まだまだ新型コロナウイルス感染症、インフルエンザの流行は続いています。
マスク、手洗い等の基本的な感染対策を徹底していきましょう。
今回、医療コラムでは「肺炎球菌ワクチン」を取り上げていただきました。
こちらも
それでは、今月の情報をどうぞ!
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2023年8月
― 医師コラム ―> Dr,佐藤の医療よもやま話「肺炎球菌ワクチン」
― クリニック情報 ―> クリニックからのお知らせ等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2023年8月
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新型コロナウイルス感染症が引き続き流行しています。
また、数は少ないものの毎日A型インフルエンザと診断される患者様もおられます。
今年は、夏場も一定したインフルエンザの患者様が発生している状況で、
例年と様相が異なります。
小児で流行していたヘルパンギーナやRSウィルス感染症は、
流行のピークは過ぎて減少傾向にあるようです。
9月20日より、新型コロナウィルスワクチンの秋接種が開始されます。
すでに世田谷区から案内状が届いている方もおられるかと思います。
こちらのワクチンは、
現在接種されているオミクロン株(BA4,BA5)対応ワクチンではなく、
オミクロン株(XBB.1.5)対応ワクチンとなります。
初回接種をされた全ての方が対象となるため、
しばらくワクチン接種をされていない方も接種が可能です。
現在流行中のXBB株に対する最新のワクチンとなるため、
重症化予防効果はもとより、
発症予防効果の向上が期待できるワクチンとなっています。
当院でも取り扱い予定ではありますが、現状の入荷が未定のため、
9月20日以降でワクチンが入荷次第、
これまでどおりホームページからの予約が可能となります。
詳細はこちらのページをご参照下さい。
(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃医療コラム:Dr,佐藤の医療よもやま話「肺炎球菌ワクチン」
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前回、帯状疱疹ワクチンについてお話させていただいたので、
今回はもう一つ重要なワクチンである、
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)についてお話させていただきます。
(今回は小児の肺炎球菌ワクチンについては割愛させていただきます。)
〇まずは肺炎について
2022年の厚生労働省の人口動態統計によると、肺炎は死因の第5位で、
また肺炎で亡くなる9割以上の患者さんが65歳以上です。
日常生活でおきる肺炎の中で一番多い原因の菌が、肺炎球菌になります。
肺炎球菌による肺炎は、適切な抗菌薬で治療をすれば治療可能です。
しかしながら肺炎球菌は侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)と呼ばれる
髄膜炎や菌血症/敗血症などを引き起こすことがあります。
このIPDはまだ免疫が未熟な5歳未満の小児と、
免疫力が低下してきている高齢者に多くみられ、
死亡率が高い怖い病気です。
このため予防が重要となり、有効な対策がワクチンになります。
〇ニューモバックスについて
肺炎球菌は、分厚い莢膜(きょうまく)という膜に覆われています。
その莢膜の免疫原性(血清型)により100種類ほどに分類されます。
肺炎球菌ワクチンであるニューモバックスは、
正式名称を23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)といい、
感染を引き起こしやすい23種類の肺炎球菌に対応しています。
そしてこの23種類はIPDの原因の64%を占めるという研究結果があります。
このためニューモバックスは肺炎球菌性肺炎やIPDに対し、
予防効果認められています。
またニューモバックスは1988年に発売されており、
十分な治療実績があり安全性が高い薬剤です。
〇定期接種について
2014年10月1日より、ニューモバックスが定期接種になり、
今年で10年目になりました。
今年度は、
・今年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方
・60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器、免疫の機能に障害がある方
(身体障害者手帳1級相当)
が対象になります。
定期接種対象でなくても、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病、脾機能不全、
免疫不全状態などがある方は重症化リスクが高く、
ニューモバックスの接種が推奨されています。
今年度に定期接種の対象となる方には、接種予診票が届いているはずです。
予防接種していない定期接種対象の方は忘れずにワクチン接種をしましょう。
また持病があり、ワクチンを受けた方がいいかわからない方は、担当医とご相談ください。
(医師 佐藤 俊一)
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┃▼┃クリニック情報:クリニックからのお知らせ等
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☆お知らせ
〇休診
・田中医師 9月12日(火)午後休診 → 代診 半田医師
・佐藤医師 9月16日(土)休診 代診 久富医師
急な変更がある場合もございます。
最新の医師のスケジュールにつきましては、
こちらからご確認ください。
最新の情報は、ホームページ/LINE等でご案内致します。
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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