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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2006年3月号

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┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2006年 3月号 ┃■┃■┃
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━━ 皆さん、こんにちは! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「栄養相談」をご存知でしょうか?
・病気にならないためには普段どのような食事を心がければよいか?
・年を経ても健康体を維持するためには何を食べたらよいか?
・最近、太ってきたことを自覚しているがどうしたらよいか?
・食の安全が叫ばれる中、子どもの食事にどう気を付けるべきか?
こうした疑問が浮かんでも「さて何をどのように始めればよいだろう?」
と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうした方々にとっ
て栄養相談はきっとお役に立てるかと思います。栄養相談は、皆様が健康
であることを願って、管理栄養士が皆様の普段のお食事について、適切に
アドバイスを差し上げます。
ただいま、用賀アーバンクリニックでは、経験豊富な管理栄養士による
カウンセリング形式の栄養相談を、試験的に開始しております(来月に正
式にご案内いたします)。上記のような疑問をお持ちの方、ご興味・ご関
心を持たれた方、どうぞお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いにございます。
なおカウンセリング形式の個別栄養相談は、事前の予約制で行っており
ます。
それでは今月も用賀近辺の最新疾病状況などお伝えします。
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況
─ 健康コラム ─> 花粉症の対策
─ スタッフコラム ─> カウンセリング勉強会(第24回)
─ 栄養コラム ─> 旬の食材と栄養よもやま話(第5回)
─ クリニック情報 ─> 医師時間割、お知らせなど
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2006年 3月
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3月になりましたが、まだまだ寒い日が続きます。体調がすぐれない人、
寒くて運動ができていない人も多いようです。暖かい春の訪れとともに4月
からは新年度が始まります。この時期は新しいことに取り組むには節目でも
あり最適な時期です。普段のライフスタイルを見直し、運動や趣味など何か
新しいことを始められてはいかがでしょうか。

さて、ここ1,2週間の用賀、世田谷地区の流行情報です。
心配されていたインフルエンザですが、すでにピークは過ぎ、患者さん数は
激減してきています。昨年はこの時期もインフルエンザの患者さんで待合室
が混み合っていたことを考えると、騒がれたほど流行規模の大きかったシー
ズンではなかったようです。東京都の流行情報ページのグラフをみていただ
くとその傾向がみてとれますが、3年前のシーズンとほぼ同じ傾向で終息し
ていきそうです。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/inf/index-j.html

インフルエンザとともに冬場に流行するウイルス性胃腸炎の患者さんも減
少傾向にあります。逆に、のどの痛みや咳、鼻水の症状で受診される普通感
冒の患者さんが目立ってきました。この時期は、花粉症の症状なのか風邪の
症状なのか、どちらの症状か区別がつかずに受診されるかたや、実際に両方
の症状が複合し受診されるかたも多い状況です。

さて、その花粉症の情報です。都内では、すでに2月10日頃から本格的
なスギ花粉の飛散が始まりました。今年は大量飛散した昨年と比べると飛散
量が少ないと予報されていますが、天気のよい晴れた日には比較的多い量の
花粉が飛散しています。2月だけでいうと、昨年よりも多い量の花粉が飛散
しているようです。実際、花粉症の症状で受診される患者さんも徐々に増え
てきました。ただし、昨年は3月の上旬から4月上旬にかけて桁違いの花粉
の飛散がありましたが、今年はそれほど大量には飛ばないことが予想されま
す。いよいよシーズン本番です。毎年、花粉症でお悩みのかたは、症状が出
る前からの治療をお勧めいたします。
さて、先月は診察室で患者さんから、当院でも試行している「頸動脈エコ
ー」検査についてのお問い合わせをいただくことが数多くありました。テレ
ビ番組で、動脈硬化の評価目的にこの検査が有用であることが放送されたよ
うです。頸動脈とは文字通り、両側の首にある脳に血液を送っている血管で
す。頸動脈は脳や心臓の血管をうつす鏡とされており、頸動脈の動脈硬化が
進んでいると、脳卒中や心筋梗塞をおこす危険性が高くなります。また頸動
脈狭窄症という、頸動脈自体が動脈硬化により狭くなり脳血流を障害する疾
患もあります。この頸動脈エコーでは、頸動脈の血管壁の厚さや形、血液の
流れなどのほかに動脈硬化巣が硬いか柔らかいか、あるいは石灰化している
のかなどの詳しい状態がわかります。患者さんの検査にかかる身体的負担は
ほとんどない、外来で手軽にできる検査です。高血圧、糖尿病、高脂血症で
動脈硬化の進行が疑われるような患者さんや、めまいやふらつきなどの症状
のある患者さんで必要なかたにはお勧めしています。ご心配なかたは一度ご
相談ください。

                      (医師 田中勝巳)

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┃▼┃健康コラム: 花粉症の対策
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スギ花粉、今春は花粉の飛散量が少ないとの予報で、一安心している方も
多いと思いますが、花粉が大量飛散した翌年は花粉に反応しやすいと考えら
れ、今年も注意が必要です。2月の中旬頃から鼻水や目のかゆみなどの症状
を訴えて来院する方が多くなってきました。まだまだ これからが花粉の飛
散は本番です。自分にあった対策法で花粉シーズンを乗り切りましょう!!

☆花粉症が起こる仕組み
スギなどの花粉は鼻の中に入ると、鼻の中でアレルギーを起こす物質(抗
原)が溶けだします。すると、その抗原をやっつけるためにヒトは体の中で
抗体をつくります。抗体は肥満細胞に乗って体内を移動し、体内に入った抗
原を攻撃します。このとき肥満細胞からはヒスタミンなどの物質が放出され、
これが神経細胞を刺激し、くしゃみ・鼻水・涙などを出させて花粉からでた
抗原を体外へ追い出します。つまりアレルギー反応=抗原抗体反応であり、
異物を追い出すヒトの防衛システムなのです。この体の防衛反応には個人差
があり、症状の全くでない人や過敏に反応がでてしまう人など様々です。

☆花粉症と風邪の区別の仕方
花粉症はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼の痒みなど、鼻や眼の症状が主な
症状になります。発熱、喉の痛み、消化器症状などの全身症状が少ないのも
特徴です。風邪かなあと思っても、症状が長期間(2週間以上)続く場合に
は花粉症かもしれません。
花粉症であるかどうかは病院での検査でも判定することができます。血液
検査により血液中のIgE抗体を調べて花粉に対してアレルギー反応を起こして
いるかどうかを判定します。

☆花粉症で使われるお薬の種類
花粉症に使われるお薬は、内服薬では主に2種類、抗アレルギー薬と抗ヒ
スタミン薬があります。

1) 抗アレルギー薬
花粉症の症状がでる時に働く肥満細胞からのヒスタミン等の化学物質
の遊離を抑制するお薬です。予防的な働きがあり、花粉飛散の初期か
ら用いることで重症化を防止します。途中で中断せず、飛散の少なく
なる時期までお薬の服用を続けましょう。以前は眠気がでることの多
かった抗アレルギー薬ですが、最近はほとんど眠気の出ないお薬もあ
り使いやすくなりました。また、鼻水より鼻閉感の強い方にはロイコ
トリエン受容体拮抗薬という違うタイプの抗アレルギー薬も有効です。
2) 抗ヒスタミン薬
花粉症の症状がでる時に肥満細胞から出るヒスタミンが働くのを拮抗
的に阻害するお薬です。即効性があり、花粉症の症状を抑えます。一
方で、眠気やのどの乾きなどの副作用も出やすいお薬なので、長期間
継続して内服する場合は、抗アレルギー薬の方が使いやすいともいわ
れています。

その他にも、症状や体質に合わせて処方される漢方薬、また漢方薬は眠気
がでないので他のお薬で眠くなる方は一度ご相談してください。外用薬で
は眼や鼻の症状を抑える点眼薬や点鼻薬もあります。点眼、点鼻薬には抗
アレルギー薬と炎症を抑えるステロイド系薬などがあります。

☆日常生活における対策
花粉の時期、なるべく症状を抑えるためには日常生活における工夫も重要
です。アレルゲンである花粉への接触を極力さけることが一番の対策になり
ます。

  1. 風邪の強い日は外出を避ける。
  2. 外出時にはマスク、帽子、メガネやゴーグルを着用する。
  3. 花粉が付着しにくい衣服を身につける。(ツルツルとした素材のもの等)
  4. 家に入る時は、衣服の花粉をよく払い、花粉を室内に持ち込まない。
  5. 帰宅後はうがい・手洗いを励行し、眼や鼻の中もよく洗う。
  6. 家の窓や戸はしっかり閉める。
  7. 洗濯物や布団は外に干さない。
  8. 室内はこまめに清掃する。(掃除機は花粉を巻き上げてしまうので×)

    また、バランスのよい食事も大切です。刺激の強い食品、香辛料、たばこ
    お酒などは控えましょう。
    ◎ 野菜、豆類、いも、穀物類
    × 動物性たん白質、肉類、乳製品
    他にも、緑茶・甜茶・はとむぎ茶・しそなどの抗酸化作用のある食材や、
    青魚に含まれるDHAなどは花粉症に効果があると言われています。
    当院においても、花粉対策茶(\1,050)を販売しております。ぜひ一度お
    試し下さい。
    最近はマスクやめがねなどの花粉症対策グッズがたくさんでてきています。
    いろいろと試してみて、自分にあったものをみつけるといいかもしれませんね。

                      (薬剤師 片岡美穂子)

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┃▼┃スタッフコラム: カウンセリング勉強会(第24回)
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『納得がいかない、わが子』

私には、小学4年生の子どもがいます。ある日、子どもが『先生はえこひ
いきしている』と、私に不満をもらしてきたので、『どうしてそう思うの?』
と聞いてみると、クラスの中で教室にはいれず『心の相談室』に通っている
A君という子がいて、先生が、クラスの中で係りの仕事を決める時は『A君
は○○をやりたいと言っているから・・・』と、A君のことを先に決めてき
たり、給食も『班ごとに相談室に行って食べよう』と言ったり、ひいきして
いるとのことでした。

→ 続きはこちらからご覧ください。
http://www.plata-net.com/network_clinique/yoga/mm_yanaimc.php

                      (看護師 柳井江利子)

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┃▼┃栄養コラム: 旬の食材と栄養よもやま話(第5回)
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睡眠
「春眠暁を覚えず」という言葉通り春は朝になっても起きづらく、1日中
眠気がただよい、頭がすっきりしない季節です。その原因の一つとして気
温が高くなることにより体の新陳代謝が活発化し、体の方に血液が多く使
われ、頭で使われる血液が少なくなり、ぼぉっとして眠くなるそうです。
→ 続きはこちらからご覧ください。

http://www.plata-net.com/network_clinique/yoga/mm_eiyo.php

★ 今月のおすすめレシピは「豚肉とレタスの炒めもの」
                      (管理栄養士 平尾博美)

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┃▼┃クリニック情報: 医師時間割、お知らせなど
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→ スタッフ紹介
http://www.plata-net.com/network_clinique/yoga/yoga_body02.html
→ 最新の医師時間割
http://www.plata-net.com/network_clinique/yoga/schedule.php
→ 最新の医師時間割(印刷用)
http://www.plata-net.com/network_clinique/yoga/schedule_200512.pdf

                    (患者様サービス担当 田中謙司)

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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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〔アドレス変更〕 mm-change@yoga-urban.ne.jp
〔配信中止〕 mm-bye@yoga-urban.ne.jp
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     ■ 発行 用賀アーバンクリニック メールマガジン編集部
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