2012/8/27
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┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2012年 8月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
まだまだ暑い日が続いています。
先日、長野県の白樺湖にキャンプに行き、自然の中で何日か生活をしました。
標高が1,200メートルくらいの場所でしたので、朝晩は長袖が必要なくらいの
気温になります。100メートル上がると約0.6℃気温が下がりますので、
標高の高い所に行く際は、長袖は必需品です。
山の天気は変わりやすいので、行かれる方はぜひ雨具もご用意下さい。
また、HOT Topics!にありますが、長時間歩かれる場合は、経口補水液を持参
するのもよいと思います。
近年、登山やトレッキングが人気ですが、きちんとした準備と無理のない計画
でお出かけ下さい。
今月の医療コラムはお休みとなります。また、次月にご期待下さい。
メルマガに対するご意見、ご感想をお待ちしております。
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2012年8月
─ 栄養コラム ─> 「夏バテと夏のダイエット」
― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2012年8月
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先月号、先々月号のメルマガでも言及しましたが、風しんの流行が続いています。
全数調査が始まった平成20年以降で過去最多の患者数と報告されています。
当院でも、30才代の男性で風しんと確定診断され、保健所に報告した患者様が
おられました。
患者全体の8割が男性で20〜40代の患者様が多いようです。
注意が必要なのは、妊娠初期の女性です。
感染すると生まれた子供に難聴や心疾患などの障害がでる可能性があります。
ワクチン接種について、先月号のメルマガをご参照下さい。
http://www.plata-net.com/blog/yoga/cat36/
まだまだ暑い日が続きます。
熱中症や脱水症で調子を崩されるお年寄りのかたが多いようです。
今回は、「飲む点滴」と言われる、経口補水液についてお話させていただきます。
経口補水液は、小腸で水分と電解質を吸収するのに最も効率のよいように、
ナトリウムイオンとブドウ糖比を1対1〜2のモル濃度比率で配合した飲料です。
すでに小児科領域ではおなじみで、この近辺では国立成育医療センターの外来
待合室に経口補水液の自動販売機があるので、子供さんの胃腸炎時や発熱時に
購入されたかたも多いのではないでしょうか。
この経口補水液は手軽さが大きなメリットです。
泣き叫ぶ子供さんに点滴を入れるのは大仕事ですが、
待合室に自動販売機を置いたら、診察室に呼ばれる前に経口補水液を飲んで
状態が改善し、半数近くがそのまま受診せずに帰宅された、
という逸話があるほどです。
もう一つのメリットは診断的治療ができるという点です。
経口補水液は塩分が多いため少し塩辛く、スポーツ飲料ほど飲みやすい飲み物
ではありません。塩分が多くて糖分が少ないため健康な人はあまりガブガブ飲む
ことが出来ません。しかし、脱水を起こしている患者さんは体が欲しているので、おいしく感じてゴクゴク飲めてしまいます。
特に認知症の患者さんにはその傾向が顕著にあらわれるので、
経口補水液だけで状態が随分改善することがあります。
脱水症状をおこしやすいお年寄りには効果的ですが、
飲ませ方には注意が必要です。
お年寄りは、のどの渇きを感じにくいので、のどの渇きにあわせて飲むのでは
なく、定期的に飲むことが重要です。家族や介護者など周りにいる人が定期的
に差し出してあげるほうがよいでしょう。
現在、市販されている経口補水液ではOS-1が一般的です。
薬局や取り扱いのある病院、インターネットで購入可能です。
液状タイプ、ゼリー状タイプの他に、あまり知られていませんが粉末タイプも
あります。粉末タイプは、海外渡航時にも便利です。
http://www.otsuka-plus1.com/product/medicalfoods/os1powder/
(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃栄養コラム:「夏バテと夏のダイエット」
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夏はダイエットに燃える方が多い季節ですね。
しかし、ダイエットの落とし穴にはまりやすいのもこの季節です。
思い返してみると、そういえばあまり体重が減らなかったなぁ、
あるいはリバウンドして秋を迎えてしまったなぁ、という経験はありませんか?
暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きます。
暑さに負けない体づくりと夏のダイエットのポイントをお伝えしたいと思います。
【汗をかくことと体重について】
「たくさん汗をかくから夏になれば痩せる!」とは、良く聞くフレーズです。
けれどそれは本当でしょうか?答えはNOです。
実は「汗をかく=痩せる」という単純構造ではありません。
そもそも汗の働きには、
・暑い時に汗をかく「温熱性発汗」、
・辛い物を食べた時に鼻の頭に汗をかいたりする「味覚性発汗」
・緊張した時に手や脇に汗をかく「精神性発汗」
という3つがあります。
夏場に汗を沢山かくのはこのうちの「温熱性発汗」で、
体温の上昇を感知して汗を分泌し、汗が蒸発するときにでる熱によって
体温を一定に保っています。
つまり、減っているのは脂肪ではなく水分です。
ですから汗をかいて減った体重は水を飲めばもとに戻ってしまいます。
体重を減らすために水分をがまんすると脱水症になり危険ですから、
沢山汗をかいた時はしっかりと水分を補給しましょう。
一方で、脂肪を燃焼させるには、やはり有酸素運動が有効です。
朝や夕涼みの時間などを利用して散歩をしたり、駅で階段を利用したり、
体をこまめに動かす機会をつくってみてはいかがでしょうか?
また、減量をする人が多いボクサーが、サウナスーツでランニングをする
イメージがあることから、サウナスーツを着て走れば痩せると思っている方も
多いのですが、先の話からもわかるように、暑い中での運動=痩せる、
という図式は成り立ちません。
多くのスポーツジムが湿度と温度を空調管理していたり、マラソンランナーが
肌の露出が多い服装をしているように、運動をするときはできるだけ快適な服装
で、脱水予防の水分補給をこまめにすることをお勧めします。
【夏バテについて】
次は、「夏バテになって食べなければ痩せるから丁度良い」という良く聞く声
についてです。言わずもがな、それは健康的な減量ではありませんね。
健康的な減量にはバランスがとても重要です。
食べ物は大きく3つのグループにわかれます。
(1)炭水化物の多いグループである「ご飯、パン、麺」
(2)蛋白質の多いグループである「肉、魚、卵、大豆製品、乳製品」
(3)ビタミン、ミネラル、食物繊維の多いグループである「野菜、海藻、きのこ」
の3つが1食で揃っているのがバランスの良い食事です。
けれど夏場は、食欲が無くて食事を抜いたり、食事はあまりとらずに、
冷たいアイスやジュース、スイカなどのおやつが多くなってしまったり、
そばやそうめんだけ、などは栄養が偏りがちで、(2)の蛋白質グループや、
(3)の野菜・海藻・きのこグループは不足しがちです。
(2)の蛋白質グループの、豚肉や大豆製品、ウナギや紅鮭に含まれている
ビタミンB1は炭水化物を燃焼させる時に必要な栄養素です。効率よくご飯、パン、麺を燃焼させるには、しっかりと肉、魚、大豆製品を食べたほうが良いのです。
またビタミンB1は脳の神経活動での必要な栄養素なので不足するとイライラしたり、集中力が低下したりしますし、食欲不振を招いて夏バテしやすくなります。
また、(3)のグループの野菜に含まれるアリシンはビタミンB1が多い食品と一緒
にとれば新陳代謝を良くしてくれます。
アリシンを多く含む野菜は玉ねぎ、長ネギ、あさつき、にら、らっきょう、
ニンニクといった香りの強い野菜です。
消化液の分泌を高めたり、神経を鎮静化し眠りやすくする働きもありますので、
寝苦しい夜や夏バテの回復に一役買ってくれることでしょう。
しかしアリシンは摂りすぎると赤血球を破壊して貧血を招くことがあります。
特にニンニクは香り付け程度にして多くても1日で1かけ以内が安全です。
暑さに負けない体づくりと夏のダイエットは、夏だから何もしなくても痩せる
と過信せずに、快適な服装で水分補給をしっかりしながらウォーキングや
ジョギング、水泳などの有酸素運動をすること。
そして食べない減量ではなく、効率良く燃焼させるようにビタミンB1の多い食品である肉や魚、そして野菜を食べることが大切です。
夏バテ回復もダイエット成功も、共通の鍵は「バランスの良い食事」です。
基本的なことですが、夏場はついつい崩れがちです。
これを機に最近の食生活をふり返ってみてはいかがでしょうか。
(管理栄養士 白金千尋)
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・最新の医師時間割 http://www.yoga-urban.jp/about_yoga/staff.html
急な変更等がある場合もございます。
ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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