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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2013年2月号

2013/2/25
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2013年  2月号  ┃■┃■┃
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 ━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

 先日、駒沢公園に子どもたちと遊びに行ったのですが、梅の花が咲き始めて
 おりました。用賀近辺でも見られるようになってきています。
 用賀からは少し離れますが、梅で有名な羽根木公園(小田急線梅ヶ丘駅)
 では、3月3日まで、せたがや梅まつりが開催されております。
 まだまだ寒い日が続いておりますが、咲いている花などで、春が近づいている
 のを実感すると、気持ちが温かくなるような気がします。

 花粉症の方にはつらい季節の到来ですね。HOT Topics!にも記載がありますが、
 今年は例年に比べて飛散する量が多いようです。私自身も花粉症なので、
 しっかり対策をしようと思っています。

 それでは、今月の情報をどうぞ!
 
                                                           (患者様サービス担当  正者 忠範)

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 ┃▼┃INDEX
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  ─ HOT! Topics    ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2013年2月
 
  ─ 栄養コラム     ─> 「夕飯が遅くなるときの食事
                                       ~体内時計を意識してみましょう~」

  ― 医療コラム ―> コモンな病気ファイルその22「過敏性腸症候群」(その6)

  ― 桜新町アーバンクリニックからのお知らせ
 
  ― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等

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 ┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2013年2月
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 年明けから流行していたインフルエンザですが、2月に入り流行の峠は越え、
 徐々に患者さんは減ってきています。

  http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/assets/flu/2012/Vol15No15.pdf

 このまま終息していくシーズンと、シーズン後半にB型が流行して二峰性の山を描く場合があります。

 不幸にも、同じシーズンにA型とB型のインフルエンザ両方に感染してしまわれる人
 もおられます。

 普段から睡眠時間を十分確保し、体調管理に努めていきましょう。

 さて、都内でも2月10日前後からスギ花粉の飛散が始まりました。
 その後は、寒い日が続いているためにまだ多くの飛散とはなっていませんが、
 一気に飛散量が増えることもあります。

 飛散のピークは3月上旬から中旬にかけてと言われています。
 今年は大量飛散の年となりそうな予報です。

 外出される場合は、十分な花粉対策を実践していきましょう。

 花粉症対策グッズのサイトもいくつかあります。

 http://kuchiran.jp/beauty/kafun.html

 http://www.geocities.co.jp/Beautycare/3309/ga.htm

 http://kafuntaisaku.digi2.jp/
 
 個人的にも利用してみたい商品がいくつかあります。
 ひとつの参考になさってください。

                                                                                         (院長 田中 勝巳)
 
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 ┃▼┃栄養コラム:「夕飯が遅くなる時の食事
 ┃ ┃               ~体内時計を意識してみましょう~」
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 年度末まであと1ヶ月と少し。
 この時期になると、仕事が忙しく、帰宅も食事時間も遅くなるという方も
 多いのではないでしょうか。

 遅い時間に食事をして、翌朝は胃が重くて朝食抜き。
 忙しいので昼食は簡単に済ませて遅くまで仕事。また遅い時間に食事をして…。
 を繰り返してしまうと、疲れやすく太りやすい体に変化してしまいます。

『朝食抜き』と『遅い夕食』のサイクルだと、なぜ太りやすくなってしまう
 のでしょうか。
 その仕組みには、私たちの体内時計が関係しているようです。

 私たちは一日24時間のうち、睡眠時間を除く16時間前後活動しています。
 しかし、食べ物を消化・吸収する内臓は、私たちが起きている間、
 ずっと活発に動いているわけではなく、臓器によって活発な時間帯が異なります。

 血糖値を低下させるインスリンを分泌するすい臓、アルコールや脂肪の代謝を行う肝臓は午前中から夕方にかけて活動的で、夜になると休息モードになります。
 
 胃も夜の9時を過ぎると動きは活発ではなくなります。

 このように内臓が休息状態の時は、食事のエネルギーを脂肪として蓄積しやすい
 状態になります。その為、この時間にご飯・お酒などの糖質の多いものや肉類
 など脂質の多い食事をすると、脂肪が溜まりやすくなってしまいます。

 夜の9時を過ぎる食事では、野菜や豆腐、魚を中心とした油の少ない料理を食べることで、エネルギーの溜めこみを抑える事ができます。

 なかでもおすすめは、野菜を使った具だくさんのスープです。
 スープの水分と野菜の水分で、胃に重みを感じて空腹をやわらげてくれます。
 また、温かいスープを飲んで体を温める事でリラックス効果も高まります。
 キャベツや玉ねぎ、トマトなどの火の通りが早い食材をざくざく切って鍋に入れ、顆粒のコンソメやめんつゆを加えるだけ。
 市販のカット野菜や冷凍野菜を使えば切る手間も省けます。もう少しボリュームを持たせるには、豆腐やもやし、こんにゃく、きのこ類を加えても良いですが、特にこんにゃくやきのこ類は、繊維も多いので、胃腸のためにも早食いはしないで、よく噛んで食べる事も大切です。
 
 このように夜遅い時間の食事は少なめにして、早めに就寝して体を休めましょう。
 そして、翌日の朝食をしっかり食べることで、疲れた体にエネルギーを補給することができます。

 朝食を食べる事の重要性も、体内時計と関わりがあります。
 私たちは1日24時間で活動していますが、体内時計は25時間のサイクル
 になっています。この1時間のズレをリセットするのが日光と朝食です。
 
 日光を浴びることで脳が目覚め、朝食を食べて内臓を刺激する事で、
 体全体が目覚めて活動的になります。

 一方、朝食を抜くとエネルギー不足が続き、
 筋肉を分解してエネルギーを産みだしたり、エネルギー代謝を節約しようとしたりと、代謝の悪い状況になっていきます。
 
 更に、エネルギーが不足している状態で活動をすると、体は飢餓の危険を感じ、
 次の食事のエネルギーを脂肪として溜めこもうとします。
 代謝の悪い状況に加えて、脂肪の溜めこみが起きるので、
 太りやすくなってしまうのです。

 朝食は、1日のスタートを切る上でも、太りにくい体にするためにも、
 とても大切です。

 しかし、忙しい朝、あまり手間はかけたくないですよね。
 そこで、こんな方法はいかがでしょうか。


 1、野菜は前日に準備

   夕飯の準備をしながら、翌日の朝食用に野菜を切ったりゆでたりしておくと、
   朝食時には食卓に出して調味料で味付けするだけで1品完成です。
   もちろん、前日の夜に食べた、具だくさんの味噌汁や野菜スープでも良いですね。

 2、たんぱく源は『そのまま食べられるもの』を利用

   加熱調理などしなくても食べられる、納豆や豆腐、ちくわや魚の缶詰を活用
   してみましょう。忙しい朝の強い味方です。
   生卵を使ってたまごご飯や、パン食の方には牛乳やヨーグルト、チーズなども
   お手軽です。
 
 3、夕飯の肉のおかずを朝にまわす

   夜遅い時間に肉類などの脂質の多いおかずを食べると、
   体に脂肪を溜めこむ要因の1つとなります。
   そこで、夕食が遅くなる時は、野菜を中心に極力あっさりしたものだけにして、お肉を使ったおかずは翌日の朝食用に残しておく事も、朝食で手間をかけない方法の一つです。

 忙しく体が疲れやすい時だからこそ、体内時計に耳を澄ませて、
 正しく時を刻めるような食事をしてみませんか?


                        (管理栄養士 古村 有加)

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 ┃▼┃医療コラム:コモンな病気ファイルその22「過敏性腸症候群」(その6)
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 今回は過敏性腸症候群の治療についての第3回目です。
 前回と前々回は過敏性腸症候群の薬物治療について取り上げましたので、
 今回からは非薬物治療について言及していきます。

 まずは過敏性腸症候群における食事療法について述べます。

 過敏性腸症候群は消化器系の機能性障害のひとつですから、
 当然食事内容とその症状が密接に関係していることは容易に想像できます。
 しかしながら、過敏性腸症候群において食事療法に関する臨床研究はあまり
 行われていないため、今回は医学的に十分な根拠のあることをお示しすることが
 できません。
 そのため、過敏性腸症候群の病態から考えて、一般的に妥当であると思われる
 食事の留意点をご紹介いたします。
 ただ一方では、毎日の食事は患者さんの生活にもっとも密接にかかわる治療とも
 なるので、過敏性腸症候群の外来診療では、患者さんに必ず食事の留意点についてコメントするようにしています。

 過敏性腸症候群における食事で一般的に重要なのは、
 まず第一に 「規則正しい食生活」を心がけることです。

 少し具体化して列挙します。

 1.規則正しい食生活

   1,朝食を抜かずに1日3食を摂る
   2,3回の食事時間をできるだけ一定にする
   3,夜遅い時間の飲食をできるだけ避ける
   4,間食をしない
   5,食事の時間はなるべくゆっくりと、よくかんで、リラックスして
   6,早食いをしない
   7,まとめ食いをしない・食べ過ぎない

 食事により摂取された食物は胃のなかに入っていきますが、
  食物が胃のなかに貯留すると胃壁が伸展されます。
  そうすると胃壁に分布する自律神経を介して消化管全体、
  特に大腸の動きが活発化されます。
  この反応は胃内に食物が入ってくると反射的に起こるので、
  「胃-大腸反射(正確にいうと胃-結腸反射)」と呼ばれています。
  だから一般的に食後に便意が起こりやすいわけです。
  朝食を抜いたり、食事時間が不規則であったり、夜遅い時間に飲食をしたり
  していると、この胃-大腸反射を有効に利用できなかったり、
  望ましくないタイミングで便意が起こってしまったりすることになります。 
 また、早食い・まとめ食い・食べ過ぎは、胃腸に過度の負担をかけますので、
  胃腸が「過敏」となっている過敏性症候群では避けなければなりません。

  一方で、食事量が少なすぎるのも便意が起こりにくく、
  排便リズムが整いにくくなりますので、食事の量としてはある一定量以上、
  摂取することが必要です。

 過敏性腸症候群における食事で、もう一つ大事なことは「適切な食事内容」
  を心がけることです。

 2.適切な食事内容

  1,一般的にバランスのとれた食事内容を心がける
  2,食物繊維を十分に摂取し、脂肪の多い食事・香辛料・嗜好品・冷たい飲み物
    などの摂取は控えめにする

  過敏性腸症候群では、病型にかかわらず食物繊維を積極的に摂取することが
  勧められます。
  食物繊維は消化管内の水分を吸収して保水性が高く、
  そのため便は軟便でも硬便でもなく、適度な硬さとなって排泄されます。
  
  つまり食物繊維は消化管内の余分な水分をよく吸収してくれるため下痢症状が
  改善し、水分をよく吸収した便は体積が膨化するため消化管を刺激して
  その運動が促進されます。その結果便秘症状も改善するというわけです。
  食物繊維のこの効果は、前々回薬物治療の稿でご紹介した
  「高分子重合体 (ポリカルボフィルカルシウム)」というお薬の作用機序と
  ほとんど同じであることにお気づきいただけましたでしょうか。
  さらに食物繊維は腸内細菌によって発酵されてガスを発生し、
  このガスが消化管を刺激してその運動が促進されるという作用もあるようです。
  食物繊維を多く含む食品としては、穀類(玄米、麦米、小麦など)・きのこ類・ 果物(りんご・もも・みかん・グレープフルーツなど)・野菜(たけのこ・ごぼう・れんこん・ふき・セロリ・ねぎ・もやしなど)・海藻類(こんぶ・ひじき・わかめなど)・こんにゃくなどが挙げられます。

  ただし、ここに挙げたもののうち、たけのこ・こんにゃくなどは繊維成分が
  強すぎるため、過敏性腸症候群では避けた方がよいようです。
 
  食事によって摂取された脂肪分は、消化酵素などで分解されて脂肪酸となり、
  これが消化管を刺激してその運動を亢進させ、それが高じれば下痢となります。
  ですから普段から脂肪分の摂取は過度にならないように注意が必要で、
  特に下痢症状のある状態では脂肪の摂取をさらに制限する必要があります。
 
  その他にも、敏感になっている消化管をさらに刺激してしまう可能性があるため摂取を避けた方がよいものがいくつかあります。
  
  香辛料は摂取すると体が温まり、いわゆる「冷え」対策としてはよいのですが、消化管にとっては刺激になりますから過敏性腸症候群では避けておいた方が無難です。
 
  コーヒー・紅茶・栄養ドリンクなどに含まれるカフェイン、アルコール、
  炭酸飲料などの嗜好品の摂取も胃腸を刺激しますので、
  摂取量は控えめにした方がよいでしょう。 
  
  また冷たい飲み物を一気に飲み込むと胃腸が刺激されたり、
  おなかが冷えたりして症状の悪化につながります。 
  過敏性腸症候群では逆に、常温ないし温かい飲み物を一回に飲む量が多くならないようにして摂取することが望ましいでしょう。
 
  一方、腹部膨満型の過敏性腸症候群では、腹部膨満感の誘因となるものの摂取は避けておくべきです。
  たとえば、ビール・発泡酒・炭酸飲料などはガスによる腹部膨満につながりやすい
  ですし、早食いの人・ガムをよく噛む人・喫煙する人・パン食が多い人などでは空気を飲み込みやすいため、消化管内にガスが貯留しやすくなります。
  この型ではこれらの生活習慣に留意すべきといえます。
  また、豆類は腸内細菌によって発酵しやすく、ガスを産生しやすいため、
  過剰な摂取は避けておいた方がよいでしょう。

  次回は、過敏性腸症候群における、その他の非薬物治療について
  取り上げる予定です。 
                                                                            (副院長 増田 浩三)
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 ┃▼┃桜新町アーバンクリニックからのお知らせ
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 こんにちは、桜新町アーバンクリニックです。
 当院の婦人科外来につきまして下記の通り予約外来を開始致します。
 ご不明な点等ございましたらお手数ですが窓口までお問い合わせください。

  <予約外来開始日時>

     2013年2月20日(水)

  <予約方法>

     お電話と直接窓口で、ご予約及び変更が可能です。 
     お電話は下記のダイヤルをご利用ください。

     予約ダイヤル:03-3429-1192
                   (受付時間:月曜~土曜9:00~12:45、14:00~18:45)

  <診療日及び担当医師>

     火曜日 終日:大野明子
     水曜日 終日:佐々木禄子
     金曜日 終日:大野明子
     土曜日 午前:佐々木禄子

  <ご留意いただきたいこと>

    ・時間通りの診療を心掛けてはおりますが、以下の様な場合
     順番が前後したり、お待ちいただくことがございます。ご了承ください。

    -緊急処置が必要な患者様がいらっしゃる場合
    -前の患者様に特別な診察や処置の必要が生じた場合
    -ご予約時間に来院されていない場合

    ・予約無しで来院された場合でも受診できますが、
     予約の患者様を優先させていただきます。
 
    ・キャンセルされる場合はお早めにご連絡ください。


                                                                     (桜新町アーバンクリニック)
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 ┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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 ・3月休診のお知らせ

 伊能医師(小児科) 3月 7日(木)→代診 増田医師
           3月11日(月)→代診 小澤医師 

   
    増田医師 3月19日(火)→代診 野間口医師(13時から)
                          21日(木)→代診 伊能医師(9時から)
                             22日(金)→代診 田中医師
                             23日(土)→代診 中田医師(9時から)

 ・最新の医師時間割  http://www.yoga-urban.jp/about_yoga/staff.html
   
    急な変更等がある場合もございます。
    ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
    詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です。


                                                              (患者様サービス担当 正者 忠範)

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 ━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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 〔バックナンバー〕     http://www.plata-net.com/blog/yoga/

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