2015/6/25
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┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2015年 6月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
とうとう梅雨入りしましたね。
ただ、あまり雨続きという天気ではなく、
むしろ夏を先取りしたように、暑い日が続いています。
室内でも熱中症になることがありますので、
こまめに水分補給をしていただくことをお勧めいたします。
先月のHOT! Topicsにも記載がありましたが、世田谷区の特定健診が
開始しています。例年、年度末だとご希望の日に受診できない、
という声を聞いておりますので、夏前後に終えてしまうのはいかがでしょうか?
予約制になりますので、ご希望の方はお電話でご連絡ください。
栄養コラムでは、血糖値をゆっくりあげる食事についてのお話です。
夏に向けて、「食べ方」についても気をつけたいですね。
それでは、今月の情報をどうぞ!
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2015年6月
─ 栄養コラム ─> 血糖値をゆっくりと上げる食事
― クリニック情報 ―> 休診、クリニックからのお知らせ等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2015年6月
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幼児を中心に、溶連菌感染症が流行しています。
都内では4月頃から、例年より多い患者数で推移しており、
当院でも迅速診断キット(のどや扁桃腺の粘膜を擦過して数分後に陽性、陰性の
結果が出る)にて溶連菌感染症と診断される患者様が、多い状況が続いています。
子供さんだけでなく、大人もかかる感染症です。
代表的な症状は、発熱とのどの痛みです。
腹痛や嘔吐などの胃腸症状を伴うこともあり、体や手足に赤い発疹が出たり、
舌にイチゴのようなつぶつぶができたりすることもあります(いちご舌)。
抗生剤が特効薬となり、お薬を服用後は2,3日で症状は軽快しますが、
完全に退治するまではお薬を服用しなければなりません。
お薬の種類により少し違いがありますが、代表的な治療薬では合計10日間飲み続ける必要があります。
この溶連菌感染症では、心臓弁膜に障害などをおこす「リウマチ熱」や
「急性糸球体腎炎」といった続発症(合併症)がおこることがあるため注意が必要です。
小児では、急性糸球体腎炎の徴候がでていないかの確認のため、当院では原則、
治療終了後1週間以降に尿検査を提出していただいています。
今年はこの溶連菌感染症が比較的長期間にわたって流行しています。
手洗い・うがいを励行していきましょう。
さて、先月号でもお伝えしましたが、平成27年度の世田谷区特定健診が
始まっています。
世田谷区国民健康保険に加入されているかたは、是非、ご利用下さい。
お誕生月に関係なく受診できるので、気候がよく、
クリニックがあまり混み合わない今の時期はお勧めです。
がんの早期発見のために、PET検診というものがあります。
がん細胞に集まる性質をもった薬剤(FDG)を注射し、
その集まり具合をPETカメラで映し出すことで、がんの有無や位置、
進行度合いを調べる事ができる検査です。
全身を一度で調べる事ができるのが特徴で、PET-CT検診まですると、
PET検査と同時に全身のCT検査まで受ける事が出来るので、
癌以外の形態的な異常を発見することができます。
この検診は、どこの病院でも受けることが出来るわけではありません。
当院では専門のクリニックと提携しており、ご紹介することが可能です。
家系的にがんが心配であったり、節目の年齢に全身のがん検診を受けたい等、
ご要望があれば、担当医師にご相談下さい。
(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃栄養コラム:血糖値をゆっくりと上げる食事
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これから暑い日が続いてくると、食欲がなくなり、つい「そうめんだけ」
「ざるそばだけ」などの食事になる方も多いのではないでしょうか。
確かに暑い日は、のどごしの良い麺類が食べやすいですよね。
ただ、このような食事は『血糖値を上げやすい食事』になり、健康を維持するには、あまりお勧めできる食べ方ではありません。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の量を表したもので、
血糖値を上げやすい食事を続けることは、肥満症や糖尿病などの生活習慣病の原因のひとつになることがあります。食事をしたときに血糖値は上がりますが、その「上がる速さ」がとても重要な問題で、ゆっくりと上げる食べ方ほど体に負担をかけないといわれています。
そこで今回は『血糖値をゆっくりと上げる食事』についてお話をしたいと思います。
*1. 食事の選び方*
食べ物にはどんなものにも糖質が含まれていて、
食事をするたびに食品中の糖質が体の中でブドウ糖に分解されて血糖値が上がります。
しかし、食品によって含まれている糖質の量は違い、糖質が多く含まれている食品ほど血糖値は速く上がります。
一番速く血糖値を上げるものは、口に入れてすぐ甘いと感じる砂糖やブドウ糖などの糖類です。
次いで、糖質が多く含まれているご飯・パン・麺類になります。
その次に糖質よりもたんぱく質や脂質を多く含む肉・魚・卵・大豆製品・乳製品の順になります。
一方、野菜・海藻・きのこ・こんにゃくなどは血糖値が急激に上がるのをおさえてくれます。
その理由は、食物繊維が多いため私たちの体の中でほとんど吸収されず、
胃腸の中をゆっくりと移動し糖質の吸収をゆるやかにしてくれるからです。
よって、冒頭の「そうめんだけ」「ざるそばだけ」の食事は、たんぱく質や脂質、食物繊維が少なく、血糖値を速く上げる糖質が多い食事ということがわかります。
ここに、不足しているたんぱく質や脂質、食物繊維が多く含まれる食品を加えて食べると血糖値の上がり方はゆっくりになります。
例えば、ざるそばを大盛りにするよりも、天ぷらそばにすると、
油の働きで血糖値の上がり方はゆっくりになります。
また、きゅうりやトマト、ハムや卵などの具材をのせて冷やし中華風にしたり、
ネギや大葉、大根おろしやきざみ海苔などの薬味を添える、
あるいは、別に枝豆やサラダなどを一品プラスするのもお勧めです。
つまり、血糖値をゆっくりと上げる食事とは、カロリーの低い食事というわけではなく、 ”バランスの良い食事” ともいえます。
プラスすることでカロリーが増えることが気になる方は、
麺の量で調節することをお勧めします。
*2. 食べ方*
同じものを食べるにしても、食べ方によって血糖値の上がり方がゆっくりになることもあります。
1)食べる順番として野菜類から先に食べる
いきなり糖質が多く含まれるご飯・パン・麺類からではなく、
食物繊維が多く含まれる野菜類を先に食べることで、
血糖値の上がり方がゆっくりになります。
食物繊維の中でも特に、水溶性食物繊維を多く含む海藻類や豆類は血糖値が上がるのをおさえてくれる食品です。
食べる順番としては、
1, 野菜・海藻・きのこ・こんにゃく
2, 肉・魚・卵・大豆製品・乳製品
3, ご飯・パン・麺類
の順に食べると血糖値の上がり方はゆっくりになります。
ただし、野菜である芋類・かぼちゃ・とうもろこしなどは食物繊維も含まれていますが、同時に糖質も多く含む野菜になります。
今が旬のとうもろこしなどを食後やおやつに食べる時には、量やタイミングに注意が必要です。
2)よく噛んでゆっくり食べる
そうめんやざるそばなどの麺類はツルツルと食べやすいところがメリットでもありますが、麺類はよく噛むものが少ないので、早食いになりやすい食事でもあるのです。
早食いの方の中には、食後に急激な眠気がしたり、食べたはずなのにすぐにお腹が空くといったご経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは、糖質の多い食事を早食いすることで、血糖値が急激に上がっていることが影響していることも考えられます。
麺類を食べるときには、一口ごとに噛む回数を20~30回と意識したり、
家で作るときには、あえて麺は硬めにゆでてよく噛むようにするのも一つの方法です。
これから暑さが本格化してきますが、「そうめんだけ」「ざるそばだけ」などの食事は、血糖値を上げやすいだけでなく、必要な栄養素が不足して夏バテにもなりやすい食事です。
また、今回ご紹介した血糖値をゆっくりと上げる食事は、
太りにくい食事のとり方にもなりますので、ぜひ血糖値の上がり方をゆっくりにするお得な食べ方をお試しください。
(管理栄養士 澤田 真由子)
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┃▼┃クリニック情報:休診、お知らせ等
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・7月29日(水)増田医師休診 → 代診 なし
31日(金)安齋医師休診 → 代診 小澤医師
8月 1日(土)安齋医師休診 → 代診 小澤医師
4日(火)安齋医師休診 → 代診 未定
5日(水)増田医師休診 → 代診 なし
8日(土)安齋医師休診 → 代診 伊能医師
18日(火)安齋医師休診 → 代診 未定
・夏季休診は、8月11日(火)~16日(日)となります。
17日(月)から通常通りの開院時間となります。
急な変更がある場合もございます。
ホームページのニュース欄にも記載は致しますが、
詳細は、お電話にて確認して頂くと確実です
(患者様サービス担当 越路 公雄)
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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