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用賀アーバンクリニック通信
用賀アーバンクリニック通信2025年7月号
2025/6/30
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┃ ■ ┃■ ┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 2025年 7月号 ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━
梅雨入りしましたが、雨が少なく暑い日が続いています。
水不足が心配になりますね。
お米の生育にもお水が必要不可欠なので、雨の日は憂鬱になりますが、
天の恵みをお待ちするのがよさそうです。
医療コラムでは「胃がん」を取り上げております。
コラムにも記載がありますが、
当院でも胃がん検診(リスクを調べるABC検査及び内視鏡)が可能です。
世田谷区よりご案内が届いている方は、早めの受診をお勧めいたします。
プールの授業でも熱中症になったというニュースを見ましたが、
この暑さなので体調管理には十分気をつけたいところです。
先月ご案内いたしましたが、理学療法士により、
「暑熱順化」についてのコラムを記載しております。
盛りだくさんとなりました。
それでは今月の情報をどうぞ!
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2025年6月
― 医療コラム ―> 胃がん
― 理学療法士より ―> 暑熱順化
― オンライン診療より ―> 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法
― クリニック情報 ―> 休診・代診等
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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2025年6月
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このところの感染症の流行状況です。
今月も引き続き、インフルエンザも新型コロナウイルス感染症も
顕著な流行拡大はみられず落ち着いている状況です。
百日咳の流行が続いていますが、疑いのある人に検査をしても
陰性の方がほとんどの状況で、
流行時のインフルエンザの流行規模とは桁が違います。
さて、お問い合せも多いのですが、
帯状疱疹ワクチンの定期接種がはじまっています。
帯状疱疹ワクチンは、2種類あり、生ワクチンは1回接種。
不活化ワクチンは2回接種が必要です。
効果が高くて有効性の持続期間が長い不活化ワクチンを推奨していますが、
生ワクチンでの対応も可能です。
対象者は、過去に帯状疱疹ワクチンを接種したことがなく、
次の1または2のいずれかに該当する方となります。
1.令和8年3月31日時点で、
65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳、101歳以上の方
2.接種日時点で、60歳から64歳の方で、免疫の機能に障害がある方
(身体障害者手帳1級相当)
注意事項としては、
定期接種による公費負担を受けられる機会は生涯に一度だけです。
65歳の時に接種を受けなかったとしても、
70歳の時には定期接種の機会はありません。
また、上記の年齢に該当される方は、
お誕生日を待たなくとも今すぐに接種が可能です。
自己負担額:
生ワクチン 1回 4,000円
不活化ワクチン 2回 1回につき10,000円
ちなみに、当院での通常の接種費用は、
生ワクチン 1回 8,500円
不活化ワクチン 1回につき23,650円
したがって、定期接種の方は半額程度で接種できる計算となります。
また、定期接種に該当しない年齢の方には、
世田谷区では任意接種として費用を助成してくれる制度があります。
対象者は、
1.50歳から64歳の区民
2.帯状疱疹の発症リスクの高い18歳から49歳の区民
(疾病や治療等により免疫不全または免疫機能が低下した人)
助成額:
生ワクチン(1回) 4,000円
→当院での窓口負担4,000円
不活化ワクチン(2回) 1回につき11,000円
→当院での窓口負担は1回につき12,650円
注意事項としては、50歳未満の方は不活化ワクチンのみ接種可能。
費用助成は生涯に1度限りとなります。
非常にわかりにくい制度でありますが、
世田谷区の以下のページもご確認下さい。
https://www.city.setagaya.lg.jp/02015/15601.html#teiki
帯状疱疹は、神経痛の後遺症が長期に及ぶことがあり、
急性期も重症化するケースもあり、
特に50歳以上の方には接種が推奨されるワクチンとなります。
迷われている方は、医師にご相談下さい。
(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃医療コラム: 胃がん
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先日、厚生労働省から
「がん検診の受診率を上げるため自治体が住民の受診歴を把握し、
受けていない人には積極的に受診を呼びかけていくことを決めた。」
とのニュースの発表がありました。
これは厚生労働省が2023年3月に発表した第4期「がん対策推進基本計画」
に基づくものです。
この計画は全ての国民ががん対策から取り残されることなく、
克服を目指すという理念のもと策定されています。
今回は世田谷区で行われているがんの検診について、
重要ながんの一つである「胃がん」を取り上げお話ししようと思います。
胃がんはかつて、国民病とも言われるほど死亡率が高いがんで、
1960年代から1990年代初頭まで男性のがん死亡のトップでした。
2000年代に入り徐々に減少傾向で、
最新の統計では肺がん、大腸がんに次ぐ3位まで減少しています。
胃がんの死亡率が減少している要因は、
・ピロリ菌対策や検診の普及
・喫煙率の低下
・食生活の改善
などが挙げられます。
なぜピロリ菌の対策が胃がんの死亡率と関係しているかというと、
胃がんの90%以上はピロリ菌感染が関係しているからです。
早期にピロリ菌を除菌することが胃がんの予防として重要です。
そしてまた早期に発見した胃がんは、
内視鏡的切除で根治可能なケースが多く、
5年生存率も90%以上と治療成績は良好です。
世田谷区では胃がん予防の取り組みとして、
胃がん検診の前にABC検査というものがあります。
ABC検査とはピロリ菌抗体検査とペプシノゲン検査を血液で行い、
胃粘膜の状態と将来の胃がんリスクをA~Dの4段階で分ける検査です。
これは胃がんのリスクを判定するもので、診断ではありませんが、
高リスク群には内視鏡検査が推奨される重要な検査です。
検査を受けることができるのは生涯一度だけで、年齢も決まっています。
詳しくは世田谷区のHPを参照してください。
https://www.city.setagaya.lg.jp/02013/3070.html
A判定の場合は胃がんのリスクが低いです。
ただ100%胃がんにならないわけではないので、
定期的な胃がん検診を推奨となります。
B~D判定の場合は要精密検査となり、
保険診療で上部内視鏡検査を推奨となります。
世田谷区の胃がん検診は、X線(バリウム)検診と内視鏡検診があります。
対象年齢や実施施設が異なりますのでご注意ください。
当院ではABC検査と内視鏡検診を行っています。
(ご参考:用賀アーバンクリニックHP)
このように世田谷区における胃がん予防の流れは、
「リスク判定(ABC検査)→ 必要なら精密検査 → 定期検診」となっています。
ABC検査は血液検査なので簡単にできますし、
受けたことがなく、対象年齢の方はぜひ受けてみてください。
(医師 佐藤 俊一)
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┃▼┃理学療法士より: 暑熱順化
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6月下旬から急激に気温が上がり、
早くも夏バテ気味な方も多くいらっしゃるかもしれません。
このように急な温度変化の中で暑さに慣れていない状態でいると、
熱中症のリスクが高まります。
逆に言えば、体が暑さに慣れることが熱中症対策につながります。
暑さに慣れることを「暑熱順化」と言います。
人間は、体温が上がったとき、汗をかくことによる気化熱や、
心拍数の上昇や皮膚血管拡張によって
身体の表面から空気中に熱を逃がす熱放散で、体温を調節しています。
「暑熱順化」がすすむと、汗をかく量や皮膚の血流量が増え、
体の中から熱を逃がしやすくなるため、
体温の上昇を食い止められるようになります。
暑さに慣れて熱中症対応モードになるため、「暑熱順化トレーニング」が重要です。
トレーニングといっても特別なことをやる必要はありません。
日常生活の中で無理のない範囲で汗をかくようにすることが重要です。
日常生活の中で運動や入浴をすることで、汗をかき、体を暑さに慣れさせます。
個人差はありますが、数日から2週間程度で完了します。
具体的な方法には、
1. ウォーキング・ジョギング・サイクリング:15~30分程度、週3~5回
2. 筋力トレーニング・ストレッチ(適度に汗をかくもの):1回30分、週5回~毎日
3. 入浴(湯船につかる)・サウナ:2日に1回程度
などがあります。
実施する際には体調やその日の気温、室内環境に合わせて
無理のない範囲で行ってください。
また、運動する際は水分や塩分を適宜補給して、
熱中症に十分注意してください。
「暑熱順化」できたとしても、
数日間涼しい場所で過ごすと元に戻ってしまうため、
長期休暇(お盆休み)明けには、
改めて少しずつ暑さに慣れさせるようにしてください。
「暑熱順化」は暑くなる前から始める熱中症予防対策です。
少しずつ暑さに慣れていき、夏本番を乗り越えましょう。
(理学療法士 児玉 優太)
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┃▼┃オンライン診療より: 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法
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前回に引き続き、今回も睡眠時無呼吸症候群(SAS)のお話です。
SASは自覚症状が少ないこともあり、
潜在患者数に対して治療者数が少ない状況です。
しかし睡眠は、日常生活や健康に大きな影響を与えます。
SASの治療方法の1つとして「CPAP」(シーパップ)があります。
睡眠時にマスクを着用し、
常時空気を送り込むことで上気道の閉塞を防ぐ呼吸療法で、
睡眠の質の向上と生活習慣病などの合併症の予防に大きな効果があります。
最近では、芸能人の中でもSASを公表する方が増えています。
トーク番組でCPAP特集が放送されていて驚きましたが、
ポジティブな発信が多く、SAS治療の普及啓発につながっていると感じました。
気になる方は「CPAP 芸能人」で検索してみてください。
CPAP以外にも、マウスピースを使った治療法や、
減量や横向きで寝るなど日常生活でできることもあります。
しかし適切な治療方法は人によって異なりますので、
気になる方は医師にご相談ください。
用賀アーバンクリニックでは、
自宅でできるSAS検査を実施しています。
オンライン診療は、PCやスマホひとつで自宅や職場から医師の診療が受けられ、
移動や待ち時間を短縮することができます。
オンライン診療のご予約は、こちらからお取りいただけます。
https://user.smart-cure.app/login?account=planetuc
(オンライン診療担当 中澤 亜希)
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┃▼┃クリニック情報:クリニックからのお知らせ 休診・代診等
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☆休診案内
〇夏期休診
・8月14日(木)~16日(土)
※18日より通常診療となります
※医療機関案内は次月にご案内いたします。
〇医師休診
☆福富医師
・7月22日(火) 代診 なし
急な変更がある場合もございます。
最新の医師のスケジュールにつきましては、
こちらからご確認ください。
https://yoga-urban.jp/staff/#tantoui
最新の情報は、ホームページ/LINE等でご案内致します。
(患者様サービス担当 正者 忠範)
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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