COLUMN
管理栄養士の栄養コラム
大豆の肉(大豆ミート)を食べてみよう
2022.10.31
『畑の肉』と言われている栄養豊富な食品に大豆があります。
大豆は、みそやしょうゆ、枝豆、納豆、とうふ等、私たちの食生活に欠かせない存在です。
しかし、食卓のメインはどうしてもホンモノの肉の割合が多くなりがちで、たんぱく質はとりたいけれどコレステロールが気になる方も増えています。
近年、大豆を肉に似せて作った大豆ミートが種類も豊富になってたくさん販売されていることをご存じですか?
栄養相談で、「食べたことがある」「料理を作ったことがある」という方は、とても少ないので今回お勧めしたい食材としてご紹介いたします。
≪おすすめポイント≫
- 低脂肪、低カロリーでたんぱく質がほぼ鶏肉に近い量とれる
- 植物が原料なので、コレステロールの心配なし
- 肉ではとれない食物繊維もとれる
- 使い方は簡単 3タイプ
レトルト…そのまま使える。電子レンジやトースターですぐ食べられる。
冷凍…肉の冷凍と同じ使い方。バラ凍結なので使いたい量だけ使える
乾燥…お湯で戻してから使う。保存食として買い置きできる
ハムやソーセージなど加工肉のおかずが欠かせない方は、大豆ミートで作られているハム、ソーセージも販売されています。
大豆が素材でも『加工食品』ですから、肉の加工食品同様、添加物などデメリットもあります。
でも私は、個人の好みに合えば、1回に1パック以上食べるなど極端な食べ方をしなければ、おいしく動物性脂肪を減らす食生活になるのでおすすめしています。
最近は、健康志向の高まりでお惣菜・お弁当の1品に含まれていることもあるので、気づかずに食べていらっしゃるかもしれません。
「大豆だと美味しくないのでは?」と思っている方も、例えば最初はレトルトや惣菜の1品を買ってみる、あるいは麻婆豆腐やカレーに入れる肉の半分だけ大豆ミートを入れてみるなど少量ずつ使ってみてはいかがでしょうか。
温めてすぐ食べられるタイプは、大豆らしさを消すために塩分多めの濃い味付けになっていることがあります。その場合はレタス、サンチュなどの味付けしていない野菜に巻いて食べたり、ドレッシングをかけていないサラダと交互に食べて、口の中で合わせて食べたりすると、塩分の摂り過ぎを防ぎ、栄養バランスの良い食べ方となります。
スーパーでは、大豆ミートは、乾物コーナー、肉加工品コーナー、冷凍食品コーナーなど様々な場所に陳列されています。
見た目が同じでも食べてみると食感や味がメーカーや製品によって違います。
意外と美味しく食べることができて、家族にも気づかれないこともあるので、こっそりヘルシー作戦ができるかもしれません。
是非、一度お試しください。
(管理栄養士 蛯原 啓子)