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用賀アーバンクリニック通信

用賀アーバンクリニック通信2024年9月号

2024/8/30

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┃ ■ ┃■ ┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2024年  9月号 ┃■┃■┃

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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

朝晩が少し涼しくなってきました。

暦の上ではもう秋になってはいるのですが、

日中に実感するのはもう少し先になりそうです。

ここ数日、のろのろの台風10号の動きが心配です。

今のところ、クリニックは通常通りの開院を予定しておりますが、

進路、天候によっては診療時間を変更する可能性もございます。

HP.LINE等でお知らせ致しますので、

ご了承いただきますようお願いいたします。

今月のメルマガは、

いま流行している「マイコプラズマ肺炎」を取り上げています。

予防のために、クリニック(医療機関)内はもちろんのこと、

電車内や混雑したところでは、マスク着用をお願いします。

感染症対策は続けましょう!

それでは、今月の情報をどうぞ!

                   (患者様サービス担当  正者 忠範)

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┃▼┃INDEX

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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2024年8月

― 医療コラム  ―>  マイコプラズマ肺炎について

― クリニック情報 ―> クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2024年8月

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第11波による新型コロナウイルス感染症の流行は峠を越え、

減少傾向にあります。減少傾向にはありますが、

まだまだ少ない状況ではないので注意が必要です。

マイコプラズマ肺炎が8年ぶりに大流行しています。

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの発熱は

2,3日で治まることが多いのに対して、

マイコプラズマ肺炎は4日以上の高熱が続き、乾いた頑固な咳が特徴です。

また熱は上がったり下がったりすることが多く、

夜になると高熱になるケースが多いとされています。

治療は、マクロライド系の抗菌薬となりますが、

耐性菌でお薬が効かないケースもあり、

ニューキノロン系やテトラサイクリン系の抗菌薬を使用することもあります。

また、季節はずれのインフルエンザの患者様も、ちらほらとおられます。

どの感染症も、予防法はコロナ対策と同じです。

密な場所でのマスクの着用と、こまめな手洗い、換気です。

自分にもいえることですが、普段からの不摂生をなくし、

睡眠時間を確保した規則正しい生活リズムを構築したいものです。

さて、今回は「睡眠時無呼吸症候群」について取り上げたいと思います。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)や

止まりかける状態(低呼吸)が繰り返される病気です。

その結果、十分な睡眠がとれず、日中の眠気や集中力の欠如など、

種々の症状を呈します。

・いびきがひどい

・睡眠中に呼吸が止まっていると指摘される

・夜中に何度もトイレに起きる

・憂鬱な気分が続いている

・起床時に頭痛がする

・起床時に疲れを感じる

・昼間に強い眠気やだるさに襲われる

・居眠りで交通事故をおこしかけた

上記が睡眠時無呼吸症候群の症状であり、

こうした症状があるかたは検査が推奨されます。

当院では、

簡易検査から精密検査、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)治療に至るまで、

睡眠時無呼吸症候群に関しての精査・治療を行っています。

すでに多くの患者様が、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)による治療を

継続されており通院中です。

中等症以上の睡眠時無呼吸症候群の潜在患者数は900万人以上と言われており、

国民の13人に1人は睡眠時無呼吸症候群であると考えられています。

治療をすることで、死亡や他の病気の発症リスクを下げることができ、

上記の自覚症状が劇的に改善されている患者様もおられます。

検査は、ご自宅でまずは簡易検査をしていただき、重症度を評価したうえで、

重症度の高い患者様は、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)による治療を導入。

グレーゾーンの患者様は、精密検査に進んでいただく流れとなります。

この精密検査は、これまでは高次医療機関での検査入院が必要でしたが、

今後は自宅で精密検査が出来る体制となり、

患者様の負担が一気に軽減されることになりました。

睡眠時無呼吸症候群があると、

高血圧、不整脈、脳梗塞、狭心症や心筋梗塞、糖尿病、胃食道逆流症など

様々な合併症を引き起こすリスクが高くなることが知られています。

上記の症状がある方は、是非、医師に一度ご相談下さい。

                         (院長 田中 勝巳)

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┃▼┃医療コラム: マイコプラズマ肺炎について

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 今回は8月に入り急増しているマイコプラズマ肺炎についてお話ししようと思います。

マイコプラズマ肺炎はMycoplasma pneumoniae(マイコプラズマ・ニューモニア)

と呼ばれる細菌によって引き起こされる呼吸器感染症です。

以前はオリンピックの年に流行していたため、

オリンピック病といわれることもあったそうですが、

2000年以降周期的な流行性は消失していました。

最近だと2016年に大きな流行があり、

今回また大きな流行となっているので、

やはりオリンピックの年に流行っているようです。

マイコプラズマ肺炎は普通の肺炎に比べ若者に多く、

かかる人の8割は小児です。

最初の症状は発熱、だるさ、頭痛などで、

有名な咳症状は3~5日後から始まることが多いです。

咳は乾いた咳から徐々に痰が絡むようになってきます。

咳は熱が下がった後も3~4週間続くこともあります。

鼻水、のどの痛み、声がれなどの症状を認めることもあり、

風邪ととてもよく似ていることも多いです。

症状は比較的軽いことも多いため、

感染しても肺炎と気が付かずに出歩き、

周りにうつすことがあり「歩く肺炎」とも呼ばれます。

時に重症化することもあり、入院が必要な場合もあります。

診察しても典型的な肺炎の音は聞こえず、

全くもって正常に聞こえることも多いです。

診断は一般的に迅速検査や採血で行います。

しかしながら検査感度が低く、

感染していても偽陰性といって間違って陰性になることも多く、

周囲の流行状況や、診察所見、胸部レントゲン、採血結果などを

総合的に判断して診断をつけることも多いです。

感染経路は主に咳やくしゃみなどの飛沫感染、

または細菌が付着したものを触れ、

その手で口や鼻に触れることによる接触感染です。

学校や保育園、幼稚園など集団で過ごす場面で流行しやすいとされています。

手洗いなどの手指衛生やうがい・マスクが大切です。

また潜伏期間は2~3週間と比較的長く注意が必要です。

治療は抗生物質で行いますが、一般的な肺炎で使う抗生物質が効かず、

マクロライド系という抗生物質を主に使います。

近年マクロライド系の抗生物質が効かない耐性菌も存在しています。

8月12~18日(第33週)における都内の定点当たり報告数は、

2.2と2016年以来の増加傾向です。

マイコプラズマ肺炎が流行する年は、

夏に増えて、12月頃まで流行することが多いのでまだまだ要注意です。

ひどい咳など疑わしい場合はいつでもご相談ください。

                          (医師 佐藤 俊一)

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┃▼┃クリニック情報:クリニックからのお知らせ等

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☆医師休診

・野間口医師 10月12日(土)休診 → 代診 未定

・佐藤医師  10月25日(金)休診 → 代診 未定

          26日(土)休診 → 代診 未定

急な変更がある場合もございます。

最新の医師のスケジュールにつきましては、

こちらからご確認ください。

https://yoga-urban.jp/staff/#tantoui

最新の情報は、ホームページ/LINE等でご案内致します。

                 (患者様サービス担当 正者 忠範)

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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━

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