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用賀アーバンクリニック 医療法人社団プラタナス

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お知らせ・ニュース


2021.01.28

新型コロナウイルスワクチンについて(1月28日現在)

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続きます。
緊急事態宣言の効果か、このところの新規患者数の増加は鈍化の兆しをみせていますが、
重症者の数は減らず、病床の逼迫は続きます。

ちょうど、1年前の今頃は、中国武漢での大流行を背景に、
日本にも少しずつ患者さんが発生してきた頃ですが、
まさに1年で世界を一変する感染症となりました。

1年前の私が執筆したメールマガジンでは、
「日本国内での人から人への持続感染は現段階ではみられていません」
と記載していた状況を考えると、まさに天地一変の状況といえるでしょう。

当院でも「発熱・かぜ様症状外来」にて、疑い患者さんを診療しています。
年明けの1月上旬は、受診される患者さんも増加傾向にありましたが、
このところは少し落ち着きをみせ、PCR検査陽性率も減少傾向に転じている状況です。

今年はインフルエンザが全く流行していません。
新型コロナウイルス感染症蔓延のためのウイルス干渉によるせいか、
三密を避けた生活にマスク着用が根付いた効果か、
まだはっきりしない面もありますが、
今シーズンはこのままインフルエンザの流行はみないまま春を迎えそうな勢いです。

アメリカでも同様の傾向があるようで、
今シーズンこのままインフルエンザが流行しないようであれば、
来シーズンのインフルエンザは重症化する恐れも懸念されており、
感染症との戦いはまだまだ続きそうです。

コロナ感染の収束に向かう期待の星として、
昨年末からワクチン接種が欧米で始まりました。
日本国内でも2月下旬からの接種開始を目指し、
史上最大規模の接種プロジェクトが動きだそうとしていますが、
まだ具体的な話にはいたっていません。

そもそもワクチンは効果があるのか、副作用が心配だという方も多いのではないでしょうか。

日本国内で接種が予定されているワクチンは現段階で3種類あります。
現段階での3つのワクチンの論文からの情報を以下に述べてみます。

1)ファイザー製(米、mRNAワクチン) 
   発症予防効果 16歳以上の成人に95.0%

2)モデルナ製(米、mRNAワクチン) 
  発症予防効果 18歳以上の成人に94.1%

3)アストラゼネカ製(英、ウイルスベクターワクチン)
  発症予防効果 18歳以上の成人に62.1-90.0%

3ワクチンとも、筋肉注射で2回接種が必要となります。

インフルエンザワクチンよりも、
接種部位の痛み、腫れ、頭痛、倦怠感、発熱の副反応は多く報告されていますが、
接種をおおいにためらうような重篤な有害事象は今のところ明らかではありません。

アナフィラキシー反応の頻度が、

・ファイザー製で100万接種あたり11.1件
・モデルナ製で100万接種あたり2.5件

と報告されています。
同じ米国の不活化インフルエンザワクチンによるアナフィラキシー反応は、

・100万接種あたり1.41件

と報告されているので、
見かけ上の数値としては、少し頻度が多い可能性があるものの、
接種担当者が他のワクチンよりも注意深く観察した上での報告と考えると、
それほど大きな差ではない可能性もあり、
今後、接種回数が増えてくればさらに情報の精度が高まってくると思われ、
推移に注意を払いたいものです。

発症予防効果は、上記に記載した通りに高く
(日本で最初に使用される予定のファイザー製では95%)、
重症化も予防することがわかっています。
すでに国民の2割に1回目のワクチンを接種したイスラエルでは、
1回の接種でもある程度の予防効果があることを公表しています。

ただし、まだわかっていないことや課題もあります。

・ワクチン効果の持続期間がはっきりしていない
・集団免疫がつくかどうかがはっきりしていない
・現段階では子供に対する接種は推奨されない
・今後報告されるかもしれない重篤有害事象に注意が必要

現在、この3つのワクチンは、日本国内で治験が進んでいます。
上記の論文での情報は欧米人を中心にした治験であるため、
人種差による反応の違いや副反応発生率の調査を同じ日本人で評価する必要があるからです。
その治験で、日本人にも上記の効果が見いだされ、重篤な副反応もみられないことが確認された上で、
日本国内での薬事承認がおり、ワクチン接種が開始できることとなります。

これから、欧米での接種事例や日本国内での治験状況を踏まえて、
さらなる情報が積み重なってくることでしょう。
そうした情報を注視しながら、ワクチンの順番がまわってきた時に、
接種するかどうかは、個々人で判断することとなります。

どんなワクチンでも100%安全なものはありません。
ご自身の年齢や基礎疾患、アレルギー歴から、接種によるメリットとデメリットを天秤にかけ、
メリットが上回ると判断した時に接種をするようお勧めいたします。



(院長 田中 勝巳)





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