プラタナスは、医療の祖ヒポクラテスの木です。 ヒポクラテスはこの木の下で、弟子達に「患者のことを第一に考えろ」と教えたといわれます。 ネットワーク・クリニックは、あなたと、ご家族の健康を総合的、継続的に守る「ファミリードクター」の診療所で、 カルテの完全開示を初め、サービス業としての新しい医療を目指しています。
 
 

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2021年06月30日

2021年7月号

2021/6/30
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┃■┃■┃  月刊  用賀アーバンクリニック通信 2021年7月号  ┃■┃■┃
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━━ こんにちは!用賀アーバンクリニックです。 ━━━━━━━━━━━

緊急事態宣言は解除されましたが、日々報道される感染者数は増えていますね。
街や電車も混雑してきた印象です。
オリンピックを楽しく見るためにも、
うがい・手洗い・マスク等の感染対策を継続して頂く様、
お願い致します。

今月のHOT! Topicsも、先月に引き続き、
コロナウイルスワクチンについてとなります。
副反応を心配なさっておられる方も、ぜひ、ご一読ください。

また、当院でも新型コロナウイルスワクチン個別接種を開始しております。
「クリニック情報」に記載しておりますので、
ご確認いただきますようお願い申し上げます。
それでは、今月の情報をどうぞ!

(患者様サービス担当  正者 忠範)
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2021年6月

─ 栄養コラム   ─> 「糖尿病高齢者の『低カロリー』と『野菜たっぷり』は要注意」

— クリニック情報  —> クリニックからのお知らせ等

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2021年6月
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用賀アーバンクリニックでは、
6月22日から新型コロナワクチン接種(ファイザー製)を開始いたしました。
世田谷区では、これまで当院のようなクリニックレベルでのワクチン接種は行わず、
まずは集団接種で医療従事者や高齢者を対象に進めてきました。

これまでのメルマガでもご紹介していたとおり、
私自身も集団接種会場で接種していただきましたが、
ようやくクリニックレベルでのワクチン接種が解禁となりました。
予約方法等については、下記の別コラムをご参照下さい。

6月21日から職域接種も始まり、
いよいよ若い世代の方へもワクチン接種が進んでいくことになります。

職域接種には想定を超える企業や大学からの希望があり、
すでに新規受付は終了となったようですが、
一日でも早いワクチン推進を期待したいものです。

用賀アーバンクリニックをはじめ医療法人社団プラタナスでは、
このコロナ禍、感染終息に向けて、法人を挙げてワクチン接種に取り組む所存です。

さて、外来でお話を聞いていると、
職域でワクチンを打てるのだが少し迷われている方も多いようです。

そもそもワクチンは本当に効果があるのか?
変異株にも効果があるのか?
副反応も心配で接種をしたほうがよいのか迷われている方も多いのではないでしょうか。
また、最近の話題では「ファイザー製」がいいのか「モデルナ製」がいいのか、
迷われている方も多いと思います。

結論から先に記載します。
(2021年6月25日までの情報から)
・ワクチンの発症予防効果は90%以上と非常に高い!
・変異株にも効果が期待できる。
・ご自身の感染予防や重症化予防に効果があるばかりでなく、
他者への感染を予防し集団免疫を獲得するデータも出て来ており
積極的な接種が推奨される。
・接種後(特に2回目)翌日の発熱、頭痛、倦怠感の頻度は高いが、
1〜2日で改善し大半は一過性のものであり、
接種を多いにためらうような重篤な副反応ではない。
・ファイザー製もモデルナ製も同じm(メッセンジャー)RNAワクチンであり、
効果も副反応も大差なく、どちらを選択しても間違いではない。

具体的な内容を以下に述べたいと思います。

日本国内で接種されているワクチンは、
現段階ではファイザー製とモデルナ製の2種類です。
・ファイザー製(米、mRNAワクチン)
発症予防効果 16歳以上の成人に95.0%
・モデルナ製(米、mRNAワクチン)
発症予防効果 18歳以上の成人に94.1%
・ アストラゼネカ製(英、ウイルスベクターワクチン)
発症予防効果

18歳以上の成人に70.4% アストラゼネカ製ワクチンは、
海外で稀に血栓ができる例が報告され、
日本国内での公費接種を保留していましたが、
比較的若い人の発症リスクが高いとされることから年齢を絞り、
60歳以上を対象に公費接種を認める調整に入っています。

現在、集団接種や個別接種で一般的に接種されているワクチンは、
「ファイザー製」となります。また、大手町合同庁舎3号館、
大阪府立国際会議場の大規模接種センターや職域接種のワクチンは、
「モデルナ製」となります。

当院で接種できるワクチンは「ファイザー製」です。
職域で接種される場合は、「モデルナ製」となります。

ともにm(メッセンジャー)RNAワクチンであり、
製法が同じであることから、効果や副反応も非常に似たデータが得られています。

従来のインフルエンザワクチンに比べると、
頭痛、発熱などの副反応の頻度は高いのですが、
これらの副反応は接種後2日ほどでほとんどの人は消失します。
また「若い人」や「女性」でこれらの副反応が多いことが分かっています。

現在、世界中でコロナワクチンが接種されていますが、
mRNAワクチンはこの「ファイザー製」と「モデルナ製」の2種類のみです。

その他の製法であるロシアのウイルスベクターワクチン(ガメラヤ)や
中国製の不活化ワクチン(シノファーム、シノバック)より効果は高く、
今、日本で接種できるmRNAワクチンはどちらを接種しても、
有利であるといえます。

mRNAワクチンは、生きたウイルスはワクチンの中に入っておらず、
また遺伝情報を体内に接種すると言っても、
mRNAは人の細胞の核に入ることが出来ず、
それによって人間の遺伝子の情報に変化が加わることはありません。

また、接種後数日以内に分解され、
作られるスパイク蛋白も接種後2週間で消失すると言われており、
長期的な副反応の懸念は極めて低いと考えられています。

また、当初は「発症を防ぐ効果」は確認されていましたが、
「感染を防ぐ効果」があるかは分かっていませんでした。
しかし「感染を防ぐ効果」もあることが分かってきたのです。

つまり、接種者がその周りの人に感染を広げる可能性が低くなるということです。
例えば、接種対象年齢から外れている子供さんがおられる家庭では、
家族が接種することで間接的に子供さんを守れるということにもつながるのです。

変異株に対しても、イギリス由来のアルファ株、南アフリカ由来のベータ株、
インド由来のデルタ株に対して効果があるとするデータが報告されています。

職域接種や大手町の大規模接種センターで使用するモデルナワクチンについては、
一点、注意点があります。
「モデルナ・アーム」と呼ばれている、
ほぼモデルナワクチンのみで生じる皮膚反応があります。
(稀にファイザー製ワクチンでも生じることがあります)

赤い発疹(紅斑といいます)が接種部位や接種部位から少しはなれた所に生じる反応です。
0.8%の頻度で、接種2〜14日後(多くは7〜8日後)に発症し、3〜6日で自然消失します。
皮膚の遅延過敏性反応と考えられており、アナフィラキシーとは無関係です。

1回目にこの反応が生じても、全く問題なく2回目も接種できるのでご安心下さい。
両ワクチンとも、若い世代で「心筋炎」や「心膜炎」を起こした事例が報告されています。

主に10代から20代の若い男性で多く、1回目より2回目の接種でおこりやすいようです。
幸い軽症例が多く、また頻度も稀であることとから、
現時点で若年者に対しても接種の推奨は変わっていません。

今後のデータの蓄積に注意していきたいところです。

アナフィラキシーに関しては、
ファイザー製で100万件あたり4.7件、モデルナ製で100万件あたり2.5件の頻度(米国の報告)
と報告されています。

日本での報告は、100万件あたり13件(2021年6月9日)です。

いずれも、mRNAワクチンの成分である「ポリエチレングリコールが原因」と考えられており、
ポリエチレングリコールにアレルギーのある方は原則として接種できません。

またこれまでの報告では、男性よりも女性でアナフィラキシーが多く、
高齢者より若年者で多く、大半が接種後30分以内に起こっています。
アナフィラキシーが、万が一起きた時にも、初期に適切な対応をすれば重篤な転帰につながらず、
各接種会場では、こうしたアナフィラキシーの初期治療薬等が必ず準備されているのでご安心下さい。
ワクチンの効果は非常に高く、
ファイザー製:発症予防効果が95%、
重症化予防効果が88.9%
モデルナ製:発症予防効果が94.1%
重症化予防効果が100%
※重症化予防効果については、薬事承認前に行われた臨床試験で症例数が十分でなく、
解釈に注意は必要

と報告されています。
インフルエンザワクチンの発症予防効果が40〜60%であることを考えると、
効果の高さはピカイチです。
新型コロナウイルスが検出されて、
わずか1年足らずでこのような効果の高いワクチンが実用化されたことは、
科学の叡知といえるでしょう。

ワクチンの持続効果は、まだはっきりとわかっていませんが、
少なくとも半年は持続することが報告されています。

重要な点は、必ず2回接種すること。
1回接種より2回接種の方が、はるかに効果があがります。

また1回目と2回目のワクチンは必ず同一のワクチンを接種すること。
1回目が「ファイザー製」であれば、2回目も必ず「ファイザー製」で接種して下さい。

ワクチン接種により、
自分自身や自分の周りの大切な方への感染や重症化を予防できます。

また、日本中でワクチン接種が進むことにより、
感染者や重症者が減ることが期待されます。
ご自身のため、ご家族のため、医療機関の負担を減らすためにも、
ぜひ前向きにワクチン接種をご検討下さい。

(院長 田中 勝巳)
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┃▼┃栄養コラム:「糖尿病高齢者の『低カロリー』と『野菜たっぷり』は要注意」
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糖尿病の食事というと、『低カロリー』になるように選んで食事される方が多いのですが、
高齢者では太っているように見えても、筋肉が減って脂肪が多い状態(サルコペニア肥満)
の場合もあり、誰もが低カロリーを選択するのが良いということはありません。

筋肉の一番の材料であるたんぱく質が足りないまま低カロリー食にすると、
糖尿病だけでなく、動脈硬化や認知症の進行を早めるといわれています。

また、高齢者は、腸からの栄養の吸収力も落ちて、
食べている量はあまり変わらないように見えても、
低栄養状態になりやすくなります。
このため、たんぱく質が不足すると転倒や要介護状態、
感染症もリスクが高くなります。

また、やや太めでも、筋肉は糖を消費する場所ですから、
筋肉がやせると血糖値が下がりにくくなるため、
高齢者の場合は、減量よりも体重の維持の方が大切になることもあります。

血糖値は、カロリーが高いだけでは上がりません。
低カロリーでも糖質が多ければ血糖値は上がりやすくなります。

例えば、鶏から揚げ100g(2~3個)で約300kcalですが、
糖質は約10g(衣の小麦粉や片栗粉の分)です。

しかし、せんべい4枚(約30g)は、100kcalと重さもカロリーも1/3ですが、
糖質は約20gで鶏から揚げの2倍になるので血糖値は2倍高くなるわけです。
(※糖質20gはコンビニおにぎり半分の糖質量と同じ)

しかも、から揚げの場合、良質なたんぱく質をとることで、
減っていく筋肉の栄養を補うことができますが、
せんべいは甘くなくても、原料が『米』なのでたんぱく質は少なく、
鶏肉と同じような効果はほとんど期待できません。

また、煮物やサラダ、酢の物などで毎食『野菜たっぷり』食べている場合、
たんぱく質はごくわずかしか含まれていないため、
一緒に肉や魚、卵、乳・大豆製品など良質なたんぱく質が毎食とれていない方は、
糖尿病の悪化や要介護のリスクが高まることもあります。

野菜の煮物をよく作って食べるとおっしゃる時に多いのは、
じゃがいもやさといも、ごぼう、れんこん、カボチャなど、
糖質の多い野菜を砂糖やみりんを使って作り、
1回作ると2.3日食べるというケースです。

その場合、糖質の多いおかずが連続するため、
低カロリーなのに血糖値は上がりやすくなってしまう、ということになります。
糖尿病のある高齢者の場合は、体格に関わらずカロリーで判断しない、
野菜だけ多く食べないということが大切です。

3食うちの1食でもたんぱく質が不足すると、
「筋肉量が低下するリスクが高い」とする最近の報告もあります。
野菜でお腹いっぱいになってしまわないよう、
良質なたんぱく質のとれる食品を毎食摂りながら、
美味しく食事を楽しんでいただきたいと思います。

(管理栄養士 蛯原 啓子)
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┃▼┃クリニック情報:新型コロナウイルスワクチン個別接種のご案内
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6月22日(火)より、当院でも新型コロナウイルスワクチン接種を開始しております。
日程等の詳細は、HPをご確認ください。https://yoga-urban.jp

【概要】
◎対象者
・12歳以上で接種券をお持ちの方
・世田谷区以外の接種券をお持ちの方は、
当院におかかりになられたことのある方に限ります
◎注意事項
・完全事前予約制でのみ承ります
※ご予約は当院HPよりWeb予約のみとなります
・1回目のご予約の際、2回目も併せておとり頂くことをお勧め致します
・実施当日の予約時間に来院・受付してください
予約時間前にご来院頂いても、院内混雑緩和のため、外でお待ち頂きます
・予防接種以外の診療と同時に受けることは出来ません
・当日、担当医の指定は出来ません
・当日は「接種券」「予診票(事前にご記入ください)」
「本人確認が可能なもの(運転免許証、保険証等住所が確認できるもの)」
をかならずお持ちください
・肩まで出せる服装にてお越しください
・16歳未満は保護者同伴必須となります
・妊娠13週以上の方は接種可能です
・できる限り、公共交通機関や徒歩でのご来院をお願い致します
・車椅子等で当日に介助(付き添い)の必要な方は、
ご予約後、接種日当日までに当院までご連絡下さい
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┃▼┃クリニック情報:クリニックからのお知らせ等
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☆乳幼児健診・ワクチン外来(曜日変更)

・7月より、乳幼児健診・ワクチン外来の診療日を以下の通り変更致します。

6月まで 水曜日 / 金曜日

7月から 火曜日 / 金曜日
※担当医(増澤祐子医師)/診療時間の変更はありません。

☆休診

・大石医師  7月10日(土)休診 → 代診 中村医師
17日(土)休診 → 代診 久富医師
・田中医師 7月13日(火)午後休診 → 代診 未定
・増澤医師(小児科)7月27日(火)休診

(患者様サービス担当 松葉 広昭)
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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Posted by kuc at 18:26

 
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